透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

カバーデザイン

2013-10-07 | A あれこれ



 前稿で蜜波羅伸三さんの展覧会を紹介しました。会場には本のカバーデザインの原画も資料として展示されていました。その内の1点がこの作品です。松本清張の『喪失の儀礼』新潮文庫。

中学生のころから松本清張の推理小説を読んできました。これは1981年の4月に買い求めた本ですから、もう30年以上も前のことになります。カバーの折り返しを見ると確かに「カバー 蜜波羅伸三」とあります。暗い色使い、黒い輪がミステリアスな雰囲気です。

当時はまだ20代でした。本に水色のテープが貼ってあります。前にも書きましたが20代のときに買い求めた本にはこの水色、30代の本には緑色、40代の本には黄色のテープが貼ってあります。書棚に並べた時、一目瞭然だと考えて始めたのです。50代は赤色にするつもりだったかどうか・・・。50代になったとき、このテープを扱っていた文具店が無くなってしまって、止めてしまいました。

松本清張の作品は何作も映画化、テレビドラマ化されていますね。「顔」という作品がテレビドラマ化され、先日放送されました。清張作品はいまだに人気があります。

『喪失の儀礼』のストーリーはすっかり忘れてしまっています。再読したいとも思いますが、読みたい本が何冊もあって・・・。