透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

アンパンマンのマーチ

2013-10-29 | A あれこれ

 今朝(29日)、NHKのラジオ深夜便で先日亡くなった漫画家・やなせたかしさんを偲ぶアンコールインタビュー(前半)が放送された(再放送)。途中から聞いた。完全に目覚めてはいなかったから内容をはっきり覚えてはいないが・・・。

「何のために生まれて 何をして生きるのか」  

アンパンマンのマーチのこの歌詞は哲学の永遠のテーマだ。やなせさんはこの歌詞を子ども番組のテーマソングとして書いた。子どもだからといって平易な表現にすることはない、という趣旨のコメントをしていた。易しくしてはいけない、そのまま難しいものをぶつけるべきだというのだ。

大いに共感する。

いつ頃のことだったか、誰の発言だったか覚えていないが、子どもに漢字を教える順番をただ単につくりが簡単かどうかで判断してはいけないというコメントを聞いたことがあった(ような気がする)。

鳩と鳥、鯖と魚。子どもたちには鳥という抽象的な概念よりも実際に見ることができる鳩の方が分かりやすい。漢字も鳥より鳩の方が覚えやすい。同様に魚よりも鯖のほうが分かりやすい。このような内容を述べたものだった(と思う)。

なるほど、こうしていくつか具体的な鳥の名前、魚の名前の漢字を覚えてから、それらを束ねる鳥や魚という抽象的な概念を示す漢字を覚える方が、ものの名前を覚える順番と一致するから理解しやすく、従って覚えやすいのかもしれない。

でも学校で教える順番は鳥や魚が先で、鳩や鯖は後ではないだろうか。鯖は馴染みの魚だが、小学校でこの漢字を教えるのだろうか。

子どもの施設の色使いはいまだに原色が多いような気がする。誰がみても赤、青、黄、緑と分かるような色使い、これでは色に対する繊細な感性は育たないのでは。Aちゃんは緑といい、Bちゃんは青というような色使いこそ大切なのでは。

観念的に「小さな子どもだから」などと考えてしまいがちだが、それはやめた方がよいということだ。

明日(30日)の朝、たぶん4時過ぎからやなせたかしさんのアンコールインタビューの後半が放送される。もし目が覚めたら、枕元灯をつけてメモをとりながら聞くことにする。


 


法隆寺へ行こう

2013-10-29 | A あれこれ



 平成4年から5年にかけて月1回のペースで刊行された『日本名建築写真選集』 新潮社 全20巻。

各巻とも前半が建築や仏像などの様々なアングルの全景、近景、ディテール写真、後半が専門家による解説という構成になっている。どの巻も写真がすばらしいことは言うまでもない。『法隆寺』の写真は入江泰吉。古都奈良では私は他の写真家が浮かばない。遠景写真が特に好きだ。まもなく読み終える『古寺巡礼』の挿画の撮影も入江泰吉だ。

来月の京都・奈良旅行、奈良では法隆寺に行くことにした。『法隆寺』の解説文は約40頁のボリューム。伽藍配置図、金堂や五重塔、中門などの平面図や断面図も掲載されている。今週末にでも詳細な解説を読んでおこう。

関連書籍を読んでいると旅行がとても楽しみになってくる。