映画「アルプススタンドのはしの方」は2020年の日本映画
先日、キネマ旬報ベスト10と映画芸術のベスト10の両方に入っている作品はいい作品が多いということで「37セカンズ」を取り上げた。いい作品だった。「アルプススタンドのはしの方」もキネマ旬報で10位、映画芸術で3位となっている。Netflixの影響でDVDレンタルに遠ざかっていたが、久々レンタルしてみる。
「アルプススタンドのはしの方」はまさに甲子園に出場した高校の応援席の片隅で繰り広げられる野球がわかっていない女の子たちのちぐはぐな会話とスクールカーストの中で彷徨っている高校生の姿を映し出している。元々は演劇の題材で作られた物語である。練りに練られた感はないけど、高校生の時こんなこと考えていたかな?と自分を振り返ってみるいい機会をつくってくれる。
高校野球のアルプススタンドの応援席の片隅に。2人の演劇部員、安田(小野莉奈)と田宮(西本まりん)が座って試合の行方を見守っている。野球のルールを知らないので、グラウンドで行われている一部始終にトンチンカンなことを言い合っている。そこに遅れてやって来た元野球部の藤野(石原壮馬)に野球部の裏話を聞いたりしている。
そしてぽつんと一人いるのは、帰宅部の常に学年トップの成績優秀女子・宮下(中村守里)。彼女は、吹奏楽部でトランペットを吹く部長に成績学年一位の座を明け渡してしまったばかりだった。
ひたすら声を出して応援しろという英語教師の厚木先生(目次立樹)が時折現れて大騒ぎ。相手は高校野球の名門校でメジャーなスタープレイヤーがいる中で、完全劣勢にも関わらず、少しづつ展開が変わっていくのであるが。。。
⒈野球のルールを知らない女の子
われわれの小学生の頃は「巨人の星」の連続ドラマを男女問わずクラスの全員が見ていた。、TVのゴールデンタイムには巨人戦が毎日のように放送されていたから、女の子も基本的な野球のルールはわかっていた気がする。最近はプロ野球人気も落ちて、野球のルールを知らない女の子は急増しているのではないか?
TV「徹子の部屋」で野球のルールを知らない黒柳徹子に男女ともにみんな唖然としていたところを見ても、自分の仮説はある程度言えると思う。ここでの主要出演者の野球知識レベルはまさに黒柳徹子並みで男性諸氏から見るといかにも滑稽なセリフの数々である。
⒉青春の響きと野球部
高校の時に母校野球部の試合を見に行ったことはない。部室が隣同士だったにもかかわらずだ。地区大会で一回も勝てないようでは誰も関心を持たないのは無理は無い。こういった青春の響きが応援スタンドで交わされてはいない。
ところが、今や母校が異様に野球が強くなってしまい、以前は学区制だった都立高校も東京中の野球好き少年が集まるようになった。まったく違う世界になり、元の女性クラスメイトから都大会に応援に行きましょうメールが我が高校3年のクラスメーリングリストに飛び込んでくる。時代も変わったものだ。
⒊スクールカースト上位
野球のルールを知らない女の子たちの会話では,誰と誰が付き合っているとかの会話が交わされている。そこでのスクールカースト上位は野球部のスター選手である。付き合っている相手は吹奏楽部の部長,しかも今回のテストでは学年トップに浮上したという。勉強はできるんだけれどもみんなと馴染めないこれまでずっと学年トップを続けていた女の子がいる。その女の子はなかなかみんなの輪に入れない。その女の子にも焦点が当たる。
自分の高校時代の女の子の学年トップは、男性で勉強できる数人の方が常に上位であり,そこまで大げさな存在ではない。ただ,現役で東大文一に入り在学中司法試験合格で今や裁判長である。今のように女の子が東大に大勢入る時代ではなかった。牛乳瓶の底みたいなメガネをしていたけども,周囲とはそれなりに交わっていて、男性も一目置いていた。ここの女の子みたいには浮いていない。最近お気の毒に騒ぎになっているエリート女性官僚のように今やあか抜けてきた。
スクールカースト上位だったのは,バスケットボールのスタープレイヤーだったのかなあ?テニス部のキャプテンと付き合ってるなんて話をここの女の子たちと同じようにみんな羨ましそうに見ていた。なかなかこういう高校のスクールカースト上位には上がれなかった人は多いんじゃないかな。自分もそのクチである。
先日、キネマ旬報ベスト10と映画芸術のベスト10の両方に入っている作品はいい作品が多いということで「37セカンズ」を取り上げた。いい作品だった。「アルプススタンドのはしの方」もキネマ旬報で10位、映画芸術で3位となっている。Netflixの影響でDVDレンタルに遠ざかっていたが、久々レンタルしてみる。
「アルプススタンドのはしの方」はまさに甲子園に出場した高校の応援席の片隅で繰り広げられる野球がわかっていない女の子たちのちぐはぐな会話とスクールカーストの中で彷徨っている高校生の姿を映し出している。元々は演劇の題材で作られた物語である。練りに練られた感はないけど、高校生の時こんなこと考えていたかな?と自分を振り返ってみるいい機会をつくってくれる。
高校野球のアルプススタンドの応援席の片隅に。2人の演劇部員、安田(小野莉奈)と田宮(西本まりん)が座って試合の行方を見守っている。野球のルールを知らないので、グラウンドで行われている一部始終にトンチンカンなことを言い合っている。そこに遅れてやって来た元野球部の藤野(石原壮馬)に野球部の裏話を聞いたりしている。
そしてぽつんと一人いるのは、帰宅部の常に学年トップの成績優秀女子・宮下(中村守里)。彼女は、吹奏楽部でトランペットを吹く部長に成績学年一位の座を明け渡してしまったばかりだった。
ひたすら声を出して応援しろという英語教師の厚木先生(目次立樹)が時折現れて大騒ぎ。相手は高校野球の名門校でメジャーなスタープレイヤーがいる中で、完全劣勢にも関わらず、少しづつ展開が変わっていくのであるが。。。
⒈野球のルールを知らない女の子
われわれの小学生の頃は「巨人の星」の連続ドラマを男女問わずクラスの全員が見ていた。、TVのゴールデンタイムには巨人戦が毎日のように放送されていたから、女の子も基本的な野球のルールはわかっていた気がする。最近はプロ野球人気も落ちて、野球のルールを知らない女の子は急増しているのではないか?
TV「徹子の部屋」で野球のルールを知らない黒柳徹子に男女ともにみんな唖然としていたところを見ても、自分の仮説はある程度言えると思う。ここでの主要出演者の野球知識レベルはまさに黒柳徹子並みで男性諸氏から見るといかにも滑稽なセリフの数々である。
⒉青春の響きと野球部
高校の時に母校野球部の試合を見に行ったことはない。部室が隣同士だったにもかかわらずだ。地区大会で一回も勝てないようでは誰も関心を持たないのは無理は無い。こういった青春の響きが応援スタンドで交わされてはいない。
ところが、今や母校が異様に野球が強くなってしまい、以前は学区制だった都立高校も東京中の野球好き少年が集まるようになった。まったく違う世界になり、元の女性クラスメイトから都大会に応援に行きましょうメールが我が高校3年のクラスメーリングリストに飛び込んでくる。時代も変わったものだ。
⒊スクールカースト上位
野球のルールを知らない女の子たちの会話では,誰と誰が付き合っているとかの会話が交わされている。そこでのスクールカースト上位は野球部のスター選手である。付き合っている相手は吹奏楽部の部長,しかも今回のテストでは学年トップに浮上したという。勉強はできるんだけれどもみんなと馴染めないこれまでずっと学年トップを続けていた女の子がいる。その女の子はなかなかみんなの輪に入れない。その女の子にも焦点が当たる。
自分の高校時代の女の子の学年トップは、男性で勉強できる数人の方が常に上位であり,そこまで大げさな存在ではない。ただ,現役で東大文一に入り在学中司法試験合格で今や裁判長である。今のように女の子が東大に大勢入る時代ではなかった。牛乳瓶の底みたいなメガネをしていたけども,周囲とはそれなりに交わっていて、男性も一目置いていた。ここの女の子みたいには浮いていない。最近お気の毒に騒ぎになっているエリート女性官僚のように今やあか抜けてきた。
スクールカースト上位だったのは,バスケットボールのスタープレイヤーだったのかなあ?テニス部のキャプテンと付き合ってるなんて話をここの女の子たちと同じようにみんな羨ましそうに見ていた。なかなかこういう高校のスクールカースト上位には上がれなかった人は多いんじゃないかな。自分もそのクチである。