751 飯山市照岡 撮影日170422
■ 所変われば形変わる。火の見櫓であることは分かるけれど・・・。
748 野沢温泉村七ヶ巻の火の見櫓 撮影日170422
■ 一昨日(22日)北信の飯山市・野沢温泉村・栄村・木島平村・山ノ内町を巡ってきた。
飯山市内の道路またぎの火の見櫓を見ることと各市町村で火の見櫓を見て、火の見櫓をバックにマンホール蓋を撮ることが目的だった。火の見櫓の所在地は「道路またぎ」だけしか調べなかった。事前に所在地を調べてしまうと見つけた時の喜びが味わえない。あった!と思わず声に出してしまいそうになる、このワクワク感がたまらない。私の場合、火の見櫓を網羅的に見て歩くということを第一義とは考えていない。
屋根の上に避雷針がスッと伸び、そこに飾られた1本の矢。バランスが良く、凛としていて好ましい。見張り台の床面開口のハッチは安全のためだろう。この辺りの扱いには個々にかなり開きがある。円形の見張り台にシンプルなデザインの手すり。飾りが付いたものも楽しいが、シンプルで端正なつくりも好い。
東信方面では一般的なカンガルーポケット(私が勝手に呼んでいる名称)。
脚元の様子 正面のみアーチ部材を用いて櫓内部に支障なく入れるようにしている。機能上はこれで問題ないけれど、やはり脚部としてのデザインをしてあるものが好ましい(と何回も書く。で、理想形は東京タワーの脚部)。
昭和33年5月の施工。全国的にこの頃建設された火の見櫓が最も多いと言われている。
747 野沢温泉村虫生 撮影日170422
■ 中信地区(長野県内を4つのエリアに分けた時の松本平、他は北信・東信・南信で、今回出かけたのは北信)でも目にするような姿・形の火の見櫓。堂々とした立ち姿で存在感がある。後ろの民家が茅葺きのままだったら好かったなぁ。20年、いや30年遅かった・・・。メンテナンスされていて火の見櫓全体が銀色に輝いている。錆の発生は無い。
反りの付いた8角錐の屋根に幅広の蕨手が付いている。てっぺんの避雷針に付けた風向計が曲がってしまっている。雪によって下に引っ張られてこうなったと推測できる。蕨手もいくつか取れている。
スピーカーやアンテナ、サイレンなどが付いていないもの好ましい。消防信号板の設置場所としては、見張り台の手すりが一番良いと思う。半鐘を叩くとき参照できるから。
消火ホースが掛けてあると、火の見櫓の高さの見当がつく。20メートルのホースを二つ折りにして掛けると長さは10メートルになるから。この火の見櫓の総高は13メートルくらいだろう。円形の見張り台の手すりにホース掛けフックが付いているが、このタイプも普段目にする。
脚部の様子を見る。正面だけ、丸い輪の飾りを付けてある。正面性の表現を意図したのだろうか。これだけのことで表情が他の3面とは違う。
梯子はコンクリートの床面に固定している。
銘板の表記で施工が昭和35年7月だと分かる。