相模湖は戦後、観光地として大変栄えた時期がありました。現在でも遊覧船に乗ったり、ボート遊びをする人々がいます。大きなダム湖で横浜市民の水道水です。
JR中央線の相模湖駅を下車し、湖の方向へ坂を歩いて下ると遊覧船の発着場があり、おみやげ店もあります。モーターボートや手漕ぎのボートもあります。観光客はその辺だけを楽しんで帰ります。
しかし相模湖は西の藤野町や上野原町の方向へ長く伸びています。そして西端では富士山からの桂川が流れ込んでいます。北からは鶴川も合流して流れ込んでいます。丁度、JR中央線の上野原駅から見下ろせる開けた土地で、雄大な風景です。観光地ではないので人も少なく何時も静かに川音だけが聞こえます。昔から車を川縁りまで入れて1、2時間のんびりして来ます。家内もこの静かな風景が好きで、車を走らせ、よく2人で行きます。ここに示した早春の写真は相模湖が満水の時の様子です。乾季になるとこの辺は湖の一部ではなくなり桂川の流れになります。相模湖の完成するずっと以前、戦争前に、ここで鵜飼いをし、観光客を集めて賑わった時代もあったそうです。その頃は桂川の水量も多く、滔々とした大川だったそうです。天然の鮎も多かったと言います。
その鵜飼いも現在では、山梨県の笛吹き川にしか残っていません。
時代とともに川での遊びも変って行くのでしょう。そんなことをご想像しながら写真の風景をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 藤山杜人