映画「ザ・ホエール」を映画館で観てきました。

映画「ザ・ホエール」はブレンダン・フレイザーが本年のアカデミー賞主演男優賞を受賞した「ブラックスワン」のダーレン・アロノフスキー監督の作品だ。もともと演劇の題材だった作品を映画にまとめる。272kgの巨体の男が主人公だというと、外を容易に出歩くことはできないわけで当然室内劇になる。個人的には閉塞感のある室内劇は苦手だが、話題作なので映画館に向かう。

過食で270kgを超す肥満体になったチャーリー(ブレンダン・フレイザー)は、オンラインで大学の文章講座の講師をしている。ただ、オンラインの画面には自分の姿を見せない。男性の恋人が亡くなったことでより過食に拍車がかかり一層デブになってしまう。恋人の妹リズ(ホンチャウ)が看護師として面倒を見るが、血圧も異常値で死期が近づいているのも実感できる。8才の時に別の生活をすることになった16才の娘エリー(セイディー・シンク)に声をかけて関係を修復しようとする。
特に感動することもなく終わってしまった。
やはり、室内劇はあまり得意でないのかもしれない。主人公チャーリーが住むアパートメントの一室に訪れる数名のパフォーマンスとそれに対峙する大デブの男のやりとりが映画の中心だ。主人公はもとより、偶然家に来た宣教師見習いのような青年、元恋人の妹である看護師、別々に暮らす実娘、別れた妻いずれも素晴らしい演技であることは間違いない。元ネタが演劇というのもよくわかる。舞台劇ぽい情感のこもった演技だ。この中でいちばん若い娘役のセイディーシンクにスマホを現代風に使わせて自由奔放に演技させる。

歩行器がなければ、歩くこともままならない。血圧は上が230、下が130。異常値である。自分も血圧が170くらいに上昇した時にめまいがしてまいった。よく生きていられるな。うっ血性心不全だという。血液の循環ができていない。そんなチャーリーも妻子がいる家庭を捨てて別の男と暮らすようになった。娘には申し訳ないとは思っている。でも、声をかけて久々に再会した娘は冷たい。学校の勉強が不出来な娘は父親に課題を依頼する。娘がいるので、父娘の交情の題材はお涙ものになることが多い。ここではそうはならなかった。

ダーレン・アロノフスキー監督の「π」「レスラー」「ブラックスワン」いずれも衝撃を受けた作品だった。特に「ブラックスワン」でのナタリーポートマン演じるバレリーナを精神的に追い詰めるサイコスリラー的な展開には圧倒された。ただ、この映画でも登場人物のキャラクターの深層に入り込もうとする動きは感じた。でも、大きな感動はなかった。

映画「ザ・ホエール」はブレンダン・フレイザーが本年のアカデミー賞主演男優賞を受賞した「ブラックスワン」のダーレン・アロノフスキー監督の作品だ。もともと演劇の題材だった作品を映画にまとめる。272kgの巨体の男が主人公だというと、外を容易に出歩くことはできないわけで当然室内劇になる。個人的には閉塞感のある室内劇は苦手だが、話題作なので映画館に向かう。

過食で270kgを超す肥満体になったチャーリー(ブレンダン・フレイザー)は、オンラインで大学の文章講座の講師をしている。ただ、オンラインの画面には自分の姿を見せない。男性の恋人が亡くなったことでより過食に拍車がかかり一層デブになってしまう。恋人の妹リズ(ホンチャウ)が看護師として面倒を見るが、血圧も異常値で死期が近づいているのも実感できる。8才の時に別の生活をすることになった16才の娘エリー(セイディー・シンク)に声をかけて関係を修復しようとする。
特に感動することもなく終わってしまった。
やはり、室内劇はあまり得意でないのかもしれない。主人公チャーリーが住むアパートメントの一室に訪れる数名のパフォーマンスとそれに対峙する大デブの男のやりとりが映画の中心だ。主人公はもとより、偶然家に来た宣教師見習いのような青年、元恋人の妹である看護師、別々に暮らす実娘、別れた妻いずれも素晴らしい演技であることは間違いない。元ネタが演劇というのもよくわかる。舞台劇ぽい情感のこもった演技だ。この中でいちばん若い娘役のセイディーシンクにスマホを現代風に使わせて自由奔放に演技させる。

歩行器がなければ、歩くこともままならない。血圧は上が230、下が130。異常値である。自分も血圧が170くらいに上昇した時にめまいがしてまいった。よく生きていられるな。うっ血性心不全だという。血液の循環ができていない。そんなチャーリーも妻子がいる家庭を捨てて別の男と暮らすようになった。娘には申し訳ないとは思っている。でも、声をかけて久々に再会した娘は冷たい。学校の勉強が不出来な娘は父親に課題を依頼する。娘がいるので、父娘の交情の題材はお涙ものになることが多い。ここではそうはならなかった。

ダーレン・アロノフスキー監督の「π」「レスラー」「ブラックスワン」いずれも衝撃を受けた作品だった。特に「ブラックスワン」でのナタリーポートマン演じるバレリーナを精神的に追い詰めるサイコスリラー的な展開には圧倒された。ただ、この映画でも登場人物のキャラクターの深層に入り込もうとする動きは感じた。でも、大きな感動はなかった。