映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「NOPE」ジョーダンピール&ダニエルカルーヤ

2022-08-30 19:36:58 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「NOPE」を映画館で観てきました。


映画「NOPE」「ゲットアウト」でB級映画を大ヒットさせアカデミー賞脚本賞まで受賞したジョーダンピール監督がまたその創作力を発揮しているようだ。キモイ映画かと一瞬迷ったが、映画館に向かう。意外になじみやすい

ハリウッド映画に登場する馬を調教している牧場で、いきなり空から降ってきた物が牧場主の頭に当たる。目の前にいた息子OJ(ダニエルカルーヤ)が病院に搬送するが死亡する。OJと妹のエメラルド(キキパーマー)が牧場の跡を継いだが、馬が映画スタッフを蹴ってしまい出演話はながれてしまう。やむなく近くの西部劇テーマパークに馬を売ろうと行った時、経営者(スティーブユアン)が子役だった時の逸話を知る。


父親の事故の時に飛行体(UAP)が空を飛行するのを目撃していることもあり、2人は実際に撮影して動画にすれば儲かると企む。家電ショップでカメラを購入して牧場にセッティングする。その時から奇怪な現象が起きていくという話だ。


これからの話はさすがに言えない。
映画の途中から何かよくわからない不穏なムードが流れていく。どぎついシーンはさほど多くない。「遊星から物体X」のようなスプラッター的要素があると一気に引くがさほどでもない。怖さは徐々に増す。それでも、映画の進行に素直に身を任せていくと不快感なく観れていく映画だ。

⒈映画の格
低予算映画の「ゲットアウト」がウケたせいか、予算もふんだんにもらえたのではないだろうか?ヴィジュアル的にハリウッドの腕利きスタッフを起用しているのが映画を観てわかる。撮影にはホイテ・ヴァン・ホイテマという名カメラマンを起用する。音楽も洗練されており、映画の格は上がっている。

ゲットアウトのダニエル・カルーヤの起用はもちろん成功、ひょうきんな感じがいい。しばらくして、こいつ観たことあると感じる東洋人が出てくる。村上春樹原作の韓国映画バーニングで強い印象を残したスティーブ・ユアンだ。現地育ちの流暢な英語を話す。主人公の妹役のキキ・パーマーよくしゃべるせわしない黒人という感じが親しみもてる。メジャー俳優はいないけど、みんないい感じだ。


⒉謎を残す
最初にチンパンジーが出てきて、女性が倒れているシーンを見せる。横にはなぜか靴が立っている。その直後に牧場主が突如倒れるシーンが映し出される。これってどういうこと?と思いながら、映画が進行していく。その後も少しづつ謎が増えていく。冒頭のチンパンジーの事件については、映画内で詳細に伝えられる。

でも、映画を見終わっても、それぞれのシーンの意味がよくわからない。ネタバレサイトを観たら、いろんな解釈がでてくる。なるほどと思う反面、そこまで大それたことなの?と思ってしまう。どうにでも解釈できるように、やんわりとエンディングまで持っていく。


異類への遭遇(軽いネタバレ)
映画の中で語られるが、今はUFOと言わずにUAPと言うそうだ。「ジョーズ」のサメのように、映画が始まってしばらくはその姿を現さない。空を見上げるとずっと動かない雲があって何かおかしい。雲の中から、水族館にいるエイのような物体が姿を見せる。最終的には異類が出現する。スリラーから途中で怪獣映画のような展開になる。それぞれの登場人物を映すカメラワークが抜群にいい。かたずをのんで観ていく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする