晩秋のフォトアルバム 辰野町川島にて 火の見櫓4 撮影111113 朝6時前 (三脚使用)
■ 昔は三脚もレリーズも使っていた。そう、三脚を使えばいいんだよ。気がついて今朝ふたたび辰野へ。三脚を立ててカメラを設置して待つ。火の見櫓の近くの屯所に消防団員が集まっている。
6時。来ない・・・、半鐘をたたきに来ない。近くの防災無線柱のスピーカーから音楽が流れ出す・・・。あれれ。今朝はどうやら消防関係の行事があるようだ。消防自動車が走っていく・・・。
晩秋のフォトアルバム 辰野町川島にて 火の見櫓4 撮影111113 朝6時前 (三脚使用)
■ 昔は三脚もレリーズも使っていた。そう、三脚を使えばいいんだよ。気がついて今朝ふたたび辰野へ。三脚を立ててカメラを設置して待つ。火の見櫓の近くの屯所に消防団員が集まっている。
6時。来ない・・・、半鐘をたたきに来ない。近くの防災無線柱のスピーカーから音楽が流れ出す・・・。あれれ。今朝はどうやら消防関係の行事があるようだ。消防自動車が走っていく・・・。
■ 今月9日から15日まで、秋の全国火災予防運動の実施期間だ。 私の住む鄙里では数年前までこの期間中、消防団員が朝晩火の見櫓に上って半鐘をたたいていたが、今では防災無線のスピーカーから半鐘の音を流すようになってしまった。
辰野町では今も消防団員が半鐘をたたいている! 知人のKさんから情報を得て、12日の早朝辰野町まで出かけた。5時過ぎに川島小学校に着いた。すぐ近くに好きな火の見櫓がある。
この時間まだ真っ暗で、火の見櫓は見張り台の照明だけがポツンと見えるだけだ。車の中でしばらく待つ。6時少し前、軽トラックが消防団屯所の前に停まった。消防団員が歩いてきたが顔がよく見えない。挨拶をして撮影をお願いした。団員が梯子を上っていく。半鐘の設置位置が低いせいだろうか、踊り場でしゃがんだ状態で半鐘をたたき始めた。谷あいの集落に半鐘の音が響き渡る。
火の見櫓4
暗すぎるのだろう、カメラが撮影対象を捉えることができないのかピントが合わない・・・。ああ、なんということだ。あせる。シャッターを押すが手持ちなのでぶれてしまう。
撮影をお願いした時、2ヶ所の火の見櫓で半鐘をたたく、と聞いていたので別の火の見櫓まで軽トラックの後をついていく。運転しながら、少し冷静になった頭で考えた。カメラを何かで固定すること、手ぶれを防ぐためにセルフタイマーを使うこと。
軽トラックが停まった。私も後ろで車を停めて外に出た。少し明るくなっている。ガードレールの支柱の上端にカメラを載せて、セルフタイマーを使って撮影する。
撮影 111112 朝6時過ぎ 火の見櫓3
1秒を越えるスローシャッターなので、団員が右手で持った木槌がぶれている。
撮ったど~!
218
辰野町横川 火の見櫓7 撮影111112
中年グラフィックうデザイナーと若くてスタイルのいい奥さんのツーショット。
今年の8月に観察した火の見櫓も含めて、辰野町横川の火の見櫓 7基をまとめました(火の見櫓1~7)。
217 火の見櫓6 撮影111112
■ 天竜川の支流の横川川の谷あいに沿って国道153号線から横川ダムに至るまで辰野町横川の集落が7キロくらいだろうか、続く。ここに火の見櫓を7基見つけている。この火の見櫓は6基目。
高さ3メートル程の小さなものだが、火の見櫓を構成する要素がすべて揃っている。梯子に手すりが付けられていて、製作者の優しい心づかいを感じる。
この火の見櫓を人に見立てるとすると・・・。山際の畑で汗を流すおばあさん、といったところだろうか。
216
辰野町横川の瑞光寺の参道脇に立つ火の見櫓5 撮影111112
■ 櫓はなかなか美形。屋根の形が印象的。この火の見櫓も踊り場まで梯子が櫓の外に架けられている。分団名の切り文字を付けてあるが、辰野町では他の火の見櫓でも見ている。
昭和40年建設
①
②
①と②の写真から、櫓が直線で構成されていることがわかります。踊り場まで四角錘台、さらに踊り場から見張り台までも、よく見ると四隅の柱が内側に傾斜しています。 いままで櫓は曲線的に絞られていることが美しいフォルムの条件だとしてきましたが、この火の見櫓を見て、改めます。実に美しい立ち姿です。
脚部のデザインがユニークです(① ③)。2面だけブレースではなくて等辺山形鋼(アングル材)で台形のフレームを組み、第1横架材と柱のコーナーに丸鋼で繋いでいます。なぜこうしたのか、構造的な理由は分かりませんが意匠的に櫓全体を直線材のみでまとめるという意図からかもしれません。脚部のデザインとして効果的で、美しい火の見櫓です。梯子のかけ方までが美しく見えてくるから不思議です。 ③
④
火の見櫓4 撮影110814 建設 昭和33年
■ この火の見櫓は集落全体を見渡せる好立地に立っています。
火の見櫓の手前は屯所。全く違和感なく集落に溶け込んでいます。
屋根を支えている柱の頂部をアーチ状の横架材で繋いでいます。珍しい造りです。これだけでも雰囲気が変わります。より屋内空間的になる、とでも言ったらいいのかな。半鐘が雨からきちんと守られているという印象が強くなりますね。
反りのきつい方形(ほうぎょう)屋根と、くるっとした蕨手(神輿の屋根に付けられている飾りと同じ)とが意匠的にバランスよくまとまっています。前稿の火の見櫓同様、見張り台の下のゴチャゴチャは残念です。メカっぽくていいじゃないか、といった評価もあるかもしれませんが。
火の見櫓3 撮影110814
道路より一段低いところから四隅の柱をまず垂直に立ち上げ、道路と同レベルのところから櫓を絞り始めています。苦労してますね。この部分を美しくというのは無理な注文かもしれません。
①
215 ②
③
④
⑤
撮影110814
■ 国道153号線から横川川沿いに川島小学校までおよそ3km、山あいの集落に火の見櫓が4基あることを先日知りました。今日(8月14日)の早朝、火の見櫓巡りに出かけてきました。この火の見櫓は消防団の屯所、車庫とともに豊かな緑を背に立っています。
櫓の立ち姿、太すぎず細すぎず、すうっと上方に伸びるようなフォルムが美しいです(①、②)。
屋根と見張り台の大きさのバランスは適度、屋根の勾配も反りも好ましい。屋根材は色からして銅板かもしれません。見張り台の下の部分(④)に構造的にはあまり意味がないと思われる小さなブレースが各面2つずつ入っています。凝った造りですが、もっとすっきりしているのが私の好みです。
脚部。櫓の一般部分のようにブレースが入っています。櫓の内部に梯子を付ける場合は櫓下端(脚部)がブレースでは消防団員が上り下りするのに困りますが、このように踊り場まで櫓の外に梯子が付けられている場合は支障はないです。でもやはりきちんと脚部としてのデザインを施して欲しいところです。
近所の方に今でも半鐘を叩いているとお聞きしました。 拍手!
214
火の見櫓1 撮影110814
■ 辰野町。天龍川の支流、横川川(よこかわがわ)沿いに民家が点在し、火の見櫓が何基か立っています。のどかな田舎の風景に火の見櫓がとてもよく似合っています。
見張り台から確認できること、半鐘の音が届くこと。このふたつの条件を共にカバーすることができる範囲が地域防災の単位。この防災単位をリンクさせて防災ネットワークが構築されていたんですね。横川川沿いの集落にはこのことを実証するかのように火の見櫓が立っています。
今回取り上げるのは横川川沿いの1基目の火の見櫓です。例によってまずは櫓の立ち姿。実に美しいカーブで櫓が上方へ絞り込まれています。理想的なフォルム、と評していいでしょう。
次は屋根と見張り台のデザインとバランスです。両者のバランスは決して悪くありませんが、見張り台がゴチャゴチャしているという印象です。四隅の面取りと手すりのデザイン過多が、その原因ではないかと思います。もう少しシンプルなデザインが私の好みです。
次は脚部です。残念なことに脚部としてのデザインが施されていません。櫓の部分と同様にブレースが付けられているのは残念です。
以上のことからこの火の見櫓の評価は次の通りです(上の各写真に対応しています)。
1 櫓のプロポーション ★★★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★
3 脚の美しさ ★★★
櫓に「辰野町 第二分団」と切り文字で表示されていました。