ヨーロッパ人の全てがキリスト教徒ではありません。教会に行かない人も多いと言います。しかし熱心な信者もいます。
この世は聖と俗が混じり合いながら存在しています。この両方の対比を分かりやすく示しているのが無宗教のハウステンボスと長崎の教会遺産です。
江戸時代、オランダは無宗教を条件に長崎の出島に商館を持ち続けることが出来ました。一方、イエズス会を中心とするスペインやポルトガルの宣教師たちは厳しい禁教令によって全ていなくなりました。残された信者達は潜伏キリシタンとして250年間、信仰を守り続けました。
長崎にはこの無宗教のオランダの街を再現したハウステンボスがあります。一方長崎には五島列島だけでなく各地に生き返った隠れキリシタン達が建てた教会群が残っています。それらは世界遺産候補として申請も済み来年には正式に世界遺産になりそうです。
ハウステンボスに何度か行きましたが毎度驚くことは教会や修道院の建物が皆無なことです。マリア像や十字架などの宗教臭いものが徹底的に無いのです。
ヨーロッパの街をあちこち旅した人にとってそれは不思議な風景に違いありません。
私も狐につつまれたような気分になりました。
しかし良く考えてみるとハウステンボスはヨーロッパ文化の一面の神髄を表しているように思えます。そして長崎の教会遺産もヨーロッパ文化のもう一つの神髄を示しているとも考えられます。長崎県にこの両方が存在していることがこの地方の特徴的なローカル文化なのでしょう。何かいろいろな歴史をあれこれ考えさせる地方です。
写真は2013年4月15日に撮ったハウステンボスの風景と2015年4月11日の撮った五島列島の中の浦教会と堂崎主堂です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
この世は聖と俗が混じり合いながら存在しています。この両方の対比を分かりやすく示しているのが無宗教のハウステンボスと長崎の教会遺産です。
江戸時代、オランダは無宗教を条件に長崎の出島に商館を持ち続けることが出来ました。一方、イエズス会を中心とするスペインやポルトガルの宣教師たちは厳しい禁教令によって全ていなくなりました。残された信者達は潜伏キリシタンとして250年間、信仰を守り続けました。
長崎にはこの無宗教のオランダの街を再現したハウステンボスがあります。一方長崎には五島列島だけでなく各地に生き返った隠れキリシタン達が建てた教会群が残っています。それらは世界遺産候補として申請も済み来年には正式に世界遺産になりそうです。
ハウステンボスに何度か行きましたが毎度驚くことは教会や修道院の建物が皆無なことです。マリア像や十字架などの宗教臭いものが徹底的に無いのです。
ヨーロッパの街をあちこち旅した人にとってそれは不思議な風景に違いありません。
私も狐につつまれたような気分になりました。
しかし良く考えてみるとハウステンボスはヨーロッパ文化の一面の神髄を表しているように思えます。そして長崎の教会遺産もヨーロッパ文化のもう一つの神髄を示しているとも考えられます。長崎県にこの両方が存在していることがこの地方の特徴的なローカル文化なのでしょう。何かいろいろな歴史をあれこれ考えさせる地方です。
写真は2013年4月15日に撮ったハウステンボスの風景と2015年4月11日の撮った五島列島の中の浦教会と堂崎主堂です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)