私がいかに狭量で、狭い視野でしかものごとを見ていないかという恥ずかしい話をします。
上の写真はモーターボートですね。自分が嫌いなものです。ヨットとまったく違い、騒々しい音を立てるものです。なるべくなら見たくありません。この気持は狭量としか言いようがありません。
では何故写真を撮ったのでしょう?自分が嫌いでも好きな人が多いので、ブログに掲載するために写したのです。つまり自分の狭量さを直そうとしたのです。でも好きになれません。
東京都の夢の島マリーナへは何度も行きました。家から一番近い「ヨットの見える所」だからです。ところが、先日マリーナの反対側をはじめて見ました。愕然としました。反対側には巨大なユーカリの木が亭亭と茂る広大な林があるではありませんか!以前一本のユーカリの大木の写真をブログへ出して得意に思っていた自分が恥ずかしくなりました。ヨットしか見ない、見たくないという狭量さで、文字通り視野がひどく狭かったのです。
そこで、マリーナの裏の石段を登って、広い「都立夢の島公園」を散策してみました。
まず驚くことは大きな温室があり熱帯植物が繁茂しているのです。この様な温室は新宿御苑、神代植物園、八丈島植物公園などで見ましたが、夢の島のものが圧倒的に大きいようです。
更に歩いて行くと贅沢に出来た屋内競技場がいくつもあります。芝生の広場もあります。レストランや売店、そして広い駐車場も完備しています。自分の視野が狭かったが故にこれらの素晴らしい公園を知らなかったのです。訪問したのは平日の午前中だったので人影の少ない静かな公園でした。南側にある東京湾から新鮮な空気が吹き込んでいました。
人間は自分の好きなものにしか関心がない!ああ、これが争いの種なのだと考えながら車でレインボーブリッジを渡って帰ってきました。帰宅後、地図で調べ改めて驚きました。
マリーナの位置を公園の東側と思い込んでいたのです。実際はJR湾岸線の新木場駅の北側に夢の島があり、島の北側にマリーナ、そのすぐ南側に熱帯植物館、その西に芝生の広場があります。東京スポーツ文化館という大きな屋内スポーツ館は公園の東側にあります。駐車場への道は明治通りに面していて、湾岸自動車道と明治通りの交差点近くにあります。
東京湾は新木場駅を越えた南側にひろがっています。荒川の河口が公園の東にあり、マリーナを出た船はまず荒川に出て、南へ下り、東京湾へ出ます。
鳥瞰図はやはり重要だと今更ながら感じ入りました。ブログへ色々な記事を書いて来ました。なるべく広い視野で書こう。寛大な気持ちで書こう。と、努力して来ました。でもその努力もまだまだと深く感じました。今後も一層努力しなければならない。そんな事を考えさせる「夢の島公園」の散策でした。(終わり)