■ 休日のひと時カフェ・シュトラッセで『木をめぐる対話』木材活用推進協議会(非売品)を読む。
木材活用推進協議会が多くの人びとに木について理解を深めて欲しいとの願いから開催している「木のシンポジウム」、過去7回分をまとめた本。
隈研吾、内籐廣、小嶋一浩、藤森照信、北川原温、安藤忠雄ら有名建築家が「木」をどのように捉え、どのように設計しているのか、本書に収録されているそれぞれの講演記録で知ることができる貴重な本。先日東京した際、友人から贈られた。
**木は現代的な人間が求める軽さもやわらかさももっていると思います。**(33頁)隈研吾
**木を一度抽象化した集成材を使うほうが多いというのが現実です。つまり素材を一度ニュートラルにしないとうまく扱えないわけです。**(63頁)小嶋一浩
**木材を使うと、仮に近代的な構造システムを使っても、近代的なものの考え方に反しているためにコントロールしきれないということです。いろいろな矛盾を受け入れなければ木造は成り立ちません。**(79頁)内籐廣
**毎回木と格闘しています。**(115頁)藤森照信
**木は完ぺきな工業製品ではないので、問題が起きたときにいつでも対処できるシステムになっているというのが大事なんです。(275頁)山梨知彦(日建設計:木材会館設計者)
**経験は知識よりも確かです。そのことは桶と樽の話をすると分かりやすい。私達は普通に桶は柾目取り、樽は板目取りにします。それは水の漏れ方が違うからです。**(317頁)小原二郎
カフェ・シュトラッセのバス停看板