映画とライフデザイン

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映画「ノマドランド」フランシスマクドーマンド

2021-03-27 19:19:32 | 映画(洋画:2019年以降主演女性)
映画「ノマドランド」を映画館で観てきました。

オスカー主演女優賞を2度受賞しているフランシスマクドーマンドの新作である。前評判は高く、ベネチア映画祭とトロント映画祭で作品賞を受賞している。夫であるコーエン兄弟の作品をはじめとして自分には相性の良い女優である。必見と思い、映画館に向かう。


ここでは、夫をなくして1人になった女がキャンピングカーで車上生活を続けるロードムービーである。実際にノマド生活をする人たちが多数出演し,ドキュメンタリー的な色彩も強い。フランシスマクドーマンドは演技を超越した演技である。ちょっと老けたなぁ。ただ,期待したほどの面白みはなかった。

ネバダ州の町、エンパイアが不況により採掘所が閉鎖されて、町そのものが消滅する。仕事と住居を同時に失った60代のファーン(フランシス・マクドーマンド)は、亡き夫の思い出を詰め込んだキャンピングカーに乗り、車上生活をする。

生活費を稼ぐために、Amazon配送センターや国立公園のスタッフなど、季節労働の現場を渡り歩く。同じようにノマド(遊牧民)として生きる人たちと各地で出会い触れ合う。さまざまなトラブルにも遭遇しながら、自由に生きる道を進んでいく。


1.車上生活
車上生活といっても,車を止めるところを探すのも一苦労だ。そこには,同じように車上生活をしている仲間たちがいる。いろんな地方を渡り歩きながら,再会する人も多い。一緒に暮らさないかと言ってくれる人も多い。でも,迷いながらも1人で暮らす道を選ぶ。そういう苦悩もいろんなところで見せてくれる。意外にも,アマゾンの配送センターやハンバーグレストランの裏方など季節労働の職が方々に色々とあるのに驚いた。


夕陽を見せるシーンが多い。どれもこれもきれいだ。クロエ・ジャオ監督はロケハンティングに成功している。

2.フランシスマクドーマンド
「スリービルボード」は傑作であった。ちょっと性格が悪いいやな女だった。「あの頃ペニーレインと」での主人公の母親役が子供にも他人にも厳しい人でやっぱりいやな女で、こういう役柄に力量を発揮する気がする。ジョエル・コーエンが夫なので一連のコーエン兄弟映画には常連のように出演しているが、むしろそれ以外の作品で力量を発揮していると自分は思う。


この映画の役柄でも、ノマド的放浪がクローズアップされるが、性格は決して良いとは言えない。やっぱり普通じゃない。そんな主人公の気持ちに同化することはなかった。ある意味、こういう変人はフランシスマクドーマンドの得意技なのかもしれない。

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