透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

773 キューブを貫く3角の櫓

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


773 信濃町富濃 撮影日170427

 道路沿いに立つごく普通の火の見櫓だと思いきや・・・。



近づいて下から見上げてびっくり。キューブを3角櫓が貫いている。なんともモダンな姿。こんな形の超高層ビルがどこかになかったかな・・・。


 


772 信濃町荒瀬原の火の見櫓

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


772 信濃町荒瀬原 撮影日170427

前々稿に載せた火の見櫓と姿がよく似ている。取り付けられている銘板を見て同じ鉄工所で造られたのもであることが分かった。兄弟櫓なら似ていても不思議ではない。

見張り台と踊り場に半鐘が吊り下げてあるが、どちらも大きい。



踊り場の半鐘にも小屋根が付いている。半鐘に雨がかからないように、という地元の人たちの優しい気持ちの現れだ。この様子に心が和む。






 


771 信濃町荒瀬原の火の見櫓

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


771 信濃町荒瀬原 撮影日170427

■ 火の見櫓の後方の民家はかぶとづくりの屋根。これが茅葺きだったらよかったのに。

全形写真から踊り場の半鐘が大きいことが分かる。



やはり屋根に飾りがついている方が好い。



ママチャリについているバスケットのような踊り場の手すり。





火の見櫓の隣の器具置き場の館名板に「荒瀬原分団機械器具置き場」とある。火の見櫓と器具置き場や分団詰所とは不可分な関係にあるからもっと注目したい。



施工日が施行日、施工者が施行者となっているのはお愛嬌。


 


770 信濃町荒瀬原の火の見櫓

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


770 信濃町荒瀬原 撮影日170427 

 県道96号で山の中を抜けて信濃町に入り、最初に出合った火の見櫓。電柱や電線が邪魔なことはよくある。火の見櫓も電柱も道路沿いに立っているから仕方ない。



この方向からだと矢が曲がってしまっている様子は分からないが、半鐘や見張り台の床のサイレンの様子が分かりやすい。予備の木槌を2本吊り下げてあることも分かる。

下の写真は矢の様子が分かるが、半鐘の吊り下げ方やサイレンの様子が分からない。少ないカットで細部の様子が分かるようにきちんと写すのは難しい。的確なアングルを探すのは大変だ。

火の見櫓を撮るのは難しい。




 


769 中野市永江の火の見柱

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい



769 中野市永江 

前稿の火の見櫓と同様、この火の見柱も坂道の脇に立っている。2方向から写真を撮ったので周辺の様子が把握できる。隣にカーブミラーが立っているので火の見柱のおよその高さが分かる。

このコンクリート柱は電柱の転用と思われる。簡素な造りだが火の見櫓としての機能上、これで特に問題はないだろう。


 


768 中野市永江の火の見櫓

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


768 中野市永江 撮影日170427

■ 上信越自動車道を豊田飯山ICで下りる。鄙里の我が家からここまでの所要時間は約1時間20分。時間的には近い。信濃町へ向かう途中でまず出合ったのがこの火の見櫓。急な坂道のカーブに立っていた。

3角形の櫓に6角形の屋根、円形の見張り台。櫓はわずかにカーブして末広がりになっているように見える。屋根に飾りは無い。初めからなかったのか、取れてしまったのか、判然としない。近づいてよく観察すれば分かったかも知れないが。屋根に飾りが無いとしっくりしない。避雷針と蕨手は欲しい。

消防信号板を下げた1段目の横架材とその上、2段目の横架材の間のブレースだけ変則的で、左側を開けている。左手前の脚に付けたステップを登り、この開口から櫓の中に入ってそこから梯子を登るというわけ。櫓の途中に踊り場は無く、見張り台へは梯子直登。脚元は正面のみアーチ部材を用いているが、消防団員は上記のように登る。だから櫓正面の脚元に開口を設ける必要はないと思われ、この構成の意図が分からない。


 


妻垂れのある蔵 信濃町にて

2017-04-28 | A あれこれ



■ 東北旅行は先延ばししたけど、仕事は予定通り休んだので4連休。ワークライフバランスを考えないとね。

昨日(27日)は長野市以北の信濃町・飯綱町・中野市の櫓と蓋巡りをしてきた。この後また火の見櫓の記事を続けることになるから、ここでひと休み。

*****

民家の妻垂れについては何回か書いた(過去ログ)。昨日、小林一茶の出身地として知られる信濃町で久しぶりに妻垂れ(*1)付きの蔵を見た。わざわざ車を停めて写真を撮ったから、学生のころから民家に寄せていた関心は失せてはいないようだ。

蔵の外壁を改修している。蔵の意匠上のイメージを意識してのことだと思うが、腰壁と上部の壁とは材料と色を変えているのは好ましい。妻垂れが板張りなのも好い。


 

*1 妻面は建築用語で屋根の「へ」側の面のこと、別の側面、屋根が四角く見える面を平面(ひらめん)という。妻面に出入口のある場合は妻入り、平面の場合は平入りという。長野県を代表する本棟造りの民家は妻入り(*2)。

平面は軒の出を大きくすれば壁にはほとんど雨がかからない。妻面は雨がかかりやすく、壁(妻壁という)が傷みやすい。妻垂れは妻壁に雨がかからないようにするために写真のように付ける三角の垂れ壁のこと。長野県内では諏訪、茅野方面でよく見られる(見られた)。


*2 堀内家(塩尻市) 本棟造りの民家 妻面が正面で玄関がある(妻入り)。


767 中野市中野の火の見柱

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


767 中野市中野 撮影日170422



■ 今月22日の「北信の櫓と蓋巡り」の記録は本稿で終わる。山ノ内町からの帰路、中野市内で珍しい火の見柱と出合った。

電柱の転用かと思われるが、コンクリート柱のてっぺんに傘を思わせる円い屋根をかぶせ、その下に半鐘を下げている。柱に3段に付けたバンドから方杖を半円形の床面に突いて見張り台を支えている。これで人が載っても下にずり下がることはなかったのだろう。柱は徐々に太くなっているから、バンドをきっちり締めておけば下がらないか・・・。

長野県内に限ってもまだまだ珍しい火の見櫓はありそうだ。火の見櫓巡りに終わりなし、か・・・。


 


山ノ内町のマンホール蓋

2017-04-28 | B 地面の蓋っておもしろい




撮影日170422 (798)

◎ 山ノ内町には数種類のマンホール蓋があるようだが、これは須賀川地区の蓋。2種類の花がデザインされている。右側の花はミズバショウ、左側は? 調べてみてソバの花だと分かった。

長野県内の自治体のマンホール蓋のデザインのモチーフは花や木などの植物は約4割で最も多い(過去ログ)。ソバとミズバショウの絵柄から自然豊かなところだと知れる。


 


765 山ノ内町夜間瀬の火の見櫓

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


765 山ノ内町夜間瀬 撮影日170422

■ 山ノ内町と言えば志賀高原、スキー場で有名な町。この時季でも雪が残っている。夜間瀬地区内の幹線道路のT 字路の脇に背の高い火の見櫓が立っていた。4角形の櫓に8角形の屋根、そして円形の見張り台。屋根下、真ん中に半鐘を吊り下げてある。櫓の中間に大きな4角形の踊り場があり、そこにも半鐘がある。



見張り台の床の開口はハッチ付き。柱材と横架材の接合部のガセットプレートが大きく、櫓の姿はスッキリ、ではない。ブレースはすべてリング式ターンバックル付き。



広い踊り場 この部分の櫓の構成を見ると1面だけブレースを設置していない。建設時からここにも半鐘を付けていたようだ。半鐘の上に切妻屋根を設けている。勾配が急だが、雪の影響で下に曲がったのかもしれない。



消火栓には消火ホースとの接続口が2か所ついている。冬期間は下側の接続口が雪に埋まって使えなくなってしまうからだろう。


火の見櫓に興味の無い閲覧者の方は火の見櫓の記事が何稿も続いてウンザリでしょうね。


764 木島平村上木島の火の見櫓

2017-04-28 | A 火の見櫓っておもしろい


764 木島平村上木島 撮影日170422

■ 木島平村から山の内町に向かって国道403号を走行中にこの火の見櫓に出合った。



長野市以北の市町村を巡ってみたけれど(*1)、櫓が直線的に逓減している火の見櫓が多く、中南信の火の見櫓のようになだらかな曲線を描いているものは少ないという印象だ。4角形の櫓、8角形の屋根、円形の見張り台というよくある組合せの火の見櫓。



避雷針に付けた矢が曲がってしまっている。固まった雪に埋まった状態となった矢が落雪と共に下に引っ張られて曲がったのだろう。細い鋼材で出来た矢だから大きな力が加わらなくても曲がる。



脚部 火打ちを入れているが、見た目は心もとない。


*1 22日:飯山市・野沢温泉村・栄村・木島平村・山ノ内町
   27日:信濃町・飯綱町・中野市(27日)