今日の新聞ではまたイルカの追い込み漁のことが取り上げられています。日本にいるケネディー大使がイルカ漁に反対と言い出したのでまた問題が起きました。そして追い込み漁で捕ったイルカを日本の水族館やイルカショーで使っている事実が国際的な非難を浴びているのです。
日本のイルカの追い込み漁は民族文化なので外国がとやかく言うべきではない。断固続行すべきだという意見もあります。
その一方で日本はもう豊かになったのでイルカを食べなくてもよい。日本人が残酷だという印象を外国に与えるイルカ漁は止めた方が良いという意見もあります。
どちらも正しいような意見なので本当に困った問題です。
そこで今日はこの問題の背景を少し深く考えてみましょう。
その背景にはアメリカやオーストラリアで子供達に人気の高いイルカショーの実態を考える必要があります。そこで下に日本で行われているイルカショーの写真を2枚示します。
アメリカやオーストラリアや西洋諸国で子供はイルカショーなどを見て育ちます。実はショーの他にも絵本やテレビのアニメでイルカは賢いペットのように描かれているのです。人間によくなつく可愛い動物として愛されているのです。
その愛すべき賢い動物を追い込み漁で大量に捕まえ刃物で殺すのです。海は一面血で赤く染まります。下の写真がその光景です。
上の写真のような光景はインターネットで世界中に広がっています。
従って国際世論はイルカの追い込み漁には強く反対しているのです。イルカ一頭、一頭を殺す突き棒漁にはそれほど強く反対していないのです。
2013年(平成25年)の日本におけるイルカ漁全体では2,832頭が捕獲され、その内、追い込み漁で捕獲されたのは和歌山県太地町で捕獲された1,239頭でした。
同年に捕獲された残りの1,593頭が突き棒漁によるものです。岩手県で捕獲されたイシイルカとリクゼンイルカが1,275頭で最大でした。岩手県での突き棒漁のイシイルカとリクゼンイルカの捕獲実績は、2009年(平成21年)では9,129頭でした。
多くの日本人はこんなに多数のイルカが突き棒漁で捕られ食べられている事実を知りません。
ですから問題は複雑で歴史的な食文化が背景にあるのです。
それでは和歌山県の太地だけでしているイルカの追い込み漁だけを止めるか否かの問題に整理して考えてみましょう。
太地だけが犠牲になって止めれば日本の国際的評判はとりあえず上がります。それで良いとい現実的な解決法もあります。しかし、それは伝統的なかけがえの無いローカル文化なのです。貴重な地方文化なのです。止めるべきではないという意見も当然です。
皆様のご意見をご投稿頂けたら嬉しく思います。
しかし欧米人は家畜を殺して食べているから残酷です。だから日本人も残酷でも良いのですという論法はあまり歓迎しません。
世界の世論と民族文化の維持をどのように調整すべきかというご意見を歓迎いたします。そしてはたして追い込み漁は世界に誇るべき日本民族の文化なのか否かというご意見も歓迎します。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
======参考資料=======
イルカ追い込み漁:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB%E8%BF%BD%E3%81%84%E8%BE%BC%E3%81%BF%E6%BC%81
イルカ追い込み漁は、捕鯨の手法の一つで、クジラを対象とした、追い込み漁である。いわゆるイルカと呼ばれるような小型の歯クジラに対して主に使われ、ボートと魚網で大海に至る抜け道を塞ぎ、入り江や浜辺に追い込んで捕獲する。
捕鯨の方法としては、初期捕鯨時代から用いられてきたものである[1]。現在でも世界の数箇所でこの漁獲方法によりイルカが獲られており、太平洋北西部の日本、オセアニアのソロモン諸島、大西洋のフェロー諸島や南アメリカのペルーでも行われている。 現在、日本でイルカ追い込み漁を行っているのは1969年(昭和44年)から追い込み漁を再開した和歌山県太地町のみで[2]、岩手県大槌町や沖縄県などはイルカ突き棒漁のみを行っている。
捕獲されたイルカは主に鯨肉・イルカ肉として食用にされるほか、一部は生体捕獲されて水族館のイルカショーなど展示や研究用に使われるものもある。害獣駆除の手段として追い込み漁が行われることもあり、その場合にはイルカの死体は飼料や肥料の原料として活用されたり、単に廃棄処分されたりするものもある[3]。また、肉の汚染による健康被害の可能性を指摘する見解もあるが、依然として数多くのイルカがイルカ追い込み漁により獲られている。
2009年(平成21年)に太地町の漁に対しての批判的な映画『ザ・コーヴ』が公開され、国内外で広く知られる事になった。
日本のイルカの追い込み漁は民族文化なので外国がとやかく言うべきではない。断固続行すべきだという意見もあります。
その一方で日本はもう豊かになったのでイルカを食べなくてもよい。日本人が残酷だという印象を外国に与えるイルカ漁は止めた方が良いという意見もあります。
どちらも正しいような意見なので本当に困った問題です。
そこで今日はこの問題の背景を少し深く考えてみましょう。
その背景にはアメリカやオーストラリアで子供達に人気の高いイルカショーの実態を考える必要があります。そこで下に日本で行われているイルカショーの写真を2枚示します。
アメリカやオーストラリアや西洋諸国で子供はイルカショーなどを見て育ちます。実はショーの他にも絵本やテレビのアニメでイルカは賢いペットのように描かれているのです。人間によくなつく可愛い動物として愛されているのです。
その愛すべき賢い動物を追い込み漁で大量に捕まえ刃物で殺すのです。海は一面血で赤く染まります。下の写真がその光景です。
上の写真のような光景はインターネットで世界中に広がっています。
従って国際世論はイルカの追い込み漁には強く反対しているのです。イルカ一頭、一頭を殺す突き棒漁にはそれほど強く反対していないのです。
2013年(平成25年)の日本におけるイルカ漁全体では2,832頭が捕獲され、その内、追い込み漁で捕獲されたのは和歌山県太地町で捕獲された1,239頭でした。
同年に捕獲された残りの1,593頭が突き棒漁によるものです。岩手県で捕獲されたイシイルカとリクゼンイルカが1,275頭で最大でした。岩手県での突き棒漁のイシイルカとリクゼンイルカの捕獲実績は、2009年(平成21年)では9,129頭でした。
多くの日本人はこんなに多数のイルカが突き棒漁で捕られ食べられている事実を知りません。
ですから問題は複雑で歴史的な食文化が背景にあるのです。
それでは和歌山県の太地だけでしているイルカの追い込み漁だけを止めるか否かの問題に整理して考えてみましょう。
太地だけが犠牲になって止めれば日本の国際的評判はとりあえず上がります。それで良いとい現実的な解決法もあります。しかし、それは伝統的なかけがえの無いローカル文化なのです。貴重な地方文化なのです。止めるべきではないという意見も当然です。
皆様のご意見をご投稿頂けたら嬉しく思います。
しかし欧米人は家畜を殺して食べているから残酷です。だから日本人も残酷でも良いのですという論法はあまり歓迎しません。
世界の世論と民族文化の維持をどのように調整すべきかというご意見を歓迎いたします。そしてはたして追い込み漁は世界に誇るべき日本民族の文化なのか否かというご意見も歓迎します。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
======参考資料=======
イルカ追い込み漁:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB%E8%BF%BD%E3%81%84%E8%BE%BC%E3%81%BF%E6%BC%81
イルカ追い込み漁は、捕鯨の手法の一つで、クジラを対象とした、追い込み漁である。いわゆるイルカと呼ばれるような小型の歯クジラに対して主に使われ、ボートと魚網で大海に至る抜け道を塞ぎ、入り江や浜辺に追い込んで捕獲する。
捕鯨の方法としては、初期捕鯨時代から用いられてきたものである[1]。現在でも世界の数箇所でこの漁獲方法によりイルカが獲られており、太平洋北西部の日本、オセアニアのソロモン諸島、大西洋のフェロー諸島や南アメリカのペルーでも行われている。 現在、日本でイルカ追い込み漁を行っているのは1969年(昭和44年)から追い込み漁を再開した和歌山県太地町のみで[2]、岩手県大槌町や沖縄県などはイルカ突き棒漁のみを行っている。
捕獲されたイルカは主に鯨肉・イルカ肉として食用にされるほか、一部は生体捕獲されて水族館のイルカショーなど展示や研究用に使われるものもある。害獣駆除の手段として追い込み漁が行われることもあり、その場合にはイルカの死体は飼料や肥料の原料として活用されたり、単に廃棄処分されたりするものもある[3]。また、肉の汚染による健康被害の可能性を指摘する見解もあるが、依然として数多くのイルカがイルカ追い込み漁により獲られている。
2009年(平成21年)に太地町の漁に対しての批判的な映画『ザ・コーヴ』が公開され、国内外で広く知られる事になった。