透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

208枚目、209枚目は松本市消防防災課の職員へ

2023-07-17 | C 名刺 今日の1枚

 「火の見やぐら 相次ぎ撤去」 5月27日付 市民タイムスに松本市で火の見櫓の撤去が進められていること、本年度中に10基前後の解体が予定されていることなどを報じる記事が掲載された。消防団から40基以上の火の見櫓の撤去要望が寄せられていることも記事にある。

先日、市内神林地区の火の見櫓(*1)と消防団詰所(神林第13分団の詰所)が解体された。このことを記事したところ(過去ログ)、消防団詰所の解体に伴い、消防団の組織の編成変えが行われるのかどうか、を問うコメントをいただいた。

市民タイムスの記事に関して、そしてコメントに関して知りたくて松本市役所の消防防災課へ出向き、お話を伺った。この時、対応していただいた二人の職員に名刺をお渡しした。208枚目、209枚目の名刺だった。

およそ60基解体撤去が予定されていることが分かった。個々の火の見櫓の撤去費用と予算との兼合い上、どの火の見櫓を撤去するのか、まだはっきりとは決まっていないとのことだった。

また、解体された消防団詰所は建替えを計画しているとのことで、これは今までのケースと同じだ。消防団の編成については、将来的なことはともかく、現時点では編成変えの予定はないとのことだった。



消防団員の確保はどこの自治体にも共通する課題。市の職員からいただいた名刺の裏面(部分)には消防団員募集中!と記されている。


*1 1956年(昭和31年)に建設された。神林地区ではこの年の2月、同時に3基発注しているが、解体されたのはその内の1基。


207枚目

2023-07-17 | C 名刺 今日の1枚

 うっかりしていてしばらく前に名刺をお渡したことを記録していなかった。

7月4日、この日の午後辰野町小野でスケッチしていて、声をかけられた。訊けばすぐ近くにお住まいの方で、散歩の途中だったようだ。しばらく立ち話。

私は3年前にスケッチ展をしたこと、この秋にもスケッチ展をしたいと思っていることなどを話した。東京でカメラマンをしていたというKさんはモノクロで都会の風景などを撮っていたことなどを話された。話の成り行きで名刺をお渡しした。207枚目の名刺だった。


何回も描いている辰野町小野の火の見櫓。この日描いたスケッチは「掲載決定!」とはならず、「ボツ」。


 


テイク6

2023-07-17 | A 火の見櫓のある風景を描く


長野県朝日村にて 2023.07.15

 いつの間にか火の見櫓の左後方の倉庫の後ろにあった大きな木が切り倒されていた。風景の雰囲気がだいぶ変わってしまった。スケッチにはその無くなった高木、ハクモクレンを描き入れた。このスケッチでは他にも白いアジサイ(写真には写っていない)の色を青に変え、道路左側の家の前に青いアサガオを咲かせた。アサガオはようやく咲き始めたところで、やはり写真では判然としない。

この風景を描くのは今回が6回目。道路の両側の敷地の高さに差があって、建物の様子が一見不自然に見える(写真参照)。敷地の高さを揃えれば、もっと自然に、リアルに見えると思うが、そのような調整はしないで、そのまま描いた。火の見櫓の左側の大きな倉庫が遠近感に不自然な感じを与えているが、やはりそのまま描いた。屋根の勾配が実際よりちょっと急だったことに写真と見比べて気が付いた。

この風景で悩むのは後方の山並みの表現。稜線、山の端を1本の線を引いて終りにするかどうか・・・。1本の線だけで表現するほど遠くにないので、少しノイズの線を描き入れた。

山の色もどうしようか、考えた。遠くの山は青みを帯びて見える。レイリー散乱と呼ばれる現象だという。だが、この場所から見える山は青みを帯びるほど遠くにない。画面全体の緑のトーンを合わせた方がまとまるだろう、と今回は木々と同系色にした。夏の緑のイメージ。

この風景は、納得いくまで描きたかった。いや、理由は敢えて書かないが、どうしても描かなくてはならなかった。構図、色の調子、共にまとまったと自己判断して、ここのスケッチを終わりにする。