後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

春、趣味の散歩のいろいろ(1)三つの散歩コース

2009年03月10日 | 日記・エッセイ・コラム

歩くのはあまり好きでないが、つい春の陽に誘われて毎日のように散歩に出る。住宅街なので見るのは主に家家が多い。古い家、新しい家のたたずまいに時代を感じながら、庭の花々から住んでいる人の好みなどを想像しながら歩く。

しかし散歩道は3種類に分けている。3つの散歩道はそれぞれ目的が違い、その日の気分で選んでいる。古くて大きな家々の間をゆっくり歩きながら広い畑へ出る道。野菜スタンドもある。その次は裏の神社を通り、鬱蒼とした植木の間の暗い細い道。そして3番目は勤め人が歩いて駅へ行く道。小さな商店街へつながっているので店店を見物してから帰る。昼に行くときは家内と蕎麦などの食事をする。ある時は急に足を鍛えようと思い立って、国分寺まで1時間も歩いたりする。(そんなことで足は丈夫にならない。老化するばかりだが)

車で1、2時間走ってから、歩きまわる散歩道もいくつかある。神代植物園と深大寺、平林寺裏の雑木林、奥多摩の御岳橋の下から川沿いに上流方向へ続く遊歩道、小金井公園・野川公園・武蔵野公園などの公園、国分寺跡とそれに続くお鷹の道などなど。

散歩をしながら、若く日々が輝いていたころ、家族と一緒に行った旅の追憶などを楽しむ。でもそんな日々は返ってこない。追憶は悲しい思いで終わのであまりしない。むしろこれから遊ぶ趣味の計画をあれやこれやと考える。このほうが明るい気分になる。春になったらヨットに泊まろう。夕食の料理はあれを作ろう。思い切ってシャンパンも買いたい。山林の小屋の庭に泉を掘って、美味い水を汲んで見よう。などと他愛のないことを考えながら歩く。

歩きながら、昔の南ドイツでの散歩をよく思い出す。黒い針葉樹の森の中の雪道を、白い息をはきながらドイツ人が歩いている。真面目な顔をして歩いている。男性はネクタイに黒いコート、女性は裾の長いスカート。正装してゆっくり歩く。これをシュパツェーレンと称し、ドイツ人が「良い趣味」として誇りにしているのだ。ドイツの文化の一部として大切にしている。私も家族と一緒に厳寒の黒い森(シュバルツ バルト)をよく歩いた。そのことを職場のドイツ人に話すと、喜んでくれる。「貴方もドイツ人と同じ趣味なのですね」、と。シュパツエーレンとは特別な響きを持った言葉なのだ。

最後にとって置きの散歩道をご紹介したい。ヨットの係留地の回りの岩壁を巡る散歩道。

住宅地やマンションに囲まれた水辺なので近所の人々が良く散歩している。気取って言えば水ぬるむ水辺を逍遥しているのだ。係留岩壁は出入り自由。格好の散歩道になっている。その岩壁は土浦駅東口のそばなので通勤の人々も歩いている。なにかホッとしたような気分で歩いている。そんな散歩道も好きなので、私も散歩をする。風が強すぎてヨットを出せない日は必ず散歩をする。そんな散歩道の風景写真を4枚掲載します。

さて皆様はどのような散歩道を歩いていらっしゃるのでしょうか?

今日も皆さまのご健康と平和をお祈り致します。      藤山杜人

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