後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

山里で花々を育てる人々の心の豊かさ

2015年05月22日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、山梨県の北杜市の武川町という山里を車で散策しながら花の写真を撮ってきました。
武川町は武川米を作っていますが、水田の作れない寒冷な高台は畑作農家が散在しています。
その奥の雑木林の中に小屋を持っているので40年間も通っています。
春から夏、秋にかけては、昔から花々の多い地域なので、その花々を見て回るのも小屋に通う楽しみの一つです。
毎年、行くので何処の家の庭先や畑にどんな花が何時咲いているか知っています。
山里なのでいつも人がいなく、静かに写真を撮っては、時々蒼く輝く甲斐駒岳を見上げて深呼吸をします。高原の新鮮な空気が肺の奥まで沁みとうるようです。
昨日はハルセミがしきりに鳴いていました。ウグイスも啼いています。
一番目の写真は小屋のそばの林の中に停めた私の車です。ここから植林地を歩いて行くと草花をいろいろ植え育てている木内さんの山荘に行けます。

毎回、寄って草花の苗をほんの少しだけ届けるようにしています。すると木内さんは花が鹿や猿に食べられないように屋上の栽培場所で育てます。以前にクリンソウやカタクリの花を貰ったことを思い出します。久しぶりに会った木内さんは元気に独り暮らしを楽しんでいる様子です。人に頼らず山林の中に暮らしていることに何故か敬意を感じます。
そこから山林の中を下り、何時ものように横手の集落にあるKさんの別荘に行きます。兎に角花の育成が大好きな奥さんが毎年少しずつ違う花々を広い庭と隣の農地に一面に育てているのです。何時でも自由に写真を撮っても良いですよという言葉に甘えて心置きなく写真を撮ります。下に今年の新しくデビューした、可憐なアイリスとギガンジュームの花の写真をお送りします。



この横手の別荘の花の写真を撮ってからは東に向かい真原の高台に行きます。花の栽培が盛んな地域です。出荷して売るための栽培ではなく、まったく自分たちが楽しむための栽培です。蕾から咲くまで、そして萎れて散るまでそのままです。
下の花は大輪のケシの花です。

この地区には有名な真原の桜並木があり、花の栽培の大好きな民宿、星山荘がありました。昨日行ったら廃業していて、花々が消えていました。しかし隣の農家でこの大輪のケシが咲いていたのです。
写真を撮って「陽だまり工房」といガーデンに寄ったら久しぶりに原田さん一家に会えました。
すこしお邪魔してから神代櫻で有名な山高の集落に行きます。毎年、見事なアイリスを植えている畑の写真を撮るためです。下が今年のアイリスです。

ここも花を売る為でなく栽培しています。花が散るまで見て楽しめる畑です。
そして山高を下りて牧原地区の農産物売り場でジャムにするルバーブを沢山買って帰って来ました。
考えてみると旧武川村は昔から花々が沢山咲いていました。四季折々何時行っても花々が沢山さいている農村なのです。
住んでいる人々の心が豊かなのでしょう。地方は不便と言いますが、このような山の里を時々見ると悠々とした気分になるのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)