透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1319 茅野市豊平の火の見櫓

2021-12-12 | A 火の見櫓っておもしろい


1319 茅野市豊平 4脚444型(倉庫またぎ)撮影日2012.12.12

 今日は12月12日。1212をイチニ、イチニと読んで運動の日とするのはどうだろう。で、少し歩こうと思って茅野市の火の見櫓巡りをしてきた。最初に出会ったのがこの火の見櫓。コンクリートブロック造の消防倉庫をH型鋼のフレームが跨ぎ、その上に火の見櫓が立っている。火の見櫓の脚をどのように固定しているのか気になって、近くで見た。




脚に付けたベースプレートとH型鋼の上フランジをボルトで接合している。何とも心もとない接合だと思うが、何十年も立ち続けているという事実が大丈夫であることを実証している。

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柱材と横架材はガセットプレートを介したボルト接合 ブレースの丸鋼は「引っ掛け接合」。


飾りっ気なしの避雷針と見張り台の手すり


茅野では地上で叩ける半鐘をよく目にする。












 

 


計画変更

2021-12-12 | A あれこれ



 既に何回か書いているが、33会で2006年に初めて京都旅行をした。その後、ブランクがあったが、2013年に東京へ。以降1年おきに2015年に奈良、2017年に大坂、そして昨年(2019年)は出雲へ。コロナ禍で今年、2021年の旅行は見送った。で、来年(2022年)の2月に松山、しまなみ海道、尾道の旅行を計画したが・・・。

感染力が強いと言われる新型コロナウイルスのオミクロン株の感染者が国内で13例(11日現在)確認された。今後、市中感染が広がることが懸念される。昨日(11日)改めて旅行について相談して中止を決めた。用心深いというか、冷静な判断だと思う。替わりに昼神温泉(岐阜県中津川市と境を接する下伊那郡阿智村にある温泉)で、ひと月遅れの新年会をしようということになった。越県しないで、車で移動すれば、接触する人が限定的で、まあ大丈夫だろうという判断。それにキャンセルも宿泊するホテルだけということで。年度末近くの2泊3日の旅行は無理と言っていたE君にも改めて声を掛けてみたい。

楽しい新年会ができればそれでよしとしよう。コロナ禍が収束、いや終息して、今回計画した旅行ができることを願う。


 


松本城の天守に祀られている二十六夜神

2021-12-08 | A あれこれ

   
撮影日2021.12.08


撮影日2020.10.30

 松本城の大天守最上階(6階)まで登ると4方の窓から市街地を俯瞰することができる。なぜ人は俯瞰景を好むのか分からないが、外の景色に気を取られて、小屋組みのてっぺんに祀られている二十六夜神には気がつかないかもしれない、説明板が設置されているのに。

説明板には次のように書かれている。**元和3年(1617年)松本に入封した戸田氏が祀ったとされており、月齢26日の月を拝む信仰で、戸田氏は毎月3石3斗3升3合3勺(約500キログラム)の米を炊いて供えたと云われています。今日まで松本城が火災等の災害に遭わず、無事残っているのは“二十六夜神のおかげ”とされています。**


安曇野市穂高上原にて 撮影日2020.03.22

二十三夜塔はそれ程珍しくなく、時々見かけるが(上掲写真)、二十六夜塔はまだ見たことがない。手元にある『安曇野 道祖の神と石神様たち』西川久寿男(穂高神社発行)という本には梓川村(現松本市梓)に祀られている二十六夜塔の写真が載っている。場所を探して訪ねてみたい。


 


「定年入門」

2021-12-07 | A 読書日記

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 『定年入門』髙橋秀実(ポプラ新書2021年)、こんな本を読むような歳になった。「イキイキしなくちゃダメですか」という副題に、イキイキしなくたって良いという答えを期待して読んでみたが、著者の取材を受けた人たち(30人くらいか)は皆、実にイキイキと充実した日々を過ごしている。

心理学者でベストセラー「頭の体操」を著した多湖 輝氏は、退職してから大切なことは「きょうよう」と「きょういく」だと説いておられた。今から10年ほど前にラジオ深夜便で聞いた(過去ログ)。きょうようは教養ではなく、今日用、つまり今日、用事があるということで、きょういくは教育ではなく、今日行く、今日行くところがあるということ。このふたつがないと退職後の人生がつまらないということだった。『定年入門』にも「きょういく」と「きょうよう」という小見出しでこのことが書かれている(51頁)。ただし誰のことばか、記されてはいない。

退職後、第二の人生を実に有意義に生きた人として、まず浮かぶのは伊能忠敬だ。忠敬は50歳で家督を息子に譲り引退。それから江戸に移住して江戸幕府の役人でもあった高橋至時(よしとき)に弟子入りし、当時最先端の天文学を学んだ。55歳から71歳までの足掛け17年間で全国を測量、その成果は「大日本沿海興地全図」などの伊能図となった。

実にすばらしい人生を送った忠敬の墓前で手を合わせたくなり、20019年9月に墓のある上野の源空寺まで出かけた(過去ログ)。

今は仕事が自分を律している。朝、もっと寝ていたいと思っても仕事があるから起きる。退職してサンデー毎日な日々になった時、何によって自分を律するか。模糊としてはいるが数年間でやりたいこともある。だが、決して無理せず自然体で過ごそうと思うが、どうなることやら・・・。


 


生活雑記

2021-12-05 | A あれこれ

 33会(中学のとき同じクラスだった気の置けない仲間の親睦会、3年3組だったことに因る名前)の忘年会が昨晩(4日)あった。コロナ感染確認者がこのところごく少数という状況が全国的に続いていること、長野県でも同様なことから、やりましょうということに。参加者は10人中7人だった。

昨年は忘年会をしていないので、久しぶりの再会。みんなよく食べ、よく話した。よく飲んだのはぼくも含め3人。33会では1年置きに旅行していて、前回は2019年1月の出雲旅行(過去ログ)だった。今年はコロナ禍で中止した。飲みながら旅行をどうするか相談した。来年は旅行しようということになった。旅行先として複数の希望が挙がったが、しまなみ海道に決まった。2月11日から13日、2泊3日の旅行。具体的な内容はいつもお世話になっている旅行会社のTさんと相談して決めたい。

以下私案。

あずさで東京へ。羽田から空路、松山へ。松山城は訪ねたい。それから札所の寺院。道後温泉泊。2日目、しまなみ海道の島のいずれかを訪ねる。夕景の中、尾道へ。尾道は坂の町ということしか知らない。3日目は尾道で観光。まあ、皆で楽しく過ごせれば、どこでも良い。帰りは名古屋まで新幹線、名古屋から特急しなので塩尻・松本へ。

気になるのは新たな変異株・オミクロン株の感染状況。国内では感染者が確認されてはいるものの感染拡大の兆しはいまのところ見られないようだ。年末から年始にかけて感染拡大するようなら、旅行中止ということもあるだろう。一般的な傾向としてウイルスは感染力が上がれば弱毒化し、重症化リスクは下がると聞く。このことがオミクロン株にも当てはまるのかどうか・・・。


忘年会の最中にメールが。28会の忘年会の通知だった。今朝(5日)参加すると返信した。

かけがえのない友だちとのつながりを大切にしたい。





「ノヴェンバー・ステップス」武満 徹

2021-12-02 | D 新聞を読んで


 信濃毎日新聞の文化欄に「音の河へ 武満 徹 信州で紡いだ調べ」という記事が連載されている。11月30日付の同記事に火の見櫓の写真が載っていた。武満 徹の曲と火の見櫓? え、どういうこと・・・?



「池の水輪 こだまする放送」

ニューヨーク・フィルから創立125周年を記念する作品を委嘱された武満 徹は1967年、御代田町(軽井沢町の隣の町)の普賢山落の山荘で構想を練った。この曲は初演が11月であることから「ノヴェンバー・ステップス」と名付けられたと記事にある。傑作と評されるこの曲と火の見櫓が関係ある?

武満は1987年放送のNHKの番組「旅・そして樹との対話」で意外なものにインスピレーションを受けたと明かしたという。**「(御代田にある)農家の有線放送というのが山にこだまするわけ。『〇〇さん電話が入っているよ!』と。僕はオーケストラを、ああいうふうに使おうと思ってね。西洋の楽器をまるで農家の有線放送みたいに扱って、田んぼの中を風が渡るように書いた」** 

記事には続けて**作曲当時、普賢山落から1キロメートルほど南西の同町塩野区には、住民共用の電話があり、着信があると火の見やぐらに取り付けたスピーカーで放送していた。** とある。

なるほど。記事を読んで「ノヴェンバー・ステップス」と火の見櫓と関係があることが分かった。見出しの「こだまする放送」とは火の見櫓に設置されたスピーカーから地域に流れるお知らせだったのだ。

ちなみに「池の水輪」については**「信州に小さな山小屋をもっていますが、真楽寺というお寺があって、池があるんですけれど、時々石を投げたりして、水輪が拡がるのを見ていると、実にきれいだと。そういうものを自分の音楽の中に入れたいと思って」**と大岡昇平との対談で語っているそうだ。

「ノヴェンバー・ステップス」 オーケストラによって尺八と琵琶を際立たせる構成、すばらしいのひと言。


※ 拙ブログでは引用箇所を**で示しています。本稿の大半は信濃毎日新聞11月30日朝刊15面の文化欄から引用させていただきました。


20211202

2021-12-02 | A あれこれ

たけやぶやけた(竹藪焼けた) アニマルマニア

回文とは前(上)からも読んでも後ろ(下)から読んでも文字列が変わらず、意味が通じる文字列・ことば。

今日は2021年12月2日 数字を並べると20211202 回文的数字の並び、数字列。

朝5時から始まるNHKのラジオ番組「マイあさ!」でこのことを知った。

今日は何の日、12月21日は回文の日だそうだが、今日は特別な回文の日。

何か良いことがあるかもしれない。


 


仁科三山

2021-12-01 | A あれこれ


撮影日2021.11.30 信州スカイパークにて

北アルプスの山並みは雪衣をまとうと存在感が増す。モルゲンロート、薄いピンク色に染まる仁科三山。中央の双耳峰が鹿島槍ヶ岳、左が爺ヶ岳、右が五竜岳。早起きすればこんな風景を見ることができる。やはり早起きは三文の徳。