映画とライフデザイン

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ちょんまげぷりん  錦戸亮

2011-08-27 19:29:53 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
これはおもしろい!予想以上におもしろくて大満足であった。

「ちょんまげぷりん」は「ゴールデンスランバー」の中村監督の作品だ。江戸時代の武士が突如平成の世に出現して、母子家庭の親子とふれあう物語だ。噂は知っていたが、ありえない話で自分にはちょっと?と思っていた。見て予想を上回る面白さに驚いた。ハートフルな話で、そこにお菓子作りという一つの基軸を加えて話を一気におもしろくする。ともさかりえの母親ぶりもらしくてよかった。


舞台は平成の世の巣鴨である。主人公のともさかりえは幼稚園に通う息子の子育てと仕事の両立に悩むシングルマザーだ。仕事ではわがままな顧客の要望をこなしているが、子供を迎えに行くので定時に帰らねばならないジレンマがある。そんなある日着物にちょんまげ姿の男に出会う。初めは俳優か頭のおかしい男だろうと思っていた。
その男の名は木島安兵衛こと錦戸亮。文政11年(1828年)江戸時代からやってきた。振る舞いは本物の侍だった。その晩は帰ったが、行く当てもない安兵衛は、成り行きで居候することになる。食事にありつけた安兵衛は、恩返しに家事すべてを引き受けると宣言する。安兵衛は一生懸命に家事をこなす。しかも、礼儀や男らしさを息子に教え、熱を出せば心を込めて看病する。定時に帰るジレンマも解消され、ともさかは安心して仕事に打ち込み始めた。父親不在に慣れていた息子もなついていく。
そんな中、安兵衛に隠れた才能があることがわかった。息子のために作ったプリンがきっかけで、ケーキ作りを習得したのである。見た目も美しい西洋のケーキを見て、息子の幼稚園仲間のお母さんたちもビックリだ。この才能が埋もれているのはもったいないと、ともさかの友人がお父さんのケーキ作りコンテストに応募してしまう。ためらう安兵衛は説得され参加することになるが。。。。


江戸時代から日本にやってくるなんてことは夢物語のようだが、あとの話が妙にリアルである。巣鴨の場所設定もなるほどと思い、普通の母子家庭の母親や息子が悩むような小さい物語が現実的だ。そういう話がうまく連続的に続くので途中あきることがない。脇を固めるともさかの友人や同僚も独特の個性を持っていて、映画の流れに切れのよいスパイスを効かせる。そして話のオチもなるほどという形に持っていく。
おすすめだ。

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