映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」を映画館で観てきました。

映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」はイランで起きた16人娼婦連続殺人事件を題材に北欧で活躍するアリアッバシ監督が制作した作品である。主演のザーラ・アミール・エブラヒミは殺人犯を追うジャーナリストを演じてカンヌ映画祭主演女優賞を受賞している。中東らしい目鼻立ちがくっきりしたエキゾチックな美人だ。イラン社会の闇に入り込む映画で、ロケはヨルダンで撮影されているデンマーク発の作品である。
イランのシーア派の聖地マシュハドで、娼婦に絞って連続で殺害される事件が起きている。ジャーナリストのラヒミ(ザーラ・アミール・エブラヒミ)がテヘランから来て、警察当局や被害者などから話を聞きだしている。その最中にも事件が起きる。犯人(メフディ・バジェスタニ) は毎回犯行声明を出す。捜査当局の緩慢さに我慢できないラヒミは自らおとりになって犯人を見つけようとする。

独特の薄気味悪さをもった作品である。
ゴルゴ31の中東を舞台にした劇画に出てくるあやしい雰囲気が漂う。街娼が道路脇に立ち、バイクや車を走らせる男をキャッチする。カネを持っているかどうかを確認した後で同乗してエッチする場所に向かう。イランではそういう買春システムなんだろう。

犯人が娼婦を殺すシーンをいくつか用意する。むごい場面である。まさに絞殺魔だ。警察当局は踏み込んだ捜査をしていない。どうやって捕まえるんだろう。最初はそう考えていた。そこではジャーナリストの大胆な行動が鍵となる。

でも結局、捕まってしまう。アレ?まだ映画終了まで時間がある。
捕まった後で日本では考えられないような言動が目立つ。街の浄化で殺人を犯したという犯人をかばうデモも繰り広げられる。日本でも安倍元総理の事件が起きて、一部にかばうムードも生まれたことも連想するが、比較にならない。これだけ殺人を犯しても家族は犯人の味方だ。イスラム社会の不可解さが根底に流れる。いかにもイスラム国家らしい女性蔑視の世界を象徴する場面も目立つ。
裁判が進んでも、何それ!と思う場面が続く。自分の知らない世界だけど見応えはある。イランを飛び出した人物によるイラン国家への批判とも読み取れる奇妙な映画だった。

映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」はイランで起きた16人娼婦連続殺人事件を題材に北欧で活躍するアリアッバシ監督が制作した作品である。主演のザーラ・アミール・エブラヒミは殺人犯を追うジャーナリストを演じてカンヌ映画祭主演女優賞を受賞している。中東らしい目鼻立ちがくっきりしたエキゾチックな美人だ。イラン社会の闇に入り込む映画で、ロケはヨルダンで撮影されているデンマーク発の作品である。
イランのシーア派の聖地マシュハドで、娼婦に絞って連続で殺害される事件が起きている。ジャーナリストのラヒミ(ザーラ・アミール・エブラヒミ)がテヘランから来て、警察当局や被害者などから話を聞きだしている。その最中にも事件が起きる。犯人(メフディ・バジェスタニ) は毎回犯行声明を出す。捜査当局の緩慢さに我慢できないラヒミは自らおとりになって犯人を見つけようとする。

独特の薄気味悪さをもった作品である。
ゴルゴ31の中東を舞台にした劇画に出てくるあやしい雰囲気が漂う。街娼が道路脇に立ち、バイクや車を走らせる男をキャッチする。カネを持っているかどうかを確認した後で同乗してエッチする場所に向かう。イランではそういう買春システムなんだろう。

犯人が娼婦を殺すシーンをいくつか用意する。むごい場面である。まさに絞殺魔だ。警察当局は踏み込んだ捜査をしていない。どうやって捕まえるんだろう。最初はそう考えていた。そこではジャーナリストの大胆な行動が鍵となる。

でも結局、捕まってしまう。アレ?まだ映画終了まで時間がある。
捕まった後で日本では考えられないような言動が目立つ。街の浄化で殺人を犯したという犯人をかばうデモも繰り広げられる。日本でも安倍元総理の事件が起きて、一部にかばうムードも生まれたことも連想するが、比較にならない。これだけ殺人を犯しても家族は犯人の味方だ。イスラム社会の不可解さが根底に流れる。いかにもイスラム国家らしい女性蔑視の世界を象徴する場面も目立つ。
裁判が進んでも、何それ!と思う場面が続く。自分の知らない世界だけど見応えはある。イランを飛び出した人物によるイラン国家への批判とも読み取れる奇妙な映画だった。
