後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「なんでも鑑定団」というTV番組の面白さ

2009年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム

人々が大切に持っているお宝を出して、鑑定団が市場価格を判定する。他人の持ち物の値段をうんぬんするのは決して上品な行いではない。従って値段のことは抜きにして、この番組が何故面白くて、長年続いてきたのか考えてみたい。

(1)出品された書画、陶磁器を本物か偽物かを鑑定する専門家の意見が愉快である。

例えば古い陶磁器の判定のとき、専門知識を振り回し、製作年代、窯の名前、作者などを説明する。専門家なのでそれは当然である。特に感動はしない。

しかし「これは本物です!見た途端その品の良さに圧倒されますね。私は好きです。欲しいです」。専門家の人間性が楽しいのです。それぞれの鑑定者の個性的な人間性が面白くてついつい見てしまいます。

(2)あまり有名でない画家や芸術家の作品を紹介し、鑑定者がその地味な経歴や一連の作品の芸術的価値を、情熱的に説明するときがあります。こんな場面があるとつい身を乗り出して見てしまいます。かの有名なゴッホでさえ死ぬ前には絵が一枚しか売れなかったことを思い出します。埋もれた芸術作品は必ず有る。その不思議さに魅了されます。この番組の深さが面白いのです。

(3)家族を思う愛や友情の深さに思わず感動する。

祖父や父が愛する子供や孫に大切にしているお宝を与える。借金に苦しんでいる友人のために書画骨董を買ってあげる。それが偽物で二束三文の判定結果でも家族愛や美しい友情に感動する。

その他にもこの番組が面白い理由が色々あります。最後に小生が好きな伊万里焼の皿の写真を2枚ご紹介します。素朴にして上品は皿です。昨日、ご紹介した弧董館のHP(http://www.kotoukan.com/ )から転載しました。皿の説明はHPに御座います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。   藤山杜人

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上の写真は初期伊万里、山家紋皿、山下朔郎著 古伊万里染付皿 所載、直径  21cm

下の写真は初期伊万里大皿、径 41.5cm