■『三四郎はそれから門を出た』三浦しをんの読書エッセイ集を読み終えた。彼女はあとがきにかえてに**「この作品は、あのひとの好みにずばり直球ストライクだろうな」とか、「この作品について、ぜひだれかと語りあいたい!」などと、思いを馳せることもできる。**と書いている。
読んだ作品について語りあう、という機会は20代の頃(かなり昔)にはあった。が、その後は無くなってしまった。読書好きの知人・友人はいるけれど、同じ作品を読んでいたということはあまりない・・・。
『三四郎はそれから門を出た』に取り上げられている本で、読んだことがあったのは『海辺のカフカ』村上春樹(新潮文庫)『私の家は山の向こう』有田芳生(文藝春秋)『白い巨塔』山崎豊子(新潮文庫)『黄金を抱いて翔べ』高村 薫。ほとんど重なっていなかった。
読書は十人十色。ひとにすすめられて読むと、おもしろいと思う作品もあるけれど、そうでない作品もある。「そうか、あのひとはこういう作品が好きなのか」とすすめてくれた知人・友人のことを考える。昔(って20代の頃)はそういうことが時々あったなぁ。そのころの本は今でも書棚に並べてある。