映画「ドライヴ」劇場で見てきました。
凄い映画でドキドキものでした。
昼は映画のスタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手が裏社会の抗争に巻き込まれていく様を描くクライム・サスペンスだ。1時間40分を思いっきり駆け抜けるスピード感はお見事。監督のニコラス・ウィンディング・レフンはこの映画でカンヌ映画祭監督賞を受賞した。
いきなり主人公の天才的なドライビングテクニックを見せる。
主人公“ドライバー”(ライアン・ゴズリング)が、強盗の逃走する場所で待つ場面からスタートする。警察に追いかけられながら懸命にまくシーンを映し出す。
主人公の正業は車の修理工だが、昼は映画のスタントマン、夜は強盗犯の逃走請負ドライバーという顔も持っている。一人住まいの彼は同じアパートに暮らすアイリーン(キャリー・マリガン)と偶然エレベーターで乗り合わせた。彼女には小さい息子がいた。ちょっとしたきっかけで2人は好意をもちあい徐々に距離を縮めていった。
しかし、アイリーンの夫が服役を終え戻ってくる。夫は服役中にマフィアから多額の借金を負っていた。ある時、金を返せとマフィアにコテンパンにやられた夫の姿を主人公が見かける。夫は妻子の命を盾に強盗を強要されていた。そんな中、母と息子に情が移っていたドライバーは、無償で彼のアシストを引き受ける。計画当日、質屋から首尾よく金を奪還した夫だったが。。。。
題名「ドライヴ」からは激しいカーチェイスのシーンを想像する。当然その期待通りのシーンも展開される。追いかける運転手がその姿を見せない展開は謎めいて怖い。「トランスポーター」を連想する仕事ぶりだ。しかし、この映画の主題は純愛である。その基調が最後までしっとりと語られる。それに加えて、残虐的なむごいシーンも用意されている。タランチーノ映画が持つ残虐な要素はかなり強い。
いかにも重層構造につくられた映画である。ベースに流れるのは60年代から70年代にかけてつくられたアメリカ映画の肌合いだ。おもいっきり楽しまさせてくれる。
この映画の舞台は魔界の都市ロスアンジェルスだ。夜のロスで主人公を思い切り走らせる。俯瞰的に映すロスのミッドナイトは美しい。同時に悪の巣でもあるロスの夜の怖さも映し出す。「カリブの熱い夜」を連想させる。まさにイタリアマフィアそのものの人相をした脇役たちがうまく、最後までどうなるのかとドキドキさせる。
裏社会の面々と対する主人公は実にかっこいい。彼はクールだ。名前はない。クレジットの役名はdriverだけだ。5,6年前にロスに来たというだけで過去は語られない。感情はめったに表に出さない。腕っ節はメチャクチャ強い。いったいどんな正体だと思わせるキャラづくりもうまい。
このところメジャー作品への出演が多いライアン・ゴズリングが抜群の活躍を見せてくれた。
凄い映画でドキドキものでした。
昼は映画のスタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手が裏社会の抗争に巻き込まれていく様を描くクライム・サスペンスだ。1時間40分を思いっきり駆け抜けるスピード感はお見事。監督のニコラス・ウィンディング・レフンはこの映画でカンヌ映画祭監督賞を受賞した。
いきなり主人公の天才的なドライビングテクニックを見せる。
主人公“ドライバー”(ライアン・ゴズリング)が、強盗の逃走する場所で待つ場面からスタートする。警察に追いかけられながら懸命にまくシーンを映し出す。
主人公の正業は車の修理工だが、昼は映画のスタントマン、夜は強盗犯の逃走請負ドライバーという顔も持っている。一人住まいの彼は同じアパートに暮らすアイリーン(キャリー・マリガン)と偶然エレベーターで乗り合わせた。彼女には小さい息子がいた。ちょっとしたきっかけで2人は好意をもちあい徐々に距離を縮めていった。
しかし、アイリーンの夫が服役を終え戻ってくる。夫は服役中にマフィアから多額の借金を負っていた。ある時、金を返せとマフィアにコテンパンにやられた夫の姿を主人公が見かける。夫は妻子の命を盾に強盗を強要されていた。そんな中、母と息子に情が移っていたドライバーは、無償で彼のアシストを引き受ける。計画当日、質屋から首尾よく金を奪還した夫だったが。。。。
題名「ドライヴ」からは激しいカーチェイスのシーンを想像する。当然その期待通りのシーンも展開される。追いかける運転手がその姿を見せない展開は謎めいて怖い。「トランスポーター」を連想する仕事ぶりだ。しかし、この映画の主題は純愛である。その基調が最後までしっとりと語られる。それに加えて、残虐的なむごいシーンも用意されている。タランチーノ映画が持つ残虐な要素はかなり強い。
いかにも重層構造につくられた映画である。ベースに流れるのは60年代から70年代にかけてつくられたアメリカ映画の肌合いだ。おもいっきり楽しまさせてくれる。
この映画の舞台は魔界の都市ロスアンジェルスだ。夜のロスで主人公を思い切り走らせる。俯瞰的に映すロスのミッドナイトは美しい。同時に悪の巣でもあるロスの夜の怖さも映し出す。「カリブの熱い夜」を連想させる。まさにイタリアマフィアそのものの人相をした脇役たちがうまく、最後までどうなるのかとドキドキさせる。
裏社会の面々と対する主人公は実にかっこいい。彼はクールだ。名前はない。クレジットの役名はdriverだけだ。5,6年前にロスに来たというだけで過去は語られない。感情はめったに表に出さない。腕っ節はメチャクチャ強い。いったいどんな正体だと思わせるキャラづくりもうまい。
このところメジャー作品への出演が多いライアン・ゴズリングが抜群の活躍を見せてくれた。