後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

兎に角、広い空と花を求めて暑い公園を歩きまわって来ました

2012年09月12日 | 写真

空の雲が綺麗です。でも家の近所は電線が縦横無尽に走り回っていて写真が撮れません。

兎に角、電線の無い小金井公園に行って、歩き回ってきました。花の写真も少しだけ撮れました。それにしても汗が流れ落ちる暑い午後でした。写真をお楽しみ頂ければ嬉しく存じます。

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中学三年生の娘を亡くした母の悲しく、美しい文章(3)お兄ちゃんへの手紙

2012年09月12日 | 日記・エッセイ・コラム

3 先日の私の記事、へコメントを下さった「みずのおもて」さんの『カイロス・みずのおもて』というブログを拝見致しました。

19年前に中学3年生の娘を白血球ガンで突然亡くした母の悲しみがつづられたブログです。URLはhttp://84815811.at.webry.info/です。
思わず姿勢を正して読んでしまいました。
「みずのおもて」さんへメールを送り、その美しい文章の一部を5回の連載記事としてこちらのブログに掲載することをお許し頂きました。亡くなった頼子さんのお写真を掲載するように送って下さいました。左の写真です。尚、写真掲載に関する私の気持ちは昨日の、人の存在の証明 という題の記事に書いておきました。
今日の第3回目は頼子ちゃんがお兄さんへ送った手紙です。
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お兄ちゃんへ

ただ今、8時50分です。お兄ちゃんは4時30分まで病院にいたのだけれど、今日はいろいろ心配かけちゃってごめんなさい。せっかくお勉強道具たくさん持ってきたのに、ほとんどお勉強できなくてごめんね。お兄ちゃんがくれたCD、やっと聞き終わりました。そしたらアニメが見たくなっちゃって。私が帰ったとき、ビデオ貸してね。
もう、早く家へ帰りたいよー。お兄ちゃんの受験終わってから帰れば、オセロもチェスもマージャンもいっぱいやれるね。いっぱいやろうね。
今、思うとね、私が具合悪くなったときお母さんが「白血病だったらどうしよう」、お兄ちゃんは「死んじゃう病気じゃないよね」、なんて入院する前に言ってたの、するどいなーって思う。
あんまり髪抜けるからびっくりした。さっき電話したとき、泣くことなんてないのに、泣いちゃってごめんなさい。今までちょっとこの病気を甘く見すぎていたかも。こんなに副作用が出るなんて思わなかった。筋肉痛のような痛みが何なのかもわかんない。腰も痛い。吐くと体力使うから余計つかれる。
でも頑張るからね。お兄ちゃんもがんばって、受験にベストを尽くして。勝利者になって!

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尚、頼子ちゃんの追悼集が出版されています。

1995年に『新教出版社』から出版された橋本郁子著『遠く広き国へ、わが子を天に送って』という本です。321ページの本です。

『遠く広き国へ、わが子を天に送って』を検索するとネット上での購入が出来ます。

私も入手出来たらその書評もいつか書いてみたいと思っています。

(続く)


原発ゼロ社会に賛成している日本人の品性の良さ・・・反対している人の品性は?

2012年09月12日 | 日記・エッセイ・コラム

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原発を再び稼働させ、原発依存率を増大すべきという意見と、反対に原発ゼロ社会の建設こそが子子孫孫の為に重要だとする意見とがぶつかり合っているのが現状です。

9月9日にこのブログで、葛西敬之著、「国益に背く原発ゼロ」・・・今朝の読売新聞から・・・ という記事を掲載しました。

この記事の主張を一言で言えば、「経済的により豊かな生活の為には原発が絶対に必要だ」というものです。そして近代技術には、なにがしかの危険性が伴う宿命なのだから、放射能なんか怖がる必要が無いと言います。

原発反対派の人々は「自分の経済生活が苦しくなっても原発をゼロにして安全な国土を子孫に贈りたい」と思っているのです。こういう人々を私個人は品性が高い人と思います。

弱肉強食の経済競争をしている勤め先の会社よりも、幸せな家庭のほうが大切と思う人々が増えてきました。1990年頃のバブル経済の崩壊によって静かに、そして次第に増えて来たのです。

そして2011年3月の大震災と原発の爆発が起きたのです。これが大きなキッカケになり、多くの人々が経済優先主義の陥穽に気がついたのです。

経済成長時代に闊歩していた「醜い日本人」が、意気消沈して静かになってしまったのです。そして深く考えるようになったのです。経済発展至上主義の道徳的悪を思うようになったのです。自然に品性が良くなります。

日本人の半分以上の人々が原発反対です。日本の国家の品格も上がると信じています。

原発賛成派の品性が悪いと言えば言い過ぎです。しかし何がし疑問に思える意見を次々に言い出します。例は沢山ありますが一つだけ書きます。

「原発を止めると日本は核兵器を持てなくなる。尖閣諸島も中国に取られてしまう。弱小国になって外国の笑いものになる。餓死する人々が増大する」というような意見を公言しています。それに対して私の答えは簡単明瞭です。

「核兵器は持つべきでないのです」。「尖閣諸島は欲しい国へ上げるのが良いのです」。「弱小諸国になっても良いのです」。笑いものになっても平穏な生活の出来る安全な国土を子孫へ贈るべきなのです。

さてこのように書くと敗北主義者だとか売国奴とか非難する人が必ず居るものです。

ご心配ご無用です。原発が無くてもオイル・シェルから安い天然ガスが北米や南米やアフリカで採取される時代が間もなく来るのです。

私は太陽光や風力は日本のエネルギーの主力になれないと思います。かなりの部分は天然ガスが担う時代が次の時代にきます。そうすると不安定な中近東の石油は次第に不要になってくるのです。

地球温暖化の問題は、発電所からの排気ガスを浄化して炭酸ガスを減少する技術開発をすれば良いのです。

それは30年頃前に日本の鉄鋼会社が大量に排気される高炉ガスや焼結工場からの排気ガスから、触媒を使って有害な窒素酸化物や硫黄酸化物を除去した技術を思い出せば技術的に可能と信じています。

一方、シベリヤや樺太沖の石油や天然ガスを日本近辺へ送るパイプラインも建設中です。北方4島はロシアに上げてやり、このパイプラインを確保する契約を作るのも良いのです。但し、北方4島は旧島民や日本人のビザ無し居住と自由な企業活動を認める条約を締結するべきです。

要するに原発反対派の人々は現在よりも経済生活が悪くなることを覚悟の上で反対しているのです。それに対して原発推進派は日本の経済が破綻し、餓死者が出ると脅しています。

どちらが品性の良い人々なのでしょうか?

ご判断と、どちらを選択するかは、あなたの個人的な問題なのです。その時に、「正義のためにはこうすべきだ」という発想は禁物です。正義を持ちだすと途端に胡散臭い議論になります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。

後藤和弘(藤山杜人)

なお上と下の写真は「安全で平和な国土」を象徴するような風景なので挿絵として掲載しました。この夏に多摩川上流と湯沢高原で私が撮った写真です。

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