透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

続 繰り返し東京

2008-01-27 | B 繰り返しの美学

 週末東京 その3 

繰り返しの美学 東京の街で見かけた繰り返し その②

その①は横フレの写真をアップ、今回は縦フレの写真をアップする。



今東京で最も話題のスポット、ミッドタウンは和のテイストなデザインで統一されている。ストライプな照明の繰り返し、上質な雰囲気を醸し出している。



 日本テレビ@汐留 この斬新なデザイン、基本デザインを担当したのは・・・、誰だっけ?調べないと分からない。先日読んだ『新・都市論TOKYO』に出ていたな。そうだ、リチャード・ロジャース! どうも外国人の名前は覚えられない・・・。僕としてはノーマン・フォスターのデザインを見たかった。

トラス柱の△フレームの上方への繰り返し。最頂部まで写さない方が繰り返し観が強調されることは京都の東寺の五重塔で確認済み。



 繰り返しの美学な街 銀座。この街路灯が新しくなるんだっけ?



 東京駅のプラットホームの小屋組み、まだ木造トラスが残っている。美しい写真ではないが載せておく。


 


繰り返し東京  

2008-01-27 | B 繰り返しの美学

 週末東京 その2 

繰り返しの美学 東京の街で見かけた繰り返し その①



■ 工事現場の仮設:落下物によって歩行者が怪我をしないように設置する「あさがお」

仮設なのに美しい。やはり
繰り返しには美が宿る。



 汐留はガラスの街、空中歩道の手摺もガラス。補強リブの繰り返し



■ 東京駅近くの某スーパーゼネコンの工事現場。仮囲いの一部、黒く写っているのは植物の壁。



■ 電車の中の繰り返し。いくらなんでもこんなものまで撮るなんて・・・


 


カプセル東京 

2008-01-27 | A あれこれ



 週末東京 その1

今回の週末東京の目的のひとつはこの建築、建築家黒川紀章さんの代表作「中銀カプセルタワー」の見学でした。

「中銀」はメタボリズムという建築思想、生物学上の新陳代謝という概念を建築や都市に当て嵌める、換言すれば建築や都市を生命現象のアナロジーとして捉えるという考え方に基づいて設計され具現化された唯一の作品と言ってもいいと思います。

残念なことにというか皮肉なことにこの建築にメタボリック・シンドロームな現象が生じてついに取り壊しが決まってしまいました。

今回が見納め。黒川さんは21世紀を見据えたこの建築を30代半ばに設計しています。ただすごい! の一言です。



「中銀」にはカプセルのサンプルがこのように展示されています。丸窓のところに黒川さんの**カプセルとは「ホモ・モーベンス」のための住いである。**という説明文がありました。

深い建築思想に裏打ちされた論理的な発言を繰り返してきた黒川さんが昨年都知事選などに立候補して、選挙戦で変人と捉えられても仕方がないような発言をしたのは残念ですが、あれは黒川さん流のパフォーマンスだったのかも知れません。

黒川さんの遺作となった国立新美術館で行なわれた黒川さん講演を偶然聴くことができたのは幸せなことでした。記憶に留めておきたいと思います。



 久しぶりに再会した東京の友人がこのトランプをプレゼントしてくれました。嬉しい!感謝!

建築作品や建築家を描いたカード、ジョーカーが2枚ついていますから全部で54枚。これからはカードを「ネタ」にときどき書こうと思います。今回はこの新企画の記念すべき?初回、「中銀」を取り上げました。

私が撮った写真の左上に写っている黒い三角はこのカードに描かれている高速道路のシルエットです。