後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

戦争への道を進む安倍政権とトランプ大統領の関係

2017年10月24日 | 日記・エッセイ・コラム
戦後72年も経過すると日本人も次第に戦争の悲惨さを忘れがちです。そんな時代に安倍総理は安定した政権を作ったのです。そして彼は日本の軍備強化を進めています。その上、彼は日米共同作戦に熱心なのです。
選挙に大勝した安倍総理は自信を持って戦争への道を歩き出したのです。勿論、平和憲法も改正します。

今日は北朝鮮とアメリカの軍事衝突が起きる国際的な条件と、安倍政権の動きに関して考えてみましょう。
まず戦後72年間のアメリカの行った戦争を振り返ってみます。
起きた順序からまず朝鮮動乱があり、ベトナム戦争があり、湾岸戦争やイラク戦争などがありました。
朝鮮動乱ではその後半に中国の人海戦術で38度線まで押し返えさせられ北朝鮮が成立してしまったのです。
ベトナム戦争ではソ連が武器援助をし中国が食料援助をしたので、結局はアメリカが敗北し共産主義の北ベトナムが南北を統一したのです。
湾岸戦争やイラク戦争では多国籍軍を編成しロシアも中国も干渉しなかったのでアメリカが簡単に勝ってしまいました。
イラク戦争では反米のフセイン大統領を逮捕し、処刑しました。
キューバ革命後、アメリカのCIAはカストロ政権を転覆させようとしましたがソ連のキュ-バへの支援で失敗します。
アメリカは自分に刃向かう国家を必ず滅ぼそうと戦争をして来たのです。
国家だけでなくリビヤのカダフィ大佐を殺し、アメリカの同時多発テロを指導したビンラーデンをパキスタンで急襲し暗殺しました。そして反米のイスラム国を好戦的なベドウイン族を軍事支援して崩壊させたのです。対イスラム国の戦争ではロシアもアメリカに協力しています。
このようなアメリカの行なった戦争を振り返ってみると、アメリカは反米国家や反米の個人的指導者は例外なく攻めて滅ぼそうとします。
その相手に中国やロシアが軍事支援や食糧支援をしなければアメリカが勝つのです。
この冷厳な歴史をみるとアメリカは間違いなく北朝鮮へ対して軍事的攻撃をしたいと思っているに違いありません。
そのためには中国とロシアが中立を守ってくれる必要があります。
アメリカは中国へ南沙諸島を与えるかも知れません。ロシアが中東に大きな軍事基地を作ることを承諾するかも分かりません。アメリカは自国の安全と利益の増大にとって何が良い外交戦略か常に客観的に研究しているようです。
ですからアメリカの外交活動が成功して、ロシアと中国が中立を守ることに確信が持てれば、アメリカは躊躇なく北朝鮮を攻撃し占領するでしょう。
そのような米中関係と米露関係が出来ると北朝鮮とアメリカの戦争は間違いなく起きると想定されます。
戦争が起きれば安倍政権の日本は参戦するでしょう。人的損害を最小にしようとしても戦争には戦死はつきものです。北朝鮮のミサイルが日本を攻撃します。戦争の惨劇が起きるのです。

このように戦争の危機が迫っているのが日本を取り巻く国際情勢なのだと思います。
それでは戦争を避ける方法はあるのでしょうか?
可能性のある方法はあるに違いありません。その議論と精緻な研究がはたして日本でなされているのでしょうか?
単に安倍総理がトランプ大統領と一緒にゴルフをして仲良くなるだけで日本の平和が守れるのでしょうか?
アメリカ国内で白人至上主義を暗に支持しマスコミから人種差別主義者と非難されているトランプ大統領だけと親密になることははたして日本の国益になるのでしょうか?
今回の自民党の大勝の結果をみると、安倍政権の北朝鮮に対する戦略を危惧せざるを得ません。

今日の挿し絵代わりの写真は昨日、小金井公園で撮ったユリノキの大木とユーカリの巨木の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)