後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ロシア正教の神もカトリックの神も同じ神?・・・そしてユダヤ教の神と同じか?

2012年01月08日 | 日記・エッセイ・コラム

一昨年のある時、神田のお茶の水にあるニコライ堂の礼拝式に参加したことがあります。

驚きでした。礼拝式が日曜日の9時から12時過ぎまでえんえんと3時間以上続くのです。

聖職者たちのきらびやかな衣装に目を奪われました。礼拝は美しい合唱で流れていきます。ああ、天国とはこういう境地なのかと納得します。

それ以来、東方教会、すなわち正教会の儀式の様子や教義を少しずつ調べています。例えばカトリックやプロテスタント教会ではクリスマスは12月24日、25日ですがロシア正教会では1月7日なのだそうです。下の写真はWikipedeaの正教会の項目からお借りしたグルジア正教会のクリスマスの夜の教会の電飾です。

Cathedral_at_christmas_in_varna2c_b 

そこで私は変な疑問を持ち始めました。ロシア正教の神はカトリックの神と同じか?という疑問です。勿論、同じ神ですね。

しかし、この愚問は非常に重要な問題へと発展します。

ユダヤ教の神とキリスト教の神は同じ神なのです。

そしてキリスト教の神とイスラム教の神は同じなのでしょうか?

佛教国である日本で生まれ育った私にとっては、神道の神も心配しなくてはなりません。神道の神もユダヤ教の神も同じなのでしょうか?

昔、日本に居たアイヌ民族の神はどのような関係になるのでしょうか?

そのような問題を考えています。

大変大雑把な結論は宇宙には全知全能の神が一人います。その神の性格や働きの理解の仕方が違うためにいろいろな宗教が出来るのだと思います。

この全知全能の神が神道の神の姿になって現れたり、空を飛ぶフクロウの姿になってアイヌ民族の神になるのだと思います。

この様な仮定は勿論多くの人々には受け入れられません。

多くの人々は狭量で、自分の信じている神だけを正しい神と信じています。

ですから宗教戦争が絶えないのです。神様は宗教戦争をお喜びになられるでしょうか?人間が他人を殺すのををお喜びになられるでしょうか?

この問題は仏教のいろいろな宗派の対立にも当てはまります。もし曹洞宗と日蓮宗が争って、争論を繰り広げていたら、お釈迦様はお喜びになられるでしょうか?

アメリカがイスラム圏のイランと戦うことを神様は喜ぶでしょうか?

今日、カトリックのミサの間に考えた愚かな私の個人的な思いです。

ご意見を頂ければ嬉しく存じます。(終り)

のでしょうか?


受け身の人生と自分で選ぶ人生(1)転勤と移住の大きな違い

2012年01月08日 | 日記・エッセイ・コラム

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まず上の写真をご覧下さい。私の山の小屋のそばから見た昨日の八ヶ岳です。荒涼たる風景です。サルやイノシシが出て来ます。人家が見えません。

昨日、近所に独りで住み込んでいる4人の年老いた男性を訪ね、新年の挨拶をして来ました。いつも不思議に思うことは独りで山に住み込んで幸せそうにしているのです。皆、都会から移住して来た人です。

下にその家の様子を示します。

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後ろの大きな建物はペンションで、その前に3軒の家が見えます。こういう家に独りで住んでいます。農作業はしません。貯金があるらしく、ただブラブラしているだけです。

勿論。孤独死は覚悟の上です。町役場にその場合のことをあらかじめ頼んであります。

この様子を見て私は考え込んでいます。「受け身の人生を捨て、自分で選ぶ人生」というテーマを考えています。

彼等は移住したのです。転勤で仕方なく引っ越したのではありません。

以前、アメリカに住んで居た事があります。そこでは転勤が非常に少ないのです。自分で住む場所を選んで、そこから短時間で通える職場を選びます。そしてアメリカ国内を一生の間、何度も移住する人が多いのです。

日本では初めに職場ありきです。転勤は会社の絶対命令です。断れば失職と同じくらい不利な立場に立たされます。

「移住の自由」は、アメリカ人が非常に大切にしている自由です。

しかし日本でも、山地や農村へ、老後に移住する人が少しずつ増えて来ました。

自分で、自分の人生を選び取った人々です。勇気が必要です。リスクが大きいのです。そのリスクを覚悟の上で、毎日毎日を大切に生きているのです。そこには生きる充実感があります。

ある国の文化を考えるとき。「移住の自由」がどの程度あるかを調べます。するとその国の文化の特徴が鮮明に見えてきます。

共産党独裁の中国には移住の自由がありません。都会戸籍と農村戸籍は峻別してあって、農村から都会へ移住する事は禁止されています。唯一、都会の一流大学を卒業すれば戸籍を都会へ移すことが出来るそうです。

アメリカとヨーロッパと中国と日本。そしてインドや、中近東のイスラム圏の国々。

いろいろな国々の人々の暮らしぶりを考える時、その移住の自由さを調べるとその社会や文化の特徴が見えてきます。

あなたの人生は受け身の人生ですか?自分で選んで行く人生ですか?お考えになると毎日が新鮮に輝きだしますよ。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)