透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「トゥモロー・ネバー・ダイ」

2018-09-16 | E 週末には映画を観よう

週末には映画を観よう

007シリーズ第18作目「トゥモロー・ネバー・ダイ」を観た。

「堕落した西欧の女たらしの諜報員」とボンド(ピアース・ブロスナン)を揶揄する中国の女スパイ、ウェイ・リン(ミシェル・ヨー:マレーシア出身の女優)が本作のボンドガール。ストーリーはシンプルで分かりやすい。

南シナ海で英国海軍の巡洋艦が魚雷攻撃を受けて沈没し、この英国艦に領海侵入を警告した中国のミグ戦闘機もミサイルで撃墜される。英中に一触即発の事態を招き、第三次世界大戦の勃発を目論むのはメディア王、カーヴァー。彼はメディアを自在に繰り、この世のニュースは私の手中にあるとさえ言う。

ボンドとウェイ・リン、英中両国の諜報員がタッグを組んでこの悪人に立ち向かう。

このふたりがベトナムはサイゴンの街中を手錠で繋がったまま、二人乗りバイクで疾走するシーンはなかなかのもの。カーヴァーの奥さんがボンドの何だろう、そう元カノ(でもないのか)という設定もおもしろい。

ボンドの女性上司M、ジュディ・デンチの厳しい表情が好い。この人の演技はすばらしい。Mの秘書のマニー・ペニー(前作ではマネー・ペニーと表記されていたかな)役のサマンサ・ボンドも魅力的。マニアな発明おじいちゃんQが今回ボンドに提供したボンドカーはケータイの画面で遠隔操作できるという優れもの、今から21年も前、1997年の作品だからね。


007シリーズ 残り5作品