映画「セックスと嘘とビデオテープ」は1989年のアメリカ映画
セックスと嘘とビデオテープ | |
スティーヴン・ソダーバーグの出世作である。1989年カンヌ映画祭パルムドールの作品、主演男優賞も受賞している。4人の心理戦といった展開である。
倦怠期に入っている夫婦がいる。夫婦関係はめったにない。夫は妻の妹と不倫をしている。ダンナの大学時代の友人が来て、近所に住む。それまでの3人の関係に1人が介在することで、大きく揺らぐという展開である。
弁護士という設定だが、慎重という感じではない。マリッジリングを持ち出して、所帯持ちってこんなにもてるとは思わなかった。18くらいから指輪をしておけばよかったよと話す。妻の妹と浮気をしている。短い時間でも用を足すといった感じで情交を重ねる。そしてすぐさま仕事に戻る。妻とはめったに関係はない。でも仲が悪いわけではない。
ピーター・ギャラガー
妻は弁護士夫人で普段の暮らしに問題はない。ただ、若干うつな状況でカウンセリングを受診している。自分から求めようともしていないので夫婦生活はご無沙汰気味。夫の浮気は疑っていない。そんな時に夫の大学友人が現れる。2人で話を重ねていくうちに少しづつひかれていく。
アンディ・マクダウェル
夫の大学の友人が遊びに来る。しばらくはこの町にいたいらしい。短期で部屋を借りる。独身だ。妻が関心を示して、いろんな話を聞き出そうとしている。あっちのほうは不能だと自ら告白する。でも、女性から自分の性遍歴を聞き出すことが趣味である。聞き出す一部始終はヴィデオに撮っており、そのテープをたくさん保有して、ときおり一人で見るのだ。
ジェームズ・スペイダー
妻の妹はカフェバーで働いている色っぽい女。割り切って姉の夫とすき間時間を使って、体を重ねている。でも姉の夫の友人が来て、姉と仲良く話しているのが気になる。好奇心からその友人の家に押し掛ける。女性から性遍歴を聞き出し、ビデオを撮っていることがわかると、自分も体験を話し出す。自ら興奮してしまった彼女は姉の夫を呼び出し、いつも以上に燃えてしまうのであった。
ローラ・サン・ジャコモ
そういう状況から4人が変化を遂げる。
将棋で序盤戦から中盤戦になり駒がぶち当たる時のように、少しづつ4人の関係に変化が起きるのだ。いろんなことが暴かれることもある。嘘が嘘でなくなる。そんな時それぞれがどういう態度をとるのかを見ていく映画である。