後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

海岸道路、真鶴道路からの海の群青色

2017年10月01日 | 写真
真鶴道路は海岸にぴったり沿った楽しい自動車道路です。
2週間前には、八ヶ岳高原から白樺湖、車山、そして霧ヶ峰と山岳道路をゆっくり走りましたが、一昨日は小田原から真鶴道路に入り、真鶴半島で遊び、湯河原までのドライブを楽しんで来ました。
空は青く、車の窓からは絶えることなく群青の海の景色が見えます。車内に居る私の腕も顔も藍色に染まったような気分でした。
そんな太平洋へ開いた相模湾の風景写真をお送りします。写真をお楽しみ頂けたら嬉しく存じます。









カトリック小金井教会の岡山 尚幹さん達の『ジョン・ラターを歌う会』の合唱を聞く

2017年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム
カトリック小金井教会で長い間、聖歌の指導をしてきた岡山 尚幹さんは『ジョン・ラターを歌う会』の代表として活躍しています。
昨日、その『ジョン・ラターを歌う会』の特別演奏会が小金井宮地楽器ホールでありました。岡山さんからご招待がありましたので家内と午後2時から聴いてきました。ジョン・ラターは現役のイギリスの作曲家です。
プログラムはジョン・ラター作曲のレクイエム(鎮魂曲)が主でした。
レクイエムならモーツァルト「死者のためのミサ曲」は知っていましたが、その他は知りませんでした。
そうして、レクイエムという言葉の意味も分かりませんでした。
そこで調べてみましたら、レクイエムの意味は死者の安息を神に願うカトリック教会のミサのことを意味し、またそのミサで用いる聖歌のことも意味するそうです。
それはさておき昨日聴いたジョン・ラターのレクイムの感想です。
聴いて驚きました。女性合唱と男声合唱の声が静かに美しく響き、見事にハーモニーをしているのです。その上、全てが始めて聞く曲なのに何故か懐かしく感じられ親しみやすいのです。そして穏やかで歌い易い作曲です。ジョン・ラターの人々に対する愛が感じられるのです。陳腐な言い方ですが心底から感動しました。
正直に言えばあまり期待していなかったのです。昔、ドイツに住んでいた頃、あちこちの美術館で宗教画を嫌になるほど沢山見ました。結論として芸術と宗教は別々にすべきという確信に至りました。
芸術に安易に宗教を持ち込めば信者は感動するでしょうが信心の無い人にとっては迷惑千万なのです。
ところが昨日聴いたレクイムは宗教的なものが抑えてあり、芸術的な美しさが主になっています。宗教に関心の無い日本人が聞いても合唱の美しさや楽しさに感動すると思います。年齢を重ねた男性・女性の精神的な落ち着きが流れる合唱でした。
その上、ピアノ、オーボエ、チェロ、の伴奏が合唱の美しさを一層引き立てていました。
そしてまた合唱団を指導してきた小津準策さんの折り目正しい指揮ぶりにも好感が持てました。彼の指導で出来上がった演奏会であると分かりました。
ソプラノの独唱者、文屋小百合さんは牧師の娘です。チェロの伴奏の高城晶一さんの控え目ながら美しいチェロの音色には魅了されました。オーボエの小花恭佳さんは良い音で吹いていました。
ピアノ伴奏の山口真未さんは才能溢れる方ですが、伴奏なのにピアノコンチェルトのように弾く時があり、いささか辟易しました。伴奏の難しさが理解できました。
それにしても良い合唱でした。男性合唱団の中にカトリック小金井教会の岡山 尚幹さんの他に石島武一さんがいて嬉しかったです。石島さんは桜町病院の院長をしていたお医者さんです。教会の男声合唱を支えている方です。合唱団には小金井教会の信者がまだいます。テノールに一人、アルトに2人です。高円寺教会の男性が1人、吉祥寺教会の女性が1人、合計カトリックの人が合計7人も歌っていました。
そんなこともあって心楽しい土曜日の午後でした。ラテン語の意味は判らぬながら、神の大きな愛を感じるコンサートです。

写真は昨日の小金井宮地楽器ホールでの『ジョン・ラターを歌う会』の特別演奏会の様子です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)





===参考資料==================
(1)作曲家、ジョン・ラターの経歴や作風、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%BF%E3%83%BC
ジョン・ラター(John Rutter、1945年9月24日 - )は、イギリスの作曲家・指揮者である。主に合唱の分野で活躍し、その曲は英米を中心にポピュラーになっている。

経歴、
ロンドン生まれ。ハイゲイト校(Highgate School)の聖歌隊員を経て、ケンブリッジ大学のクレア・カレッジ(Clare College)で音楽を学ぶ。在学中から既成のクリスマス・キャロルを編曲するとともに、自ら作詞・作曲した新作キャロルを発表する。卒業後、1975年から同カレッジの音楽科主任を務めた。
1979年、作曲活動に専念するためカレッジを辞し、1981年には教え子を中心としたプロの合唱団ケンブリッジ・シンガーズ(The Cambridge Singers)を結成。1984年には専用レーベルのコレギウム・レコード(Collegium Records)を設立、自作を含めた合唱曲を多数録音している。
また、フォーレ作曲『レクイエム』の校訂をおこない、1984年に1893年版が出版された。これは、オーケストラの編成がそれまで一般的に演奏されてきたものより小規模な「第2版」で、作曲者の意向を反映したものとされている。その後第2版を再現する試みがいくつかなされているが、ラターの1893年版はその嚆矢となった。
作風
20世紀後半の作曲家としては異例なほど保守的で、前衛的・実験的な要素はほとんど見られない。それに代わって、ポップで歌うのが楽しい旋律とすっきりとした和音が曲の基調をなし、諸所に変拍子やジャズのイディオムを混ぜることで現代性を加えている。また、グレゴリオ聖歌を引用するところや、民謡を積極的に取り入れることもあり、音楽を専門としない人たちにも親しみやすさがある。
印象的でポップな旋律によって、各国のアマチュア合唱団の間では絶大な人気を誇る一方、キリスト教に関連した合唱曲が大半なのにもかかわらず、本国イギリス・聖公会およびキリスト教国およびプロの合唱団からは、重要な作品とみなされておらず、合唱曲のポップ版、またはクリスチャン・ロックの合唱版と同じレベルでみられている。
日本においては、1980年代後半に作品が歌われ始め、1990年代にケンブリッジ・シンガーズのCDが多数輸入されるようになると、広く演奏されるようになった。

(2)レクイムとは?https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0
レクイエム(ラテン語: Requiem、レクィエムとも表記される)は、ラテン語で「安息を」という意味の語であり、以下の意味で使われる。
死者の安息を神に願うカトリック教会のミサ。死者のためのミサ(羅: missa pro defunctis)。聖公会においても行われる。
上記のミサで用いる聖歌。完全ミサ曲のひとつ。またそれに想を得て作られた楽曲。「死者ミサ曲」、「死者のためのミサ曲」などと訳される。「鎮魂歌」(ちんこんか)、「鎮魂曲」(ちんこんきょく)と訳されることもあるが、レクイエム自体には「鎮魂」の意味はない。
宗教的な意味を離れて、単に「葬送曲」「死を悼む」という意味でレクイエムという語が使われる。このカテゴリーに声楽を伴わず、ピアノ独奏とトランペット独奏を伴う室内オーケストラのために書かれたハンス・ヴェルナー・ヘンツェの作品、オルガン独奏のための「ウェービング」に始まり、様々な楽器編成のための作品がほぼピッチ・インターヴァル技法で作曲されている松平頼暁の作品、「若き詩人のためのレクイエム」と題して電子音を含めた様々な楽器編成で構成されるベルント・アロイス・ツィンマーマンの作品などがある。またレクイエム本来の典礼文と他の詩作品を組み合わせたものに作曲した例として、ベンジャミン・ブリテンの作品などがある。
正教会におけるパニヒダのことを、永眠者のための祈りであることの類似性から「レクイエム」と呼称することがあるが、西欧と日本以外ではこうした用例は一般的ではない。