透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「江戸の大普請」

2008-01-17 | A 読書日記



■ 新聞の読書欄に取り上げられていた本『江戸の大普請』タイモン・スクリーチ/講談社。

徳川の治世を安定させるためには京のもつ聖地としての霊気(アウラ)を江戸に取り込む必要があって、さまざまな京の写しが試みられたが、しょせん二番手にすぎず、文化的独自性に欠けていた。そこで発想されたのが富士山の取り込みだという。富士は江戸の図像の一部になって、江戸を特別な存在に押し上げた。 書評でこのように紹介されていた。

富士山を意識して江戸の都市計画がなされたことは建築家の槇さんも指摘している。今でも東京に残る「富士見通り」はアイストップとして富士山を据えて通りの計画がなされたことを示している。

読んでみたい! この書評を読んでそう思った。早速購入した。今年既に『文学と私・戦後と私』江藤淳/新潮文庫と『欲望する脳』茂木健一郎/集英社新書を購入しているが、この本が最初に読了できそうだ。