透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「自治体格差が国を滅ぼす」

2008-01-02 | A 読書日記


 『自治体格差が国を滅ぼす』田村秀/集英社新書 

年末年始の休みに読もうと購入した4冊のうちの1冊、年末に読了。集英社新書は九つにジャンル分けされているが、この本はBの社会に分類されている。因みにAは政治・経済、Cは哲学・思想、Dが歴史・地理、Eが教育・心理といった具合。Bは全く疎いジャンル(疎いのはBに限らないが)だがタイトルが気になって敢えて読んでみた。

まず第1章で拡大を続けている地域間格差の実態が示される。第2章から第5章までは勝ち組自治体と負け組自治体の紹介。勝ち組の自治体としてまず紹介されるのが浦安市。負け組は、そうあの夕張市。それぞれいくつかの自治体が取り上げられているが残念ながら各自治体の実態に深く迫っているわけではなく表面的な紹介に留まっている。

国は各自治体を構成要素とするシステムと捉えることも可能だから、自治体の破綻が国の存亡に影響を及ぼすということは理解できる。そのことを実証的に論じているだろうと期待して読んだが、そのような私の期待に適う内容ではなかった。

最終章(第6章)の最終節で、自治体が生き残るための方策が示されているが総論が並んでいるだけだった(としか理解できなかった)。

年末のアルコール漬けの頭で読んだ私が重要な指摘を読み落としているのかもしれないが、少し物足りなさを感じた。





ねずみから始めよう

2008-01-02 | A あれこれ

 今年の干支は子、ねずみ。最初に取り上げる本はねずみに関するものにしようと自室の書棚を探す。



『ラトポリス ねずみたちの都市』ジル・テリアン/共立出版 という本が見つかった。30年以上も前(1977年11月)に購入した古い本だが捨てることはできない。

内容はすっかり忘れているが、目次を見ると動物学、行動学、生態学などという章立てになっている。今は新書がブームでよく売れる、この本も今なら新書として出版してもおかしくない内容だ。この本の購入動機は記憶の彼方、不明。

廊下の書棚にはねずみに関する絵本が何冊かあった。よく知らないがこの絵本のシリーズは有名らしい。

 路上観察は今年も続けたい。最初はやはりねずみを取り上げる。土蔵の窓にねずみが3匹。



「ねずみの嫁入り」という昔ばなしを思い出す。娘を一番強い太陽、民話だから太陽じゃなくてお日さま、そうお日さまに嫁がせようとした親ねずみだったが、お日さまより雲、雲より風、風より蔵と巡って結局ねずみのところに嫁がせるという話。確か相手は娘が好きなねずみだったような記憶があるが・・・。

土蔵の中には米俵がいっぱい積んである、という情報を発信するねずみ。

他にねずみは・・・



こんなCDがあった。