後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

冬の海蔵寺を訪れる・・・鎌倉仏教の静謐、質素、清寂

2012年01月05日 | 写真

2週間ほど前、鎌倉へ独りで行ったので、今日は家内と一緒に行きました。人混みの鎌倉八幡宮や建長寺、円覚寺は、はじめから敬遠して、昔から好きだった海蔵寺を訪れました。いつ行っても、2、3人しか参拝人が居ません。

静謐です。質素です。清寂です。何故か鎌倉仏教とはこういうものですと教えているようです。

すがすがしい気分で、碧い由比ヶ浜の波打ち際を散策して帰って来ました。心の洗われるような冬の一日でした。

写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

016 

このお寺は1253年に創建されました。しかし1333年鎌倉幕府が滅びるとき全焼しました。その後の1394年上杉氏定が再興します。

上の本堂は江戸末期のものです。

015 

本堂の右手にはカヤぶき屋根の庫裏があります。江戸末期の建造です。

022 

境内の奥の岩崖を掘った洞窟があり、その床面に不思議な16ケの井戸があります。霊験あらたかな水が現在でもコンコンと湧いています。

023 

境内の裏山の崖を掘りぬいてお墓が立っています。鎌倉時代特有の塔の構造を持った質素なお墓です。

030 

江戸時代の薬師堂が本堂の左に建っています。床を注意深く見ると中国のお寺ののように石畳になっています。つまり床板を張っていないのです。数人の僧が立って歩き回りながら読経をします。管長だけが中央の椅子に坐ることが許されていたようです。そのような光景は私の祖父が住職をしていた兵庫県の田舎のお寺で見た経験があります。

それはそれとして、鎌倉のお寺回りをする時はなるべくなら有名な人混みの多いお寺は避けて、小さいお寺を調べて、丁寧に回ると気持ちが良いと思います。「鎌倉のお寺」を検索すると小さな、しかし印象深いお寺の情報が沢山でています。

建長寺や円覚寺だけでなく、是非、小さなお寺もお訪ね下さい。(終り)


まもなく春の花々が日本列島を飾ります・・・震災の心の傷が少し癒されます

2012年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム

寒い冬の日々が続いていますが、春は必ずやって来ます。

そして花々が次々に咲いて日本列島を飾ります。大震災で傷ついた心も少しだけ癒されます。傷ついたあなたの心、私の心を。

クロッカス、水仙が咲き、ロウバイと梅が続きます。菜の花が咲き、コブシや木蓮が、光だけの春の空に高く咲きます。

そして桜が爛漫と山を飾ります。そしてレンギョウ、桜草、沈丁花、コデマリ、桃と春の花々が一斉に庭に、野原に、山に咲くのです。

日本列島は南北に長いので春の花々の咲く時期と順序は違います。しかし大災害にあった東北の地にも必ず春の花々は咲きます。

花々を見ると私の心に静かな勇気が湧いて来ます。人間としての善意が湧いて来ます。

そこで昨年、自分で撮影した春の花々の写真を見ています。何度も見ています。

下にその一部をお送りいたします。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(後藤和弘)

081 

昨年の1月に伊豆半島突端の爪木崎で撮った野水仙の群落です。

037 

・ローバイです。昨年の2月に府中市、郷土の森公園のローバイの林で撮りました。

027 

同じく、昨年の2月、郷土の森公園の梅林で撮りました。

096 

昨年3月、江戸幕府の浜離宮の菜の花畑で撮りました。

040 

近所の家の庭のモクレンです。3月末に撮りました。

300 

一昨年の4月に行った福島市の花見山の桜です。遠方の山に咲いている桜の姿に魅了されました。