我ながら自分は軽薄な男だと恥じ入っています。昨夜テレビの「開運なんでも鑑定団」という番組で見た川瀬巴水の版画をご紹介しようとしているからです。これは安易過ぎる構想です。
「開運なんでも鑑定団」の前の方は美術に関しては素人の人が古美術商や友人に騙されて大切に持っている書画骨董が真っ赤な偽物だと暴く場面になっています。この前の方は私の趣味ではありませんので見ません。他の晩組を見ています。
しかし後ろの方では素晴らしい本物が出てきて、その作者の詳しい解説があります。この部分は私が好きな部分ですので見ています。この番組は前半が俗っぽく面白い部分です。それが最後の場面で急に真面目な教養番組になる不思議な番組なのです。
昨日テレビで見た川瀬巴水の版画には感動しました。品が良く詩的な美くしさに魅了されたのです。
葛飾北斎や歌川広重のように力強くありませんが胸を打つ静かな美しさがあるのです。
今朝あらためてインターネットをいろいろ検索して川瀬巴水の版画を数多く見ました。
その中から私の好きな7点の版画をお送り致します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ad/bbeb0ba0228910f64eca0673ff14dc22.jpg)
1番目の写真は明治期の東京湾の風景です。まだ機帆船が運搬船として使われいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/25/6130bc9aa97176c476b49bffac5be41f.jpg)
2番目の写真は芝の増上寺の前の雪の風景です。和服姿の女性が傘を斜めにして歩いている様子に詩情が感じられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f7/ebc4e553ad1c0a341c4fb66fca4e025a.jpg)
3番目の写真は雪晴れの富士山の静かな風景です。忍野八海付近から見た風景でしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d6/de2a638fb344561ffd9190934f29744c.jpg)
4番目の写真は雪晴れの農村風景です。除雪した道を一人の人間が歩いています。それだけの絵ですが郷愁を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/cc/ad1f4e565575f43d8c02d61ce753c444.jpg)
5番目の写真は深川付近の木場の夕暮れ風景です。水に浸けた材木が波の無い水面に横たわっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5f/e98e4855c47a82cfd92aa398eba33743.jpg)
6番目の写真は下町で働いている馬車の風景です。馬方も馬車の上で休んでます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/b6/74491fbf012b966fe84506e92a8a7cbf.jpg)
7番目の写真は別府の温泉宿の風景です。豊富な温泉の湯気が立ち上って、いかにも別府らしいです。
さて川瀬巴水の版画は品が良く詩的な美くしさがると書きました。
その版画の特徴は次のようなものでしょう。
1、詩的な美を感じさせる版画です。
2、情景の一部だけの版画ですが、周囲の風景が見える版画です。
3、版画を見る人の心をある高いところへ連れていってくれる版画です。
このような版画なのでアメリカの鑑定家ロバート・ミューラーの紹介によって欧米で広く知られているそうです。
一説によると国内よりもむしろ海外での評価が高く、浮世絵師の葛飾北斎・歌川広重等と並び称される程の人気があると言われいます。
皆様はどのように思われるでしょうか?
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
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川瀬 巴水、https://ja.wikipedia.org/wiki/川瀬巴水
(川瀬 巴水かわせ はすい、1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年)11月7日)は、日本の大正・昭和期の浮世絵師、版画家。本名は川瀬 文治郎(かわせ ぶんじろう)。
衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく吉田博らとともに新しい浮世絵版画である新版画を確立した人物として知られる。近代風景版画の第一人者であり、日本各地を旅行し旅先で写生した絵を原画とした版画作品を数多く発表、日本的な美しい風景を叙情豊かに表現し「旅情詩人」「旅の版画家」「昭和の広重」などと呼ばれる。 以下省略します。
「開運なんでも鑑定団」の前の方は美術に関しては素人の人が古美術商や友人に騙されて大切に持っている書画骨董が真っ赤な偽物だと暴く場面になっています。この前の方は私の趣味ではありませんので見ません。他の晩組を見ています。
しかし後ろの方では素晴らしい本物が出てきて、その作者の詳しい解説があります。この部分は私が好きな部分ですので見ています。この番組は前半が俗っぽく面白い部分です。それが最後の場面で急に真面目な教養番組になる不思議な番組なのです。
昨日テレビで見た川瀬巴水の版画には感動しました。品が良く詩的な美くしさに魅了されたのです。
葛飾北斎や歌川広重のように力強くありませんが胸を打つ静かな美しさがあるのです。
今朝あらためてインターネットをいろいろ検索して川瀬巴水の版画を数多く見ました。
その中から私の好きな7点の版画をお送り致します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ad/bbeb0ba0228910f64eca0673ff14dc22.jpg)
1番目の写真は明治期の東京湾の風景です。まだ機帆船が運搬船として使われいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/25/6130bc9aa97176c476b49bffac5be41f.jpg)
2番目の写真は芝の増上寺の前の雪の風景です。和服姿の女性が傘を斜めにして歩いている様子に詩情が感じられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f7/ebc4e553ad1c0a341c4fb66fca4e025a.jpg)
3番目の写真は雪晴れの富士山の静かな風景です。忍野八海付近から見た風景でしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d6/de2a638fb344561ffd9190934f29744c.jpg)
4番目の写真は雪晴れの農村風景です。除雪した道を一人の人間が歩いています。それだけの絵ですが郷愁を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/cc/ad1f4e565575f43d8c02d61ce753c444.jpg)
5番目の写真は深川付近の木場の夕暮れ風景です。水に浸けた材木が波の無い水面に横たわっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5f/e98e4855c47a82cfd92aa398eba33743.jpg)
6番目の写真は下町で働いている馬車の風景です。馬方も馬車の上で休んでます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/b6/74491fbf012b966fe84506e92a8a7cbf.jpg)
7番目の写真は別府の温泉宿の風景です。豊富な温泉の湯気が立ち上って、いかにも別府らしいです。
さて川瀬巴水の版画は品が良く詩的な美くしさがると書きました。
その版画の特徴は次のようなものでしょう。
1、詩的な美を感じさせる版画です。
2、情景の一部だけの版画ですが、周囲の風景が見える版画です。
3、版画を見る人の心をある高いところへ連れていってくれる版画です。
このような版画なのでアメリカの鑑定家ロバート・ミューラーの紹介によって欧米で広く知られているそうです。
一説によると国内よりもむしろ海外での評価が高く、浮世絵師の葛飾北斎・歌川広重等と並び称される程の人気があると言われいます。
皆様はどのように思われるでしょうか?
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
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川瀬 巴水、https://ja.wikipedia.org/wiki/川瀬巴水
(川瀬 巴水かわせ はすい、1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年)11月7日)は、日本の大正・昭和期の浮世絵師、版画家。本名は川瀬 文治郎(かわせ ぶんじろう)。
衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく吉田博らとともに新しい浮世絵版画である新版画を確立した人物として知られる。近代風景版画の第一人者であり、日本各地を旅行し旅先で写生した絵を原画とした版画作品を数多く発表、日本的な美しい風景を叙情豊かに表現し「旅情詩人」「旅の版画家」「昭和の広重」などと呼ばれる。 以下省略します。