2009年の12月19日に、 勢いの良いビジネスマンが牧師になってしまったーこの不思議さ! という記事を掲載しました。この記事の抜粋を以下に示します。
=====2009年12月19日の記事の抜粋========
昨日お会いしました日本キリスト教団の小金井教会の牧師さんの丸山和則さんは、以前、大会社のエリートでアメリカへMBAを取るため派遣され、イリノイ州のある大学へ留学したのです。優秀な彼は短期間でめでたくMBAを取得し日本の会社に戻ります。
イリノイへは奥さんと3人の子供さんを同行します。子供さんの幼稚園の縁で奥さんが教会へ通い出していました。奥さんはその教会で洗礼をうけます。
色々な経緯はありましたが、丸山さんは再び同じ大学へ留学し1997年に洗礼を受けました。奥さんが1993年に洗礼をうけた同じ教会でした。そして帰国後に行っていた西荻窪教会の牧師さんに、「伝道者になってみませんか?」と言われるのです。
大会社で出世コースのエスカレーターに乗っている丸山さんがその栄達の道を捨てたのはイエス様の声が聞こえたからと思います。色々迷っていた時期に、牧師になっていた昔からの友人がガンになり天に帰ってしまうのです。偶然、帰国していた丸山さんは昔の友人のお葬式へ行きます。友人が病床のなかで、「伝道の為に生かしてほしい」と神に祈っていたという話を遺族から聞きます。その葬儀の間に友人のためにも洗礼を受ける決心をしたのです。そして自然に、死んだ友人の後を追うように牧師になったのです。
牧師になるためには日本キリスト教団の決めた神学校で勉強し、教団から牧師の資格を頂かなければなりません。たとえ牧師になっても月給は五分の一になってしまいます。子供2人の教育費が心配です。しかしその時、奥さんの言葉で決心したそうです。「何とかなるわよ、”主の山に備えあり”よ」と」という言葉です。そして奥さんはパートで働くのです。
丸山さんの話は理路整然で明快。説得力があります。大会社でも取締役になれるような明晰な頭脳の持ち主です。そのまま会社に残っても良い人生です。しかし牧師になっている人生も良い人生です。どちらでも良いのです。話を聞いていると生き方の転換には無理が感じられません。自然に流れている感じです。丸山さんも奥さんも育ちの良い素直な人のようです。
中年まで会社で働いていて、牧師へ転職されようとお考えになるのも良いことかも知れません。日本キリスト教団は日本一大きなプロテスタントの教会組織です。全国に1700もの教会を有していますが、その500ケ所の教会には常勤の牧師さんが居ないそうです。しかし無理な転職はいけません。まずイエスさまの声を聞いてからにしましょう。この稿では省略しましたが丸山さんの心境の変化の詳細は、日本キリスト教団発行の「信者の友」の2008年12月号pp54-55に掲載してあります。最後に ご多忙のなかインタビューをお受け下さいました、日本キリスト教団小金井教会の丸山和則牧師様へ深甚の感謝の意を表します。====抜粋の終り=========
この後、私は2,3度、丸山牧師にお会いしました。別に長話しをしませんでしたが、新しく鉄筋コンクリートの教会堂を建てる計画を知りました。
プロテスタントの宗派は教会の牧師さんの給料は勿論、全ての運営費、そして教会堂の建設費までその教会の信者の寄付だけで賄うのが原理原則です。
何億円もかかる鉄筋の教会堂を建てるなど不可能と私は思っていました。
昨年暮れのクリスマスの折に丸山牧師様からクリスマスカードを頂きました。
そこで今日、久しぶりに丸山牧師様の教会を見に行きました。
驚きました。教会堂が半分出来あがっていたのです。感動しました。
丸山牧師様の信仰の強さがこの建物を作り上げているのです。イエス様のお力を信じると何億円もかかる教会がいともたやすく出来あがるのです。
私はカトリックなので宗派は違いますが、丸山牧師の信仰の強さで勇気を頂きました。丸山牧師様の建設事業が完成するようにとお祈りしながら写真を撮って来ました。
下のように右手に幼稚園があり、その左に接して大きな教会堂が建設中でした。
数少ない信者からの寄付だけで作り上げた教会です。理想的な宗教のありかたの一例と思いましたので皆様へもご紹介する次第です。お読み頂き有難う御座いました。(終り)