後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

そしてピカソ、ムーア、ザッキン、ロッソなどの作品は箱根彫刻の森美術館へどうぞ!

2015年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム
オーギュスト・ロダン以外の近代彫刻とピカソの絵画のコレクションは箱根彫刻の森美術に数多く展示してあります。特にヘンリー・ムーアとメダルト・ロッソの彫刻は数が多く蒐集してあります。強羅のなだらかな斜面にゆったりと展示してあるので新鮮な山の空気を吸い散歩しながら彫刻群を楽しめるめるのです。箱根に行ったら必ず寄る所です。
そのHP、http://www.hakone-oam.or.jp/ から写真をお借りして彫刻の数々を示します。
一番目の写真はオシップ・ザッキン(1890年 - 1967年)の「住まい」です。
二番目の写真はヘンリー・ムーア(1898年- 1986年)の「横たわる像:アーチ状の足」1969-70年制作、 ブロンズ です。
三番目の写真は、アリスティド・マイヨール(フランス 1861-1944)
「とらわれのアクション」1906年制作、ブロンズ、213×104×95cmです。
四番目の写真は、後藤良二(日本1951-)「交叉する空間構造」1978年、強化プラスティック、鉄、塗料、530×943×275cm です。
五番目の写真は、カール・ミレス(スウェーデン-アメリカ 1875-1955)「人とペガサス」1949年、ブロンズ、250×336×140cm です。
六番目の写真はメダルト・ロッソの「病院の病める男」( 1889) です。1858年 トリノに生まれ、1928年に ミラノで死す。
イタリアの彫刻家。ミラノのブレラ美術学校で絵画を学び,のち彫刻に転じた。 1884年パリに出て J.ダルーのもとで制作。ロダンやドガと知合い,印象派風の代表的彫刻家の一人となり,思いに沈む婦人や病気の子供らの像を好んで制作した。











上野の西洋美術館の松方コレクションの48点のロダンの彫刻

2015年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム
松方コレクションの感動的な分野に48点ものオーギュスト・ロダン(1840-1917)のブロンズ彫刻があることです。しかもそれらはロダンの代表作を網羅しているのです。野外の前庭と展示室の第一室にあります。
今日は野外展示のロダンの3点とブールデルの弓を引くヘラクレス像をご紹介いたします。
続きの「近代抽象画」は追ってご紹介いたします。
なお松方コレクションの全ての絵画とその題目や制作年は、https://www.google.com/…/the-national-museum-of-western-art… にあります。
一番目の写真は「地獄の門」、1880-1917年制作です。
二番目の写真は「カレーの市民」、1884-2188年制作。
三番目の写真は「考える人」、1902-1903年制作です。
四番目の写真は「弓を引くヘラクレス」、E.A.ブールデル作(1909年制作)です。







死が訪れるまで情熱的に生きる方法(2)外国のことに好奇心を燃やし続ける

2015年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム
情熱的に生きるとはどういう生き方なのでしょうか?
それは毎日、すべてに対して疑問を感じ、何事にも好奇心を持って活き活きと考える生活を送ることだと思います。しかし考える問題は文化的に意義があり、また社会的に新しい考え方を示唆出来るような問題を取上げたいものです。
実例をあげます。フランスのシャルリー・エブドという週刊誌が昨日、再度、ムハンマドの風刺画を掲載しました。この行為に対して他の国々はどのような反応を示したでしょうか?
これが今日の問題です。この問題を考えると日本人が表現の自由をどのように制限しているかが明快に分かります。そして日本の文化の特徴の「和をもって尊しとなす」いう文化を再度確認できるのです。大げさに言えば西洋と日本の比較文化論になるのです。
さて大げさな話は止めて、風刺画再掲載に対する各国の反応を整理してみましょう。
(1)中東のイスラム教諸国とインドネシアは反発しています。
シャルリー・エブド社の再掲載はイスラム教への悪質な挑発と理解して猛反発をしています。当然、イスラム諸国の新聞はこの風刺画の転載を一切していません。エジプトの主要紙もイランの新聞もトルコの通信社も激しく反発しています。そしてインドネシアのレププリカという有力新聞社は転載はせずに、抑えた表現を用いて批判的な論説を掲載しているそうです。
(2)アメリカの新聞各社は「ムハンマドの風刺画」の転載、転送には慎重です。
ニューヨーク・タイムズは風刺画の転載はしませんでした。「宗教的な感情を故意に害する表現は一般的に掲載しない」と言っています。
AP通信も風刺画は配信しませんでした。「一貫して人種差別的な表現や、宗教的、性的な中傷表現は避けている。」と言っています。
またテレビ局の多くは風刺画の映像は流さなかったのです。その中でワシントンポストだけが風刺画を転載したそうです。
(3)イスラム教徒の多いドイツとフランスの新聞では転載したか?
ドイツの大衆紙のビルドは風刺画を大きな誌面で転載しました。しかし有力紙のフランクフルター・アルゲマイネは風刺画を転載せず小さな写真を出しただけです。
一方フランスのル・モンド紙など各新聞は風刺画を転載しました。保守系のフィガロは転載しませんでした。
(4)日本の新聞社は風刺画を一切転載しませんでした。テレビも一切映像を流しませんでした。日本人は風刺画を見ていません。日本人の多くはそんな「風刺画」を見たくないと思います。
さて上に書いた(1)から(4)の反応の違いを比較してみるとそれぞれの文化の違いが鮮明に分かります。
私自身は(2)の「宗教的な感情を故意に害する表現は一般的に掲載しない」とか「一貫して人種差別的な表現や、宗教的、性的な中傷表現は避けている」というアメリカ人の良識に強く賛同します。それが人間としての守るべき倫理ではないでしょうか?フランスの言論の自由には疑問を感じます。必要以上に争いごとを起こしているようで困ったものです。
さて日本人はまず和を重要視する文化を古来から持っています。言論の自由という概念が西洋から入ってくるずっと以前から他人の嫌がることは言わないという文化を持っているのです。
ですから風刺画を掲載することに反対です。別に言論の自由を論ずる必要などないのです。
今日の新聞には言論の自由に関する論文が出ていましたが、それは日本人の感性にはしっくりしない欧米流の論説のような感じがします。
今日の挿絵は神代植物園の静かに茂る植物の写真です。2013年11月29日に撮りました。この温室は現在大規模な改装中で閉館しています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)