後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

戦後レジームからの脱却と、憲法改正、軍備増強、そして核武装(1)ポツダム宣言に従った戦後体制

2014年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

日本は第二次大戦で米英ソ中国の4国のポツダム宣言を受け入れて敗戦の道を選びました。

戦後の日本人は完膚なきまでの敗戦で自信を喪失しました。戦争の責任を反省します。そして自虐的になりました。人間として自然な心情です。

その後、東京オリンピックの1964年頃から経済の高度経済成長が始まり、日本の国内総生産(GDP)が世界2位になり、1990年代には世界の大国になったのです。

当然、戦後の自信喪失は雲散霧消し、日本人は自信と誇りを取り戻したのです。

当然、屈辱的なポツダム宣言体制の戦後レジームをご破算にして自立した国家としての栄光を取り戻したいという潮流が流れだします。安倍総理はその潮流を敏感に感じ取って国民の支持を拡大したのです。

戦後レジームからの脱却とは具体的には憲法を改正し、軍備を増強、そして最終的には核武装をすることなのです。

安倍総理は、この具体的な目標をアメリカの同調と支援を受けながら達成したいのです。そして中国や韓国とは軍事的に対決したいのです。

この新しい社会的潮流を深く理解するために、「戦後レジームからの脱却と、憲法改正、軍備増強、そして核武装」と題する連載記事を書いてみたいと思います。

そのそも戦後の政治、教育、経済など全ての体制(レジーム)はポツダム宣言の内容に忠実に従って出来上がってきたのです。

第一回はポツダム宣言の内容をもう一度読んでみることにします。

「ポツダム宣言の内容」(http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/610.html より。)

ルーズベルト大統領、チャーチル首相、スターリン書記長、蒋介石総統の4人によって発せられた宣言は以下の通りです。

一条、われら合衆国大統領、中華民国政府主席及びグレート・ブリテン国総理大臣は、われらの数億の国民を代表して協議の上、日本国に対して、次の戦争を終結する機会を与えることで意見が一致した。

二条、 合衆国、英帝国及び中華民国の巨大な陸、海、空軍は、西方より自国の陸軍及び空軍による数倍の増強を受け、日本国に対し最後的打撃を加える態勢を整えた。この軍事力は、日本国が抵抗を終止するまで、日本国に対し戦争を遂行しているすべての連合国の決意により支持され、かつ鼓舞されているものである。

三条、 世界の奮起している自由な人民の力に対する、ドイツ国の無益かつ無意義な抵抗の結果は、日本国国民に対する先例を極めて明白に示すものである。現在、日本国に対し集結しつつある力は、抵抗するナチスに対して適用された場合において、全ドイツ国人民の土地、産業及び生活様式を必然的に荒廃に帰させる力に比べて、測り知れない程度に強大なものである。われらの決意に支持されたわれらの軍事力の最高度の使用は、日本国軍隊の不可避かつ完全な壊滅を意味し、また同様に、必然的に日本国本土の完全な破滅を意味する。

四条、 無分別な打算により日本帝国を滅亡の淵に陥れた、わがままな軍国主義的助言者により、日本国が引き続き統御されるか、又は理性の経路を日本国が踏むべきかを、日本国が決定する時期は、到来した。

五条、  われらの条件は、以下のとおりである われらは、右の条件より離脱することはない。右に代わる条件は存在しない。われらは、遅延を認めない。

六条、 われらは、無責任な軍国主義が世界より駆逐されるまでは、平和、安全及に正義の新秩序が生じえないことを主張することによって、日本国国民を欺瞞し、これによって世界征服をしようとした過誤を犯した者の権力及び勢力は、永久に除去されなければならない。

七条、 このような新秩序が建設され、かつ日本国の戦争遂行能力が破砕されたという確証があるまでは、連合国の指定する日本国領域内の諸地点は、われらがここに指示する基本的目的の達成を確保するため、占領される。

八条、 カイロ宣言の条項は履行され、また、日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国並びにわれらが決定する諸小島に局限される。

九条、 日本国軍隊は、完全に武装を解除された後、各自の家庭に復帰し、平和的かつ生産的な生活を営む機会を与えられる。

十条、 われらは、日本人を民族として奴隷化しようとし又は国民として滅亡させようとする意図を有するものではないが、われらの俘虜を虐待した者を含む一切の戦争犯罪人に対しては厳重な処罰を加える。 日本国政府は、日本国国民の間における民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障害を除去しなければならない 。言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は、確立されなければならない。

十一条、日本国は、その経済を支持し、かつ公正な実物賠償の取立を可能にするような産業を維持することを許される。ただし、日本国が戦争のために再軍備をすることができるような産業は、この限りではない。この目的のため、原料の入手(その支配とはこれを区別する。)は許可される。日本国は、将来、世界貿易関係への参加を許される。

十二条、前記の諸目的が達成され、かつ日本国国民が自由に表明する意思に従って平和的傾向を有し、かつ責任ある政府が樹立されたときには、連合国の占領軍は、直ちに日本国より撤収する。

十三条、 われらは、日本国政府が直ちに 全日本国軍隊の無条件降伏を宣言 し、かつこの行動における同政府の誠意について適当かつ充分な保障を提供することを同政府に対し要求する。これ以外の日本国の選択には、迅速かつ完全な壊滅があるだけである。

戦後の日本の政治体制、教育内容、社会構造、経済活動は全て上記のポツダム宣言の第5条から第13条で要求された内容に忠実に従って出来てきたのです。

戦後生きてきた私としてその通りだったと納得できます。

私は戦後レジームの中で今後も堅持すべき内容があり、それ以外は改正すべきと考えています。

次回はこの戦後体制の何処を残し、何処を改正すべきたについて考えてみたいと思います。(続く)

=====参考資料================

(1)日本は「とてつもなく悪い国」だったか?

http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/rekishi01.htm

(2)「日本の核武装論」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%A0%B8%E6%AD%A6%E8%A3%85%E8%AB%96

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この日本に住む幸せ(2)人々が親切で何処へ行っても安全な国

2014年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

自慢話のようですが、私は後期高齢者です。歩く姿がそのように見えます。すると若い人々が実に親切にしてくれるのです。電車に乗ればすぐに席を譲ってくれます。買い物に行けば店の人が重いものを運んでくれます。

人々は高齢者に感動的なほど親切なのです。優しいのです。

高齢者に対してだけ親切なのではありません。弱い立場にある全ての人を助けるのです。

東日本大震災の後で、全国のボランティアが悲惨な現地へ行って人々を助け、励ましたのです。それを見て多くの人々の胸が熱くなったと信じています。

そのような大震災でなくても私も助けられたことがあります。車で遠方に行って故障したことが何度かありました。通りかかった若者が直してくれたり、ガソリンスタンドの人を連れてきてくれます。

日本で旅行中に持ち物を盗まれたことは一度もありません。外国ではよく盗まれると聞きます。

日本では夜に女性が一人で歩いても安全なのです。外国では想像もつきません。

とにかく日本では安心して何処へ行っても良いのです。

まだ現役の頃は仕事でいろいろな外国へ行きました。そして怖い思いもしました。

日本ほど安全で人々が親切な国がありません。当然のことですが次第に私の心には愛国心が湧いてきます。

日本人は清潔好きで、弱い者に親切なのです。

ですから世界中の人々から好感を持たれているのです。

イギリスのBBCは毎年、「世界の国々の好感度ランキング」の世論調査をして発表しています。下に日本が世界一だった2012年度のランキングを示します。

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上の棒グラフの左側の青い棒が「好き」です。右のオレンジ色の棒が「嫌い」です。

左の青い棒の長さを見ると1位日本、そして続いてドイツ、カナダ、イギリス、中国、フランス、アメリカ、ブラジル、インド、・・・と続きます。

このグラフの上位の国々の特徴は自国の利害を声高く主張しない穏健な国々のようです。中国はヨーロッパから見ると遠方なので、危険な国に見えないのでしょう。

上のグラフは2012年度の世論調査でしたが、2013年度では日本のランキングが4位に下がってしまいました。原因は分かりませんが日中間や日韓間の激しい論争が影響しているのかも知れません。

この安全な日本は外国人にとって魅力的な文化があります。最近はアニメやマンガが外国の若者に人気があります。

その上、古い文化を大切にして旅行者を楽しませてくれます。京都や奈良だけではありません。地方、地方の各地が大切にしているのです。

下に長野県の中山道の古い宿場町の奈良井の風景写真をお送りします。以前、私が撮った写真です。

その説明文は、遥かな旅の思い出・・・中山道の江戸時代の奈良井宿への小さな旅 にあります。

このように素晴らしい国、日本に住んでいて本当に幸せなことだと思います。日本という国へ感謝しています。私は愛国者です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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