■ ノーベル文学賞を受賞した作家、川端康成が自ら命を断ったのは1972年のことだった。その2年前には三島由紀夫が衝撃的な死を遂げている。相次ぐ大作家の自殺が世間を驚かせたことは今でも記憶している。
川端康成の死の真相を描いた臼井吉見の『事故のてんまつ』筑摩書房が1977年5月に単行本で出版された。雑誌『展望』に掲載された後、単行本として出版されたのだった。当時、話題になったというか、やはり世間を騒がせた。
自室の書棚を見ていてなぜかこの本に目がとまり、取り出した。
私は単行本を出版後まもなく買い求めて読んだ(77年6月)。この本はその後遺族から名誉毀損で訴えられ、また他からの圧力もあったそうで絶版になった。
当時U1というゴム印を作って蔵書印代りに使っていた。まもなくこのマークを「あるもの」で復活させる予定。
内容をすっかり忘れている。中 勘助の『銀の匙』岩波文庫も読み終えたので、再読してみよう・・・。