後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

冬の雑木林の写真を撮りに行ってきました

2015年01月10日 | 写真
多摩川中流のJR南武線の稲城駅のそばに関東ローム層の断崖があります。その断崖の上に昔から雑木林があり四季折々美しい景色を見せてくれます。
木枯らしですっかり落葉した冬の雑木林は虚空を背にして美しいシルエットを見せています。今日は午後からその写真を撮りに行ってきました。
写真をお楽しみ頂けたら嬉しく思います。









温室の植物を眺める、それからイスラム過激派を考える

2015年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム
フランスでイスラム過激派が大きな事件を起こしました。この事件を少し広い視野で考えてみましょう。その前に先日、薬草園の温室で撮ってきた植物の写真を示します。
植物と人間の違いを何となく考えながらご覧ください。写真はマンゴーの実やカカオの実や小さな花々です。









温室の中では植物たちが平和に茂っています。静かに豊かな果実を実らせています。
しかし人間界では血なまぐさい戦争が永久に続いています。
戦争の原因は時代によって違います。
戦前は資源や植民地の争奪が戦争の一番大きな原因でした。
そして戦後から1989年のベルリンの壁の崩壊までは共産主義と自由民主主義とのイデオロギーの相違が抗争と戦争の一番大きな原因になっていました。
時代は変わり、1990年以降、特に2001年9月11日のアメリカで起きた同時多発テロ以後はキリスト教とイスラム教の文明の違いが抗争や戦争の一番大きな原因になっています。
これは世界規模の宗教戦争という見方も正しい理解かも知れません。
この宗教戦争は中世のキリスト教の聖地をイスラム教徒から奪還しようとした十字軍の遠征に起源があると考えるのが妥当だと言われています。
しかし近代産業革命以後、イスラム諸国は近代的な武器を持てず、戦争の相手にはなり得なかったのです。
ベルリンの壁崩壊後はアメリカの強大な敵であったソ連も瓦解したのです。アメリカには敵が必要です。そこでアメリカへ敵対する中東のイラクなどのイスラム国と戦争を始めたのです。
日本は戦後、アメリカ陣営に入ったおかげで経済成長しました。ですから今後もアメリカ陣営の一員です。これから数十年は日本の敵はイスラム文明の生んだ過激派という流れになります。
安倍総理がすぐにフランスのフランソア・オランド大統領に電話をしてイスラム過激派の制圧に賛成し激励したのは政治家としての正しい国際感覚です。
ところで話は飛びますが私はキリスト教の一派のカトリック教徒です。従ってイスラム文明とキリスト教文明の対立と抗争は他人事ではありません。
両方の宗教はもともとはユダヤ教から派生した一神教です。ですから両方とも共通に旧約聖書を使います。しかし親類同士の憎悪は他人同士以上に激しいことがあります。
キリスト教は一神教ですから当然排他的です。他の宗教を認めない傾向があります。イスラム教も同様です。争いや戦争になるのは自然なことです。宗教は使い方によっては強大な悪魔的な武器になる本質を持っているものです。
それを防ぐのは「人間の良識」です。そして一神教以外の宗教を良く考えることが大切です。私はカトリックですが自分の良識を信じます。仏教や神道の良い教えを考えます。
日本は幸いにも仏教国です。イスラム教対キリスト教の対立や戦争から距離をとることが出来るのです。国際政治の上ではキリスト教国がわの陣営の一員として行動すべきかも知れません。しかし日本人は本質的にはイスラム過激派の敵にはなり難いのです。従って将来も日本では過激派の武力攻撃事件は非常に少ないと思います。
そんなことをこの頃しきりに考えています。
皆様はフランスで起きた今回の事件をどのようにお考えでしょうか?
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)