透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

757 木島平村穂高の火の見櫓

2017-04-26 | A 火の見櫓っておもしろい


757 木島平村穂高 撮影日170422 下高井農林高校の近くの火の見櫓

櫓は上方へ直線的に逓減している。櫓の下側はリング付きのブレース、上側は平鋼と山形鋼のブレースだろう(うかつにも現地で確認しなかった)。





4角形の櫓に反りの付いた方形(4角錐)の屋根を載せている。この組み合わせは柱と屋根下地の取り合いが良く、上手く納まる。このことが上の写真で分かる。



踊り場にも半鐘を吊り下げてある。木槌は2本。見張り台のすぐ下にカンガルーポケットがあり、手すりに消火ホースを掛けるフックが付いているが、これもよく見かけるタイプ。フックに方杖を付けているのは珍しいかもしれない。濡れたホースは重いからこのような補強が必要だと判断して付けたのだろう。



写真で分かるように梯子は脚部直上の横架材のところから始まっていて、そこまでは脚に付けられたステップを登るようになっている。飯山の道路またぎの火の見櫓もこの方法を採っていたし、他にもあった。子どもたちが登れないような方策として有効だと思うが、消防団員が登るのも大変だろう。