(写真の出典は、和田義明氏、「和田フォトギャラリー」:http://wadaphoto.jp/index.htm です。撮影者は松本浩文さん:http://wadaphoto.jp/kikou/hogei3.htm です。)
日本の将来のあり方が分からなくなりました。どのような国家になれば良いのか誰も分かりません。それは国家の崩壊へつながります。
明治、昭和の富国強兵から続いた経済の高度成長が1990年前後に止まって以来、日本は混迷の時代に突入したのです。それに決定的な追い打ちをかけたのが2011年3月11日の大地震、大津波と原発事故でした。
人々は日本の将来に暗雲が漂っていると思うようになりました。
しかし考えようによっては、暗雲は空に輝く白い雲になります。日本人が明治時代に見た坂の上の白い雲のように輝くのです。
貧富の差を少なくし、差別の無い平和な国にすれば良いのです。そこでは人々が助け合い、多くの人が幸せになります。幸福度の指数を世界一にするのです。
GDPの世界ランキングが上位である必要がありません。他国の人々の幸福も考え国際関係も円満にして、地球上の全ての民族が幸せに暮らせるようになれば良いのです。その模範となる国になることが日本の将来の目標なのです。
それを考える時、差別用語禁止、捕鯨禁止、地球温暖化防止などの問題を避けて通ることが出来ません。
これらの社会運動は大局的に考えれば善いことです。
しかし一部のアメリカ人の思いあがりと他国への強制の行き過ぎがあります。
一部のアメリカ人は全人類のために地球を住み良い惑星として保全する使命感に酔ってしまったのです。目的が善なら他国へ強制すべきという思いあがりと傲慢さがあるのです。
それは民族がそれぞれゆっくり考えて自分達で決めるべきなのです。
差別用語の禁止を他国へ強要すると民族文化の破壊になります。階級差別が文化の基盤になっているインドの民族文化はどうなるのでしょうか?男女差別の厳しいイスラム諸国の文化はアメリカのお陰で変質すると思います。
捕鯨禁止も一部のアメリカ人の思いあがりです。絶滅危惧種の動物の命は自分が守ってやるという思いあがりがあるのです。地球上の動植物の多様性を守るのがアメリカ人の使命だと狂信しているのです。
地球温暖化防止にも同じような現象が観察されます。
しかしだからと言って、日本人が差別用語禁止、捕鯨禁止、地球温暖化防止などを無視し、避けて通っては日本人が不幸になります。
すべての民族が受け入れることが出来る余裕のある実行案を創造するのが日本の国家目標にすべきなのです。民族毎にその固有の文化を尊重して、きめ細かな実行案を創造するのが日本の役割なのです。
炭酸ガス削減の京都議定書のように一律的な考え方は民族文化を尊重したことになりません。先進国が昔からの工業化で多量の炭酸ガスを出しておきながら現在発展している国々に炭酸ガスを出すなと言う権利はありません。先進国の傲慢が京都議定書の欠陥と思います。
地球は一つ。皆なが住み良い惑星にしようという主張は間違いがありません。しかしその実行にあたってはいろいろな民族の文化を尊重してゆっくりと進めるべきと信じています。その舵取り役の国家に日本がなれれば日本の将来にも明るい希望がもてるのです。日本の坂の上の雲が再び白く、美しく輝きだすのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人)