先日、ある大学生からアンケートの返事を書いて下さいという依頼のメールが来ました。
「インターネットは高齢者にとってどのように役に立っているか?」という主題で卒業論文を書くそうです。なかなか良いテーマを取上げたと感心し、真面目にアンケートに答えました。
しかし考えてみるとこの問題提起は現代社会の根底に関係する重大な問題提起のような気が致します。
高齢者と限定しないで、「日本人にとってインターネットはどのように役に立っているか?」という問題に読み変えて簡略にその答えを書いてみたいと思います。
そうすると、この問題は、「インターネットは個人生活と、社会文化や経済へのどのような影響を与えているか」という問題と同じ問題になります。
すなわち、個人と社会と分けて考えると明快な答えが出て来そうです。
高齢者の特徴は社会との直接関係が断絶していることです。
従って、その個人生活とインターネットとの関係だけを考えれば良いことになります。今回の記事では、「インターネットは個人生活にどのように役に立っているか」という問題に限定し、考えることにしました。
そして続編では、「インターネットは日本の社会文化や経済にどのような影響を与えているか?」という問題を考察したいと思います。
さて個人生活に限定すると以下の諸項目のようにインターネットは私個人の精神生活をより深く、豊かにしているのです。
(1)個人の趣味を一層面白くし、楽しい趣味の生活が楽しめます。
私の趣味はヨットと山林の中の小屋へ行くことです。その趣味のことをいろいろな角度から考えて沢山の記事をこのブログに掲載しました。書いてみるとその趣味の本質が一層深く理解出来ます。その趣味が一層楽しくなるのです。
(2)同じような趣味の人々からコメントが来ます。そのお陰で新しい友人がどんどん出来ます。その友人は太平洋でのヨットへ誘ってくれます。
別荘を持っている人の別荘を見学に行きます。交流して一層楽しくなります。
社会と断絶している高齢者にとってはインターネットのお陰で新しい友人が出来ます。
(3)私はカトリック信者ですが、ブログにカトリックのことを簡単に紹介する記事を沢山掲載しました。無宗教の人が大部分の日本人に抵抗感なく読んで貰うために仏教のことも公平に取上げて記事にします。イスラム教もインターネットで調べて紹介します。
そうすると私個人のカトリックへの信仰が強まるのです。すなわちインターネットは自分の信仰の強化に役に立っているのです。
その上、無宗教が故に、外国で誤解されがちな日本人の立場を補強することが出来るのでず。無理にキリスト教信者にならなくても、宗教を理解することが日本人の利益を守ると私は信じています。
(4)ブログにカトリックのことを書くと、プロテスタンの諸教派の人々と交流できるのです。
特に印象深かったのはお茶の水にあるニコライ堂でのロシア正教風の礼拝式を体験したことです。ソ連時代の共産主義とロシア正教の関係が少し理解出来ました。
(5)高齢者の経済生活にも影響があります。このブログで自分のクルーザーの中古を売りたいという記事を掲載し、大切に乗ってくれる人にキチンと売り渡すことが出来ました。
本を出版した人の紹介記事も掲載します。
油絵を描いているプロの画家の宣伝記事も書きます。
良いホテルの宣伝記事も掲載します。
宣伝効果は非常に小ですが、真面目に仕事をしている人々を激励しているつもりです。
(6)このブログは実名で書いているので、昔の知人友人や親戚からこのブログを見て居ますよというハガキやメールを時々貰います。お付き合いが途絶えた懐かしい方々と絆が出来るのです。こんなに嬉しいことはありません。
その他いろいろありますが結論を書きます。
「インターネットは高齢者にとって重大な役割を担っています」。これが結論です。
皆様のご意見をお聞かせ頂ければ嬉しく存じます。(続く)