映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「サニー 永遠の仲間たち 」

2015-09-02 09:03:28 | 映画(韓国映画)
映画「サニー 永遠の仲間たち 」は2011年の韓国映画だ。

dvdショップで見かけていたけど、あまりご縁がない映画と思っていた。たまたま「怪しい彼女」に出ていたシム・ウンギョンが出ているという情報だけで、見てみたら意外にいける作品だった。


高校生の娘のいる平凡な主婦が、母親が入院している病院で高校時代の仲間に偶然出くわす。彼女ががんに侵されていることを知り、あわてて高校時代の仲間の消息を探しに行く過程を、高校時代の回想シーンを交えて描く。題名にある「サニー」は懐かしいR&Bの名曲。ボビーへブの原曲を父が大好きで、つられてボニ―Mのディスコ版もカセットに入れて車でよく聴いていただけに懐かしい。

優しい夫と高校生の娘に恵まれ、何不自由ない日々を送りながらも、どこか物足りなさも感じていた専業主婦のナミ。ある日、母の見舞いに行った病院で高校時代の親友チュナと再会する。彼女は、田舎から転校してきたばかりでイジメられそうになっていたナミを助けてくれた恩人。ナミはチュナがリーダーを務める仲良しグループ“サニー”の7人目のメンバーに迎えられ、永遠の友情を誓い合ったのだった。

それから25年、チュナはガンで余命2ヵ月となっていた。ナミは“死ぬ前にもう一度だけサニーの仲間たちと会いたい”というチュナの願いを聞き入れ、ある事件がきっかけで音信不通となっていた仲間たちの消息を調べるため、輝かしい青春時代を過ごした母校へと向かうのだったが…。




同窓会で再会して新たな恋がなんてパターンの話はときおり見かけるが、この映画はちょっと違う。特に女性が中心の話になると、金まわりのいい家庭へのそうでない家庭からの嫉妬話が中心になる。ここでもそれに近い部分はあるけど、25年前の高校時代を描く部分が鮮烈でずいぶんとちがう。

7人それぞれのキャラに個性があって実におもしろい。
親分格の長身のチュナがカッコいいし、いじめっ子がいかにもワルに徹底しているのが韓国らしい。
懐かしのメンバーでステップダンスを踊る「サニー」も抜群にいいが、ソフィーマルソーの出世作「ラブーム」のテーマ曲がナミが恋する場面で効果的に流れる。挿入歌の使い方が上手な映画だ。


印象に残ったシーン1
スケ番少女が自分の縄張りを確保するために、他の少女と対決するなんてシーンは日本の映画にも以前はあった。韓国版の女子高校生の抗争がここでは語られる。人の立ち寄らない場所に呼び出し、集団でケンカをする場面だ。それも普通の少女たちがにらみ合う。こういう少女同士のケンカって、日本の高校で、実際にあったのであろうか?自分は男だけにどうしてもピンとこない。こういう回顧談を取り上げるところは、暴力好きの韓国らしい気がする。
味方は↓


敵のグループはこんな感じ↓


印象に残ったシーン2
主人公のナミには高校生の娘がいる。ふとしたことからナミは他の女子高校生たちから娘が陰湿にいじめられているところを目撃してしまう。娘は母親には言えなかったのだ。そこでナミは再会した昔の友人たちをつれて、娘をいじめた女子高校生のグループへ仕返しにいく。中年のオバサンたちがつるんで蹴りを飛ばしたりするのだ。通報で警察が来てつかまってしまうが、さっぱりとした顔をしている。これも凄いシーンだ。さすがにこの復讐パターンは日本映画その他で見たことがない。


こんな話があったら、相手の親や学校が黙っていないだろうし、下手をすると娘の退学処分になる。テレビのワイドショーで取り上げられてもおかしくないよね。でも笑える。

印象に残ったシーン3
高校時代のナミは田舎から出てきたばかりで、方言丸出しだ。グループの中にはドンくさいナミに反発している女の子スジ(ミン・ヒョンロン)もいる。ナミは何で自分にだけ冷たくするの?と気になってそのスジの家にいく。するとお母さんが出てきてナミを大歓迎するのだ。お母さんは後妻だ。後妻とナミが同郷なので義母は大歓迎するが、娘スジは逆にそれがいやなのだ。いかにも意地悪い女らしい話だ。

追っ払おうとするスジだが、ナミを近場の屋台へ誘う。最初は飲めないというナミは恐る恐る韓国版オチョコで酒を飲むが、気がつくと泥酔。2人で飲みながら語り合う。このシーンが好きだ。ちょっと違うが、こんなスタイルで友達と高校生の時自分もよく飲んだなあ。


どんよりとした日本の屋台とは違って黄色や赤の韓国流原色カラーで非常に派手だ。2人が酔って語り合うここでの屋台の風貌が印象的で脳裏に残る。

(参考作品)
サニー 永遠の仲間たち
韓国のおばさんたちの回顧物語

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「ナイトクローラー」 ... | トップ | 映画「ギリシャに消えた嘘」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(韓国映画)」カテゴリの最新記事