映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ミッション8ミニッツ ジェイク・ギレンホール

2012-04-20 05:11:10 | 映画(洋画 2010年以降主演男性)
映画「ミッション8ミニッツ」はSF映画というべきであろうか?
不思議系の映画である。
アフガニスタンでヘリに乗っていたはずの兵士が気がついてみると、シカゴ行きの列車に乗っている。そして爆破事件に出会う。でも彼は死なず、意識があり訳も分からず軍当局から指示を受ける。気がついてから爆破までの8分以内に犯人を見つけろというのだ。


映画がはじまり、シカゴの街を俯瞰する。ヘリコプターで進んでいるようだ。
そして、列車の中に場面が移る。そこには主人公(ジェイクギレンホール)が座席に着き、正面には若い女性(ミシェル・モナハン)が座って自分に話しかけている。主人公には見覚えがない。主人公はついちょっと前まで米軍の兵士としてアフガニスタンでヘリコプター操縦の任務についていたのだ。
車掌が切符の確認に来る。そんなのあるわけないと思っていたら、目の前の女性が「ここにあるじゃない」とばかりにシャツのポケットから切符を出す。「あれ」という顔をする主人公だ。何でここにいるのかと思いながら、列車を歩き回る。さまざまな乗客が乗っている。化粧室へ向かって自分の顔を見る。鏡の顔は自分じゃない。一体どうなっているのかと思う。そうして列車に乗っているうちに突如列車が爆破する。
主人公は目を覚ました。そこでは何か監視されているようだ。軍服を着た一人の女性(ヴェラ・ファーミガ)がいる。彼女から事情を伝えられる。そして指令を受ける。列車に乗って爆破されるまでの8分間に爆破犯人を捜し出せというのだが。。。

「恋はデジャブ」というビルマーレーの映画を以前見たことあり、その映画をすぐさま連想した。毎日毎日来る日も来る日も同じ朝が続くというのだ。発想は同じである。
犯人が見つかるまで、主人公は列車でミシェル・モナハンと向かい合ってから爆破までの8分間を何度も何度も体験させられるのである。テロリスト探しだ。
でもアフガニスタンにいたのに何でここにいるんだろう。からくりは。。。。?

主人公も最初はこんな指令ができるわけないだろうと思う。でも軍の上層部の命令には従わねばならない。最初に爆破した方向を探して爆弾は早々に見つかる。でも爆破解除方法はわからない。
主人公は犯人を見つけるためにまわりの乗客にちょっかいを出す。しらみつぶしにあたる。怪しそうな奴を殴ったり、暴れたりして大変だ。犯人捜しをする過程がおもしろい。


シカゴを俯瞰する場面が何度も出てくる。比較的シカゴの街って映画の舞台になることは多い。今回は空からミシガン湖に沿ってシアーズタワーやジョンハンコックビル、川沿いのトウモロコシ状のビルなど代表的シカゴの建築物を見せる。市内の公園もうまく映す。個人的にシカゴが好きなのでいい感じだ。主人公はアフガニスタンで行方不明という設定ではあるが、現地は出ない。
こういう不思議系の役はジェイクギレンホールにあっている。「ゾディアック」「ブローバックマウンテン」など着々とキャリアを積んでいる。涙の大噴水を招く青年時代の「遠い空の向こうに」からはや13年がたった。「ミッションインポッシブルⅢ」でトムの恋人役だったミシェルモナハンの普通の感じも悪くない。主人公に指令を出すヴェラ・ファーミガは自分の好きな女優で、「エスター」「マイレージマイライフ」「ディパーテッド」など彼女の出る映画は不思議とみんな好きだ。ここでも冷徹ながらときおり人情味を見せ、いい味を出している。

映画としては正直普通かなという感じだが、娯楽として楽しめた。
コメント (2)
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