後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

明治8年に出来た日本で一番古い温室の可憐な花々です

2015年01月17日 | 写真
新宿御苑には明治8年に西洋式の温室が出来ました。日本の温室のさきがけとして文明開化のシンボル的存在でした。
戦災で壊滅し、昭和33年(1958年)に大温室が復活しました。それから54年後の2012年に大改修がなされ全く新しい構造が出来上がりました。
この温室は明治時代からランの花の新品種を作ることに努力し、数多くのシンジュクという名前が語尾についたランの品種を栽培して来ました。
その伝統で温室の中には小さなランの花々が幾種類も咲いています。花は小さく、可憐なのですが、精神を集中して眺めてると絢爛と見えるから不思議です。
なお今回の大改修の機会に絶滅危惧種の熱帯植物の保護、栽培もしています。
写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。2013年1月23日の撮りました。













今朝の国際ニュースで重要な3件のニュース

2015年01月17日 | 日記・エッセイ・コラム
地球上にはいろいろな国々があり種々の宗教があります。世界中の争いや戦争を可能なかぎり合理的に理解しようとしている人は多いと信じています。
そのような観点から今朝の国際ニュースから重要な3件のニュースを選んでみました。文字通り浅学の私が勝手に選んだ3件ですから反対意見の方々も多いと思います。以下に簡明にご紹介いたします。
(1)ベルギーでテロ計画中の男性2人を捜査陣が射殺。
NHK Web版:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/k10014728481000.html
フランスで17人が死亡した一連のテロ事件に続いて、隣国ベルギーでも警察署を狙った大規模なテロ計画が実行される直前で発覚し、ヨーロッパの各国でテロの脅威が高まっていることに衝撃が広がっています。
ベルギー東部の町ベルビエで15日、軍用の銃などで武装したグループと治安当局との間で銃撃戦となり、グループのメンバー2人が死亡し、1人が逮捕されました。
検察は15日夜、会見を開き、グループは警察署を狙った大規模なテロを実行する直前だったと明らかにし、計画を阻止するため首都ブリュッセルを含む国内のおよそ10か所を捜索していたということです。
また死亡した2人と逮捕した1人はいずれもベルギー国籍で、この中にはシリアへの渡航歴があった者もいたということです。

このニュースが重要な理由は殺された2人のテロリストはベルギー生まれのベルギー人だったことです。ヨーロッパ各国には旧植民地出身のイスラム教徒が多数住んでいます。ですからフランスの新聞社の襲撃テロと同様の事件が起きる可能性があるのです。このニュースはその可能性を証明しているので重要なニュースと私は判断しました。
(2)アメリカのケリー長官が遅ればせながらフランスを訪問し対テロ作戦へ連帯を表明した。以下は、http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/k10014745971000.html から転載しました。
フランスで17人が死亡した一連のテロ事件を受けて、アメリカのケリー国務長官がフランスを訪問してオランド大統領らと会談を行い、テロ対策を巡る協力の強化などについて協議しました。
ケリー国務長官は16日、パリを訪問し、オランド大統領やファビウス外相らと会談しました。
フランス大統領府によりますと、会談の中でオランド大統領はテロ事件の対応でアメリカ政府が協力してくれたことに対する感謝を伝えたうえで、テロ対策を巡る情報の共有をはじめとした協力の強化などについて意見を交わしたということです。
このあとケリー国務長官は、襲撃によって12人が死亡した新聞社の「シャルリ・エブド」の現場と、立てこもり事件で人質4人が死亡したパリ東部の食料品店を訪問し、それぞれファビウス外相と共に花輪を手向けて犠牲者を悼みました。以下省略。

このニュースの重要性は今回のフランスでの事件に対してアメリカは慎重に行動をとっていることを示しているからです。テロ直後のフランスでの大規模なデモ行進にヨーロッパ各国の大統領や首相が参加したのにオバマ大統領もケリー長官も参加しなかったのです。ヨーロッパ人が少し冷静になったころ訪問したという事実が私は重要だと思いました。
(3)言論の自由にも限界があると言明したフランシスコさんがフィリッピンを訪問。
以下はヴァチカン放送Web版、
http://ja.radiovaticana.va/news/2015/01/16/フィリピン訪問:教皇、マニラで家族たちとの集い/1118602 から転載しました。
教皇フランシスコは、昨日の1月16日、滞在先のマニラで「家族たちとの集い」を持たれた。
この日の夕方、市内のモール・オブ・アジア・アリーナは、大人から子どもまでおよそ1万5千人の参加者の歓声で沸き返った。
この集いで教皇は、キリスト教の家庭は、家族制度を崩壊させようとするイデオロギーから、家庭の使命を守らなければならないと呼びかけられた。
教皇は家庭の保護者とされる聖ヨセフをテーマにした講話の中で、聖ヨセフが夢の中で主の天使からヘロデの迫害をのがれるために、幼きイエスとマリアを連れてエジプトに逃げるようにと、お告げを受けたエピソードを観想。
多忙な日常生活の中で立ち止まり、休んでいた時に、神の御旨を知ったヨセフのように、わたしたちもまた聖書を読んでいる時、祈りや沈黙の時に、神から話しかけられていると教皇は説かれた。以下省略。

このニュースが重要な理由は2つです。まず一つは言論の自由にも限界があると言明したフランシスコさんが誰も傷つけることなく人々の心に寄り添ったからです。この方法も世界から争いを無くす非常に有効な手段の一つと私は信じています。
もう一つの理由はカトリックの信仰は篤いが経済的成長の遅れている国を日本よりも優先的に訪問したからです。去年はカトリック信者の多い韓国を訪問し、今回はフィリッピン訪問です。フランシスコさんにとって重要なのは信仰の篤さであり、国々のGDPは問題でないのです。この事が世界の人々へ重要なメッセージを送っていると私は理解しています。
ついでに先のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世がフィリッピンを1995年に訪問した時の盛大な野外ミサの様子を示す写真をお送りし終わりに致します。

(出展は、http://nemototravel.com/joomla/index.php?option=com_content&view=article&id=1286:2014-11-21-15-25-19&catid=98:area-news&Itemid=138 です。)

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)