746 野沢温泉村虫生にて 撮影日170422
■ 野沢温泉村から栄村に向かって国道117号を走行中にこの火の見柱と出合った。
角型鋼管の柱に屋根と見張り台と付け、半鐘を下げて梯子を付けてある。方形(ほうぎょう:4角錐の屋根の一般的な呼称)の屋根のてっぺんにフックが付いている。これは飾りではなく、建て方の時にクレーンで吊り上げるためのものだろう。
火の見柱は味気ない。やはり火の見櫓が好い。
746 野沢温泉村虫生にて 撮影日170422
■ 野沢温泉村から栄村に向かって国道117号を走行中にこの火の見柱と出合った。
角型鋼管の柱に屋根と見張り台と付け、半鐘を下げて梯子を付けてある。方形(ほうぎょう:4角錐の屋根の一般的な呼称)の屋根のてっぺんにフックが付いている。これは飾りではなく、建て方の時にクレーンで吊り上げるためのものだろう。
火の見柱は味気ない。やはり火の見櫓が好い。
745 野沢温泉村虫生の火の見櫓 撮影日170422
■ 飯山市で見た火の見櫓程ではないが、この火の見櫓も細身。
坂道の脇に立っている火の見櫓は見張り台を横から見るような写真を撮ることができる。この火の見櫓がそうだった。背景の山肌はまだ雪で白い。
この火の見櫓、見張り台のところにもブレースが入っている。
火の見櫓を下から見上げて状況が確認できた。櫓に外付けされている梯子を登っていってもブレースがあるために櫓の中には入れない。櫓の外側にしか立つことができない見張り台。櫓が細い火の見櫓の見張り台がどうなっているのか、理解できた。普段見慣れている火の見櫓とは状況が違う。
梯子の上端をもう少し上まで伸ばしてあれば、昇り降りが楽だろうに、このような梯子の掛け方を見るといつも思う。
脚部のアーチ部材と横架材を繋ぐガセットプレートに付けてある銘板に昭和40年8月製作とあった。
撮影日170422 野沢温泉村平林地区にて
◎ やはり野沢温泉と言えば野沢菜。平林地区で見た農業集落排水のマンホール蓋には外周に沿って野沢菜が描かれ、その中には村の風景が描かれている。真ん中には野沢温泉村の村章、「の」が置かれている。村章から下は野沢菜の花。
744 撮影日170422
■ 既に書いたが、道路が奥に続き、その道路沿いに火の見櫓が立っているこのような構図にはなぜか惹かれる。
消火ホースを掛けてある位置の高さが約10メートルだから、少なくとも15メートルくらいはありそう。背の高い火の見櫓だ。
屋根の軒先についている大きな蕨手が雪止めになって、屋根に雪が積もるだろう。屋根の上の飾りの矢が曲がっているのは雪害とみて間違いない。
正面だけ、アーチ部材を用いて櫓の中に入れるようにしてあるものが少なくないが、これは4面すべて同様の構成になっている。やはりこのように脚のデザインをしてあものは好ましい。
火の見櫓の後方の消防倉庫の屋根の棟に雪割がついている。屋根雪を落下させる雪国の工夫。
撮影日170422 (773)
◎ まるでパッチワークのような路面にマンホール蓋がありました。
蓋の中央に大きくこの村の郷土玩具の鳩車を入れています。周囲にぐるっと並べてあるのは村の花、野沢菜の花なんだそうです。野沢菜の花? 調べると菜の花によく似た黄色い花でした。鳩車の上に野沢温泉という文字を入れています。文字の間にあるのは何でしょう。もしかすると長野オリンピックのエンブレム、いや、この村と縁のあった岡本太郎の書、湯でしょうか。
742 撮影日170422 野沢温泉村豊郷の火の見櫓
■ 勘を頼りに野沢温泉の街なかを進み、この火の見櫓の前に到達した。残念ながらその時は雨が激しくなっていた。火の見櫓の場合アッパー気味のアングルで写真を撮ることになるので、カメラのレンズに雨がかかってしまう。見張り台を写した写真に降る雨の様子が写っている。表面が平滑な半鐘の横に木槌を吊り下げてある。見張り台の床を突く方杖は下にはらんでいる。鋼材の方杖には引っ張り力が働くようにするが良いのだろうが、上に反っている方杖、直線状の方杖の3パターンで、構造的に合理的なのはどれだろう。
4角形の櫓に4角形(方形)の屋根、円形の見張り台という組み合わせの火の見櫓。屋根の頂部は確認できない。軒先の4隅に蕨手は無く、スッキリ。
脚元に1坪にも満たないコンクリートブロック造の小屋があり、その鉄筋コンクリート造の屋根を脚が貫いている。なぜわざわざこの様なことをするのだろうか。このことを前から考えているのだが、火の見櫓の脚が小屋を補強し、小屋のスラブが脚部を補強するという共持ち効果、相乗効果を期待しているから、という答えしか浮かばない。
屋根スラブから梯子を登るようになっているが、屋根の上にはどうやって登るのか確認しなかった。狭い道路に車を停めていたことと、雨が激しく降っていたから、という言い訳をしておく。
撮影日170422
◎ 飯山市瑞穂地で見かけた農業集落排水のマンホール蓋 中央に飯山市の市章を配し、その周りに放射状のデザインを施している。このような幾何学的なパターンも好ましい。
飯山は午前中小雨がパラついていた。カメラのレンズに水滴がついていたようで、上の左上に写っている。
741 飯山市瑞穂の火の見櫓
■ 三叉路の脇に立っている。見張り台の手すりから消火ホースを掛けるために持ち出された部分が独特の姿をつくり出している。
櫓の中間にある踊り場は東信によくあるカンガルーポケットではなく、円形で、櫓よりひと回り大きい。黄色い回転灯はどのような時にまわすのだろう。
脚部は正面のみアーチ部材を用いたトラスで、残りの3面はブレース仕様。この櫓の梯子も道路またぎの火の見櫓と同様に、基礎まで下げておらず、足を架けるステップを付けて対応している。子どもが登らないようにするための工夫だろうか。
740 飯山市常盤の火の見櫓 左は消防倉庫・消防団詰所
この火の見櫓には消火ホースが掛けてあるが、印象としては消火ホースをまとっている感じ。細身の櫓なので、消火ホースで櫓が見えなくなってしまう。
天秤棒のように櫓から出した腕木は消火ホースを乾燥させるために掛けるためのものであることがこの様子で分かる。長さ20メートルの消火ホースを掛けてあるので腕木の高さが約10メートルだと分かる。半鐘が消火ホースの陰になっていて、反対方向からだと見えない。
長い避雷針に付けてある矢が曲がっているのは雪のためか。
柱脚の固定にリベットを用いている。
撮影日170422
◎ 道路またぎ火の見櫓の前の道路にもマンホール蓋がありました。3稿前に載せた飯山のマンホール蓋とデザインは同じです。こちらの方が鮮明で、デサインがよくわかります。
739 飯山市飯山の火の見櫓 撮影日170422
■ 長野県内にある火の見櫓で道路をまたいでいるものを3基知っている。茅野市と南牧村の火の見櫓は既に見たが、ここ飯山の道路をまたぐ火の見櫓はまだ実際に見たことがなかった。この火の見櫓を見ないことには、いま原稿を書きつつある本の第3章の4節の「またぐ火の見櫓 道路をまたぐ火の見櫓」は書けない、と思っていたが昨日(22日)ようやく見ることができた。
飯山は仏壇と菜の花で知られるまちで、この火の見櫓は飯山街道に面して立っているが、このエリア・愛宕町には仏壇屋が何件もあり、仏壇通りと呼ばれる。
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細身で脚長の火の見櫓が幅員が3メートルもない生活道路をまたいで立っている。4角形の櫓、8角形の屋根、円形の見張り台(共に平面形)で構成されている。脚部の上に手すりの無い床だけの簡易な踊り場あり、半鐘を吊り下げてある。下から2段目のブレースの上にも簡易な踊り場があり、そこで梯子を架け替えている。その上の踊り場の手すりには消火ホースを掛けるフックがついている。この踊り場の高さは10メートルを超えている。
櫓にブレースを6段入れているが、下の2段だけリング式ターンバックル付きの丸鋼ブレースで、上の4段は平鋼。屋根の勾配が急なのは雪を積もらせることなく、落下させることを意図したものだろう。脚部に「頭上落雪注意」という表示板を設置してある。頂部の飾りも軒先の蕨手もないが、付けても雪で取れてしまうだろう。
見張り台の手すりにも飾りはなく、簡素。
脚上の踊り場まで梯子がない。脚部にステップが付けてあるのは梯子の代わりと思われるが(同様のタイプが他にもあった)、消防団員は登るのが大変ではないだろうか。
設置してある銘板の製作年月は昭和31年11月と読める。