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■オーソドックスなタイプで形やプロポーションが洗練されていて美しい火の見櫓と、類例を見たことのない珍しい形の火の見櫓。見て感動する火の見櫓はこのふたつに大別できます。今回紹介する火の見櫓は後者、今まで見たことのない形の火の見櫓です。
カフェ バロのミニミニ講座「火の見櫓っておもしろい」に参加していただいた安曇野市のヤグラー・のぶさんのブログ(←クリック)でこの火の見櫓を知りました。所在地は大町市に境を接する池田町の正科地区。近くに国宝の仁科神明宮があります。
2階建の消防団詰所をまたぐ鉄骨の櫓に3角櫓に6角屋根・見張り台の火の見櫓をちょこんと載せています。実に思い切った構成です。火の見櫓をなぜステージの端に寄せたのか、その理由は分かりませんが、中央にあるよりこの位置の方が美しいでしょう。
近所の方から、20年くらい前にはじめからこの形で建設されたとお聞きしました。なぜなのかよくわかりません。隣はゲートボール場で、火の見櫓を建てるスペースくらいありそうですから・・・。最近塗装をしたそうです。これが錆びた火の見櫓だったら、美しくもなく、がっかりしたと思います。
後方の高い山々が冠雪したらまた出かけたいと思います。
いや~、火の見櫓って本当におもしろいです。
追記140427 撤去されるかもしれない。
追記160606 既に撤去されている。