一昨年のある時、神田のお茶の水にあるニコライ堂の礼拝式に参加したことがあります。
驚きでした。礼拝式が日曜日の9時から12時過ぎまでえんえんと3時間以上続くのです。
聖職者たちのきらびやかな衣装に目を奪われました。礼拝は美しい合唱で流れていきます。ああ、天国とはこういう境地なのかと納得します。
それ以来、東方教会、すなわち正教会の儀式の様子や教義を少しずつ調べています。例えばカトリックやプロテスタント教会ではクリスマスは12月24日、25日ですがロシア正教会では1月7日なのだそうです。下の写真はWikipedeaの正教会の項目からお借りしたグルジア正教会のクリスマスの夜の教会の電飾です。
そこで私は変な疑問を持ち始めました。ロシア正教の神はカトリックの神と同じか?という疑問です。勿論、同じ神ですね。
しかし、この愚問は非常に重要な問題へと発展します。
ユダヤ教の神とキリスト教の神は同じ神なのです。
そしてキリスト教の神とイスラム教の神は同じなのでしょうか?
佛教国である日本で生まれ育った私にとっては、神道の神も心配しなくてはなりません。神道の神もユダヤ教の神も同じなのでしょうか?
昔、日本に居たアイヌ民族の神はどのような関係になるのでしょうか?
そのような問題を考えています。
大変大雑把な結論は宇宙には全知全能の神が一人います。その神の性格や働きの理解の仕方が違うためにいろいろな宗教が出来るのだと思います。
この全知全能の神が神道の神の姿になって現れたり、空を飛ぶフクロウの姿になってアイヌ民族の神になるのだと思います。
この様な仮定は勿論多くの人々には受け入れられません。
多くの人々は狭量で、自分の信じている神だけを正しい神と信じています。
ですから宗教戦争が絶えないのです。神様は宗教戦争をお喜びになられるでしょうか?人間が他人を殺すのををお喜びになられるでしょうか?
この問題は仏教のいろいろな宗派の対立にも当てはまります。もし曹洞宗と日蓮宗が争って、争論を繰り広げていたら、お釈迦様はお喜びになられるでしょうか?
アメリカがイスラム圏のイランと戦うことを神様は喜ぶでしょうか?
今日、カトリックのミサの間に考えた愚かな私の個人的な思いです。
ご意見を頂ければ嬉しく存じます。(終り)
のでしょうか?