映画とライフデザイン

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映画「シングル・イン・ソウル」

2024-11-08 21:12:58 | 映画(韓国映画)
映画「シングルインソウル」を映画館で観てきました。


映画「シングルインソウル」ソウル居住の独身男女の物語である。映画「建築学概論」が好きで、そのスタッフが製作に関わったというコメントが気になる。平穏な映画が観たいという欲求とソウルの街中が楽しめそうという観点で選んだ作品だ。監督はキム・ボムス、脚本は『KCIA 南山の部長たち』『密偵』のイ・ジミンだ。

ソロ活好きで気ままなシングルライフを楽しむ、カリスマ塾講師で人気インフルエンサーのヨンホ(イ・ドンウク)。出版社の有能な編集長だけれどひとりでいる事が苦手で恋愛に関しては妄想癖のあるヒョンジン(イム・スジョン)。

シングルライフと観光地がテーマのエッセイ「シングル・イン・ザ・シティ」シリーズの作家と編集者として出会ったふたりは、ライフスタイルも価値観も何もかもが違い、本をめぐって事あるごとに対立するが、企画が進むにつれ一緒に過ごす時間も悪くないと思い始める。(作品情報 引用)


大きな緩急がなく平穏に流れる韓国映画では珍しい展開だ。
韓国映画特有のドロドロした雰囲気は皆無のラブコメで、今まで数多くの韓国映画のどれかで見たことあるなあというソウルの街角風景が映し出される。

カリスマ塾講師を演じるイ・ドンウクは日本で言えば井ノ原快彦になんとなく似ていて、「今でしょ」の林修講師のような感じで塾で小論文を教える。自分の講義をマスターしたらソウル大学でもどこでも入れると自信満々だ。いくつかの恋に失敗して、グルメに洋服に自分のためにカネを使うと決心する都市部のシングルだ。ソウル中心部を流れる漢江を見渡せる夜景がキレイなマンションでシンプルなインテリアの部屋に住む。


小さな出版社の編集長を演じるイム・スジョンは髪にクシも通さずオシャレに気を使わない。乗ってるクルマも洗車すらせずに汚い。仕事一本槍の雰囲気だ。部下の信頼は厚い。編集者としては優秀で、作家にピッタリ寄り添う。自分が編集に携わった本を誰かが立ち読みしているのを見て感激して仕事を頑張っているという。韓国の女性はみんな酒が強い上方漫才のような女子社員たちとみんなで飲みに行った時のパフォーマンスが楽しい。


そもそも合わない2人は徐々に接近する。
塾講師ヨンホのホテルバイトでの初恋話を聞きながら、徐々に盛り上がっていく。そこで出てくる初恋の相手がイ・ソムでビックリする。「愛のタリオ」は割とエロティックな場面が抑え気味の韓国映画の中では珍しく、イソムが乳首丸出しの絡みを披露する。アレ?本当にやっているんじゃないだろうか?と思わせる。それから彼女が出てくるたびにドキッとする。


初恋話に絡むのが村上春樹「ノルウェイの森」だ。自分は昭和の頃に読んだこの作品を韓国映画の登場人物が劇中で読むのに驚く。他の映画でも取り上げられているし、どうやら韓国でも村上春樹は人気があるようだ。

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