スラップショットはポールニューマンが1977年52歳のときにつくったアイスホッケーを題材にした映画である。監督は名コンビのジョージロイヒル。「暴力脱獄」「ハスラー」といった作品で示すポールニューマンが本来持つワイルドな部分がにじみ出る作品だ。
アイスホッケーのマイナー・リーグのチーフスは三流チーム。しかも本拠地の鉄工場が不況で閉鎖するため、今後の観客動員も見込めない。選手兼コーチことポール・ニューマンも不安に思っていた。チームの解散を覚悟するが、マネジャーは、解散どころか新しく3人をチームに入れる。この3人組、ド近眼の眼鏡をかけたいかにも馬鹿な奴らだ。
ポールニューマンは私生活の方もうまくいかず、主力選手も女房とは別居中。試合も負けがつづく。そんなある試合で、選手が相手のゴールキーパーに、「お前の女房はレズだ」とののしり、乱闘して勝利をものにする。新加入の3人組がハチャメチャに相手選手を挑発する。そしてポールニューマンコーチを先頭にチーフスのチームは乱闘を前提とした汚い試合で勝ち続けるようになるが。。
52歳のポールニューマンはまだカーレーサーとしてもその実力を発揮していた。ル・マン24時間レースにも出ているころである。「明日に向かって撃て」に続き「スティング」も大ヒットして大スターの地位を確立する。「タワーリングインフェルノ」ではものすごいギャラをもらったらしい。
そののち日産のスカイラインのCMにも出ていた。日本の若者からは羨望のまなざしで見られる存在だった。そののちの枯れ切った演技からすると、この映画については初期のワイルドな匂いが強い。
ラフファイトが続き、それを先導する立場のコーチというのが「暴力脱獄」の彼を連想させる。
ロケ地はアメリカでも田舎町、大工場に支えられているような企業城下町である。そういえば「ディアハンター」のロケ地も似たような風貌をしていた気がする。人々の動きに洗練されたところが全くない。あえてそういうロケーションを監督は選んでいるのであろう。チーム連中もケンカばかりしている。ベトナム戦争終了直後のそういう荒れ狂ったアメリカのワイルドさがよくわかる。
映画としては荒いところが見えすぎる気がする。
そんなに好きになれないが、監督特有のユーモアのセンスは垣間見れた。
アイスホッケーのマイナー・リーグのチーフスは三流チーム。しかも本拠地の鉄工場が不況で閉鎖するため、今後の観客動員も見込めない。選手兼コーチことポール・ニューマンも不安に思っていた。チームの解散を覚悟するが、マネジャーは、解散どころか新しく3人をチームに入れる。この3人組、ド近眼の眼鏡をかけたいかにも馬鹿な奴らだ。
ポールニューマンは私生活の方もうまくいかず、主力選手も女房とは別居中。試合も負けがつづく。そんなある試合で、選手が相手のゴールキーパーに、「お前の女房はレズだ」とののしり、乱闘して勝利をものにする。新加入の3人組がハチャメチャに相手選手を挑発する。そしてポールニューマンコーチを先頭にチーフスのチームは乱闘を前提とした汚い試合で勝ち続けるようになるが。。
52歳のポールニューマンはまだカーレーサーとしてもその実力を発揮していた。ル・マン24時間レースにも出ているころである。「明日に向かって撃て」に続き「スティング」も大ヒットして大スターの地位を確立する。「タワーリングインフェルノ」ではものすごいギャラをもらったらしい。
そののち日産のスカイラインのCMにも出ていた。日本の若者からは羨望のまなざしで見られる存在だった。そののちの枯れ切った演技からすると、この映画については初期のワイルドな匂いが強い。
ラフファイトが続き、それを先導する立場のコーチというのが「暴力脱獄」の彼を連想させる。
ロケ地はアメリカでも田舎町、大工場に支えられているような企業城下町である。そういえば「ディアハンター」のロケ地も似たような風貌をしていた気がする。人々の動きに洗練されたところが全くない。あえてそういうロケーションを監督は選んでいるのであろう。チーム連中もケンカばかりしている。ベトナム戦争終了直後のそういう荒れ狂ったアメリカのワイルドさがよくわかる。
映画としては荒いところが見えすぎる気がする。
そんなに好きになれないが、監督特有のユーモアのセンスは垣間見れた。