映画「ゴールドボーイ」を映画館で観てきました。
映画「ゴールドボーイ」は岡田将生主演のクライムサスペンス映画で、金子修介監督がメガホンをもつ。「ばかもの」から金子監督とは相性は悪くない。最近辛気臭い映画が多く、急に鑑賞ペースが落ちてしまう。中国人作家による原作の映画化という割には評価は悪くない。娯楽作品を観てみるかという感覚で選択する。
岬の先の絶壁の上で記念写真を撮っている夫婦と義理の息子東昇(岡田将生)がいる。結婚のプロポーズをした記念の場所を見るためにきた3人だが,写真を撮った後突如として息子が両親を崖から突き落とす。警察に電話をして,父親が意識が朦朧となり妻を引っ張るように崖から落ちたと義理の息子が証言した。
犯人が最初にわかってしまう展開だ。でも、単純ではない。遠く離れた浜辺に2人の少年と少女がいて、浜辺で記念撮影をしていた。ところが撮った動画に崖から夫婦を突き落とす証拠映像が映っていた。
崖から落ちた主人は沖縄でも有名な企業グループの東オーナーだった。TVニュースで報道されているのを確認した3人はこの義理の息子から金を奪いとることを思いつく。
展開のテンポがよく,最後まで楽しめるサスペンスだ。
人間関係は複雑にもかかわらず,わかりにくくはない。脚本港岳彦のうまさであろう。ネタバレサイトは見ずに映画館に行くのが望ましい。自分も一定以上の話はしない。中国人作家による原作があるとはいえ、今回海の匂いを感じる沖縄を舞台にしたのは正解だったと思う。
岡田将生が主演でクレジットトップであるが,実質的には安室少年(羽村仁成)が主人公である。gold boyも少年のことだ。脅されている岡田のほうも妻から離婚を申し出されている事情がある。夫婦関係は冷え切っていた。
一方で少年は父親(北村一輝)と母親(黒木華)が離婚をしていた。その後妻と少年との関係が悪かった。浜辺で少年と一緒にいた先輩浩は母親のつれ子夏生(星乃あんな)と一緒にいるが,その家庭も複雑だった。
息つく間もなく次から次に殺人事件が起きていく。オー!こうくるかと思う場面も多い。主人公の少年は中学から高校受験の時期に既に微分方程式を解いてしまう数学的能力を持っている設定だ。悪知恵を次から次に実現させていく。
沖縄県警の刑事役を江口洋介が演じる。殺された夫婦やその娘とは親戚関係にある。謎解きとして鋭い能力を持った刑事ではない。ただここで警察としての江口洋介の存在がなければ,話がおかしくなる。悪役としての岡田将生の存在もいい感じだ。一緒に悪さをはたらく少女星乃あんなに存在感がある。この年齢で殺人に絡む演技は容易ではない。将来の有望株の登場である。
おもしろかったが、それなりに欠点もある。音楽が弱かったのが残念。挿入曲として、マーラー5番の名フレーズを使った。でも、日本映画でこれを使ってうまくいった試しがない。倖田來未のエンディング曲はいい。どんでん返しが続いたあと最後に向けてはどう決着させるのかと思ったが,帳尻を合わせた感じだ。こうなるかなあ?と思いながら,最後の場面を追っていた。
映画「ゴールドボーイ」は岡田将生主演のクライムサスペンス映画で、金子修介監督がメガホンをもつ。「ばかもの」から金子監督とは相性は悪くない。最近辛気臭い映画が多く、急に鑑賞ペースが落ちてしまう。中国人作家による原作の映画化という割には評価は悪くない。娯楽作品を観てみるかという感覚で選択する。
岬の先の絶壁の上で記念写真を撮っている夫婦と義理の息子東昇(岡田将生)がいる。結婚のプロポーズをした記念の場所を見るためにきた3人だが,写真を撮った後突如として息子が両親を崖から突き落とす。警察に電話をして,父親が意識が朦朧となり妻を引っ張るように崖から落ちたと義理の息子が証言した。
犯人が最初にわかってしまう展開だ。でも、単純ではない。遠く離れた浜辺に2人の少年と少女がいて、浜辺で記念撮影をしていた。ところが撮った動画に崖から夫婦を突き落とす証拠映像が映っていた。
崖から落ちた主人は沖縄でも有名な企業グループの東オーナーだった。TVニュースで報道されているのを確認した3人はこの義理の息子から金を奪いとることを思いつく。
展開のテンポがよく,最後まで楽しめるサスペンスだ。
人間関係は複雑にもかかわらず,わかりにくくはない。脚本港岳彦のうまさであろう。ネタバレサイトは見ずに映画館に行くのが望ましい。自分も一定以上の話はしない。中国人作家による原作があるとはいえ、今回海の匂いを感じる沖縄を舞台にしたのは正解だったと思う。
岡田将生が主演でクレジットトップであるが,実質的には安室少年(羽村仁成)が主人公である。gold boyも少年のことだ。脅されている岡田のほうも妻から離婚を申し出されている事情がある。夫婦関係は冷え切っていた。
一方で少年は父親(北村一輝)と母親(黒木華)が離婚をしていた。その後妻と少年との関係が悪かった。浜辺で少年と一緒にいた先輩浩は母親のつれ子夏生(星乃あんな)と一緒にいるが,その家庭も複雑だった。
息つく間もなく次から次に殺人事件が起きていく。オー!こうくるかと思う場面も多い。主人公の少年は中学から高校受験の時期に既に微分方程式を解いてしまう数学的能力を持っている設定だ。悪知恵を次から次に実現させていく。
沖縄県警の刑事役を江口洋介が演じる。殺された夫婦やその娘とは親戚関係にある。謎解きとして鋭い能力を持った刑事ではない。ただここで警察としての江口洋介の存在がなければ,話がおかしくなる。悪役としての岡田将生の存在もいい感じだ。一緒に悪さをはたらく少女星乃あんなに存在感がある。この年齢で殺人に絡む演技は容易ではない。将来の有望株の登場である。
おもしろかったが、それなりに欠点もある。音楽が弱かったのが残念。挿入曲として、マーラー5番の名フレーズを使った。でも、日本映画でこれを使ってうまくいった試しがない。倖田來未のエンディング曲はいい。どんでん返しが続いたあと最後に向けてはどう決着させるのかと思ったが,帳尻を合わせた感じだ。こうなるかなあ?と思いながら,最後の場面を追っていた。